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モルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 田村 アルベルト氏
我々には、人材を20 年、30年の長いスパンで捉える企業文化がある。
株式会社管清工業 代表取締役 田村アルベルト氏
88年(昭和63年)米ブラウン大卒。96年モルガン・スタンレー・ジャパン・リミテッド(現モルガン・スタンレーMUFG証券)入社、取締役株式統括本部長を経て、2019年4月から現職。南米コロンビア生まれ。54歳

3つの節目が重なった今年は特別な年

グラス・スティーガル法(銀行と証券を分離する法律)が1933年に米国で制定されました。その余波を受けモルガン商会から債券引受部門が独立し、モルガン・スタンレーとして発足したのが1935年。今年で85周年を迎えました。そして経済のグローバル化が進むなか日本市場の将来性を見込み、東京に駐在員事務所を開設したのが1970年。今年は節目の50周年に当たります。ここまで我々は「一流のビジネスを、一流のやり方で」を企業理念として日本市場の発展に寄与し、営業基盤の拡充を図ってまいりました。さらにモルガン・スタンレーと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)との資本提携に伴い、2010年に日本における証券合弁事業が発足。着実に成果を積み上げ、おかげさまで10周年を迎えました。当初は懐疑的な見方や批判もありましたが、証券合弁事業は大きな成功を収めています。

奇しくも2020年は、3つの周年記念が重なる特別な年となったわけですが、日本において社員1,300名以上を擁し、金融業界を牽引する企業のひとつとして、これらのマイルストーンを迎えることができたのは、当社が有する人材と確固とした企業文化によるものであり、社員の弛みない努力と献身、また、お客様からのサポートがあってこそだと思います。この成長のバックボーンにあるものが何かと問われれば、答えはただ一つ。それは創業時から現在まで受け継がれているモルガン・スタンレーの企業文化にあると思います。

基本にあるのは5つのコア・バリュー

モルガン・スタンレーの歴代トップから全従業員に至るまで守り育てている企業文化は、これまで4つのコア・バリュー(企業指針)を礎としてきました。

まず、「正しいことをする」こと。利益を出すことが企業の使命ではあることに疑いの余地はありませんが、いたずらに顧客の歓心を買うこと、安易に浮利を追うこと、成果をチームではなく個人のものにすることは強く退けています。社員には経営者の視点を持ち、長期的な株主価値を創出することが求められます。

また、「顧客を第一に」考えること。なにより顧客の立場を最優先に考え、個々のニーズを深く理解し、良い関係を長く継続することを大前提としています。

次に、「卓越したアイディアで主導」すること。時代は目まぐるしく変化しています。日頃からクリエイティブな発想力を磨き、社内のさまざまな部署と情報を交換し、顧客に一歩先をゆくソリューションを提供することが求められます。

そして、「還元する」こと。会社は安心で安全な社会があってこそ存在しうるものです。実現した利益の一部を社会に還元することはもちろん、社員一人ひとりが金融のエキスパートとして、より良い社会の形成にどのように貢献できるかという視点を持ち続けることを重視しています。

そして、もうひとつ。今年新たに加わった指針が「Diversity & Inclusion(D&I)へのコミットメント」です。当社は採用から人材育成においてD&Iを推進しています。それは、女性社員の活躍だけでなく、LGBT+の社員や障がいをもった社員も含め、誰もが互いに違いを感じることなく自身の個性や強みを発揮できる職場環境を整えることにあります。社員には差別なくチャンスを与え、キャリアアップにつながるサポートを日々重ねています。

正しいことをする/顧客を第一に/卓越したアイディアで主導/D&Iへのコミットメント還元する

昨年、日本の経営陣にこの重要な取り組みに対して責任を持たせるため、「Japan Diversity & Inclusion Council」という組織を経営会議の直下に立ち上げました。この組織は、多様性に富んだ最高の人材を当社が採用し、維持するために何をすべきかを考えています。さらにボトムアップ・アプローチとして社員の声も吸い上げることが重要だと考えています。

いわゆる外資系金融機関でありながら、当社には20年、30年在籍している社員が大勢いる理由も、この企業文化によるものです。会社が社員を信頼しなければ、社員も会社を信頼しません。しっかりした信頼関係が生まれてこそ、全ての社員が一体感を感じる協調性のある職場を提供できるのだと思います。

日本市場に対するコミットメント

最後に、日本におけるモルガン・スタンレーの業務について少し紹介します。MUFGとの証券合弁事業は、国内外の債券・株式に関わるセールス&トレーディング業務および引受(資本市場)業務、リサーチ業務、そして投資銀行業務に至るまで、広範な業務を執行しています。証券業務全般を執り行うモルガン・スタンレーMUFG証券株式会社や資産運用業務を提供するモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント株式会社、不動産投資アドバイザリーおよびアセット・マネジメント業務を行うモルガン・スタンレー・キャピタル株式会社を含め、当社はお客様の戦略的な事業目標の達成に向け助言をしています。

今後も、当社が持つノウハウとネットワークを活かし、金融市場の一層の発展に貢献できるよう、日本市場へのコミットメントを更に深めて参りたいと考えております。

モルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社

モルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社

〒100-8109 東京都千代田区大手町1-9-7
大手町フィナンシャルシティサウスタワー

https://www.morganstanley.co.jp

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