顧客のニーズは「モノからサービスへ」

DXによる新ビジネスの創出で
ニューノーマル時代を勝ち抜く

“真のDX”は
ビジネスそのものを変える

 前のページで示した図は、DXによって実現する新たなビジネスの全体像を示したものである。既存のビジネスに、Eコマースやモバイルによるカスタマーサービス、ARを使った遠隔サポート、IoTによる故障予知といった最新テクノロジーを組み合わせることで、新たなCX(顧客体験)を生み出す仕組みだ。

 「こうした仕組みを取り入れれば、既存ビジネスで培ってきたコアコンピタンスを生かしながら、新しい顧客の開拓や、新しい販売方法が確立できるようになります。例えば、今までBtoBで高級食材を卸していた商社が、Eコマースのチャネルを通じてBtoC向けに食材を直販する。あるいは、販売したクルマや家電のメンテナンスを代理店や小売店に任せていたメーカーが、故障検知などの仕組みによって直接メンテナンスするといったように、今までにないサービス提供が実現するのです」

 日本でもDXという言葉自体はすっかり定着しており、日本企業による活用例も増えてはいるが、その多くは、既存ビジネスの効率化に主眼を置くデジタライゼーション(デジタル化)にとどまっており、ビジネスそのものを変えるトランスフォーメーション(変革)には至っていないという。“真のDX”とは、既存ビジネスの改善ではなく、新ビジネス創出のための変革なのである。

 「もちろん、BtoB向けを専門とする企業がBtoC向けに販売するためには、販売チャネルの構築や、マーケティング、顧客管理、サプライチェーン管理の体制づくりなど、様々なインフラを新たに整えなければなりません。しかし、テクノロジーの進歩とともに、それらを比較的簡単に整えられる環境はすでに実現しています。アイデアをカタチにしようと思えば、すぐにでも始められるのです」

 アプローチの一つとして桑野氏が提案するのが、サブスクリプションビジネスである。大量生産・販売の仕組みと違い、スピーディーに立ち上げられるからだ。

 ただし、「サブスクリプションビジネスでも、会員の獲得と管理、納品や入金の管理など、人、モノ、カネの流れをしっかりとコントロールできる仕組みは不可欠です。そのためにはすべての流れにひもづくデータをトータルに管理できる最低限のインフラを整えなければなりません」と桑野氏はアドバイスする。

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サブスクリプションビジネスは立ち上げが容易と言われている。ただし、始めるためには人、モノ、カネにひもづくデータの流れをトータルに管理できるインフラが不可欠である

新ビジネスの創造を共有する
ウェビナーを開催

 桑野氏によると、オラクルは、そうした人、モノ、カネの流れにひもづくデータをトータルに管理できるプラットフォームを提供する唯一の会社だという。

 「サブスクリプションビジネスを管理するためのシステムを提供する会社は他にもありますが、顧客を獲得・育成するためのマーケティングや、顧客を管理するCRM、カネとモノの流れを管理するERPなどのシステムをすべて提供できるのは当社しかありません。モノを定期的に届けるサブスクリプションサービスでは、サプライチェーンの管理も必要ですが、オラクルならすべてトータルに管理できます」

 オラクルは、すでに多くの日本企業にこのプラットフォームを提供し、新たなビジネスモデルを創出する“真のDX”を支援している。

 その詳しい事例を紹介し、DXやCX、サブスクリプションビジネスなどのヒントを得る機会として7月21日に「バリューチェーン逆転時代の事業開発と成功条件とは」と題するウェビナーが開催される。

 「『モノからサービスへ』と消費者のニーズが変化し、研究開発力やモノの調達力で差異化を図ることが困難となった今、バリューチェーンの川上は企業から顧客へと変化しています。顧客が何を求めているのか、というデータを基に新たなビジネスモデルを開発し、顧客の反応を見ながら迅速に価格やサービスを変えていく取り組みが不可欠となっているのです。ウェビナーでは、実際にそうした取り組みを行っている企業と共に、成功体験を参加者の方々と共有したいと思っています」と桑野氏は語る。

日本オラクル株式会社
URL:https://www.oracle.com/jp/