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株式会社プロシップ 代表取締役社長 山口 法弘氏
強みである固定資産分野を核に“日本発”グローバル標準のパッケージベンダーを目指す

株式会社プロシップ 代表取締役社長 山口 法弘氏

1977年佐賀県生まれ。関東学院大学経済学部卒。2002年にプロシップに入社。システム営業1部長、システム営業副本部長、取締役海外ビジネス営業本部長、取締役FS営業本部長、代表取締役副社長を経て、2019年4月から現職。

超顧客主義による品質向上活動を推進

―社長就任から現在までの取り組みの成果を、どう受け止めていますか。

当社は固定資産管理のパッケージベンダーですが、1980年のFASPACシリーズからスタートした現在の主力製品ProPlusシリーズは、上場企業を中心に、4800社以上に導入されています。近年はIFRS適用企業がグローバル対応のため導入するケースが増えています。

社長就任後、力を入れたのが品質向上です。製品開発から営業、導入支援、保守サポートまで、全社を挙げて品質向上に取り組みました。戻り作業なく全工程をスムーズに進めることでお客様にご満足いただける品質をご提供できる。結果として回転率も上がり、直近1年の業績伸び率は2桁台に達しました。

―固定資産管理機能はグローバル標準のERP製品にも実装されていますが、なぜProPlusが選ばれるのですか。

ERP製品との一番の違いは、税制対応機能の充実度ときめ細かな業務機能群。税制は国によって異なり、しかもたびたび変更されます。ERP製品は、会計処理はできても、各国の税制にきめ細かく対応することが難しい。細かな業務機能が不足しているため手作業が多くERPだけでは不十分と考えるお客様に「グローバルERP+ProPlus」という形で導入していただいています。

固定資産管理に特化した約150人の専門SEがいることも当社の強みです。会計、固定資産管理、業種・業務の知識を兼ね備えたエキスパート人材で、導入コンサルティングからシステム構築、そして税務要件変更の保守まで、一貫したサポートを展開しています。特に、複雑な業務処理に関するお問い合わせ対応や、運用上のトラブル解決における迅速なサポートには高い評価をいただいております。

―企業理念である「Speciality for Customer」についてお教えください。

これは当社の理念であり、基本戦略です。高い専門性により他社との差別化を図り、“超顧客主義”でお客様の課題解決に貢献します。新しい会計・税務要件は、専門SEを中心に法解釈を進め、それが施行される前に、製品実装を完了します。そうするとお客様に時間的猶予が生まれ、そこに価値を感じていただいています。実際、お客様からは「安心して任せられる」という言葉を数多くいただきます。

システム化領域を拡大し海外展開も加速していく

―近年はProPlusの機能強化や固定資産分野以外の製品提供にも力を入れていますね。

会計・税務領域の業務品質の向上と効率化をさらに推し進めたい。そういう思いから、昨年にはAI搭載のProPlus製品をリリースしました。AI-OCRで紙の文書を読み込むと、その情報を電子データ化し、仕分けや名寄せを自動で実行します。PoCの結果、40~50%の業務削減効果が見込め、店舗の出店・改装など工事が多い大手小売業のお客様を中心に導入が進んでいます。工事関連の書類は紙が中心で、大規模な店舗になると、それが何千枚もあるからです。同じように工事が多い鉄道や空港会社からの引き合いも増えています。

会計・税務領域で独自性の高い業界向けのシステム開発も進めています。例えば、電力会社は構築・運用する設備が膨大で、業界固有の税法や会計制度もあり、標準的なパッケージ製品では対応が難しい。そこで社内の精鋭部隊を集めて、電力業界向けのパッケージ開発に取り組んでいます。

土地管理システムも昨年リリースし、現物管理システムのSaaS型サービスも強化しました。当社の強みを生かし、これまでシステム化されていなかった領域を拡大させていっています。

―2005年に大連、2013年には上海へと海外展開も進めていますね。

海外戦略は2つの軸で展開しています。1つは日本のグローバル企業の現地でのシステム構築のニーズに対応すること。アジアだけでなく、北米や欧州への対応も拡充しています。現在の海外での導入数は約150社ですが、向こう3年でこれを300社ほどに拡大したい。

もう1つは海外現地ニーズの発掘。現地企業向けのサービスをクラウド型で提供し、新しいビジネスモデルの創出も考えています。

―今後の注力分野やビジョンについて教えてください。

ProPlusは継続利用してくださるお客様が非常に多く、バージョンアップニーズも高いので、まずこのニーズにしっかり応えていきます。

これまでの経験から、社会インフラ領域で自分たちの強みを発揮できることも分かりました。今後も専門性をさらに深掘りし、日本だけでなく、世界マーケットで固定資産管理パッケージのシェアNo.1を目指します。

株式会社 プロシップ

〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル

TEL:03-5805-6121

https://www.proship.co.jp/

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