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写真;株式会社リコー 代表取締役 社長執行役員CEO 山下 良則氏
自律型人材の活躍と人間らしい仕事の追求で"はたらく"に歓びを

株式会社リコー 代表取締役 社長執行役員CEO 山下 良則氏

1957年兵庫県生まれ。80年、広島大学工学部卒業後、リコーに入社。リコー初の海外部品調達事業所の開設をはじめ、フランス工場や中国工場の立ち上げ、イギリス生産会社の管理部長、アメリカ生産会社の社長、ビジネスソリューションズ事業本部長など、リコーのグローバル化を牽引。2012年に専務、16年に副社長。17年4月より現職。

「飛躍」に向けて自律型人材を育成

2020年4月、リコーの第20次新中期経営計画『リコー 飛躍』が動き出す。
「この3年間でそのための風土もインフラも整いました」と、17年に現職に就いた代表取締役社長執行役員CEOの山下良則氏は語る。

『リコー 飛躍』には3つの基本方針がある。1つ目は『自律型人材の活躍』だ。真っ先に人を挙げたのは、最重要視しているからだという。

「私自身にも経験がありますが、仕事へのモチベーションが最も上がるのは、お客様や社会のお役に立てたと実感できたときです。社員一人ひとりがお客様や社会に対して当事者意識を持てれば、実力以上の力を発揮できるのです。会社の力は社員のモチベーションの総和ですから、自律的な社員を仕組みや制度で支援していきます」

2つ目はコア事業・新規事業を問わない『事業競争力の向上』、3つ目は『経営インフラの強化』だ。
「特に社内デジタル革命の推進が重要だと考えています。スピード感が大事だと考えており、1年で、デジタル時代の生産や人事とはどのようなものかを考え、横串の大革命を実現します」

成長戦略の実行により飛躍を目指す

2つ目の事業競争力の向上については、事業ごとに成長戦略がある。

「コア事業であるオフィスプリンティングとオフィスサービスを統合し、お客様の現場での紙と電子の融合という社会課題の解決に貢献します。17年に弊社はお客様に提供する価値を“EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES” と定めました。ワークプレイスの一つである現場には特に、デジタル化されていないからこその課題があります。それらを解決するには、まず、現場をデジタル化しなくてはなりません。これまで私たちの価値提供領域はオフィスが中心でしたが、これからはそれぞれの業種の現場をデジタルの力でエンパワーしていきます。

認知症の未病改善に貢献する脳磁計測システムや、感染症などの遺伝子検査の精度向上に貢献する標準プレートを提供するヘルスケア事業については、意思決定のプロセスも人事もコア事業とは分けています。新しい事業を育てるには、それにふさわしい土壌が必要だからです。

写真:遺伝子検査の様子

プリンター開発で培ったインクジェット技術をヘルスケア分野に応用。数分子のDNA検出を必要とする遺伝子検査に役立てる。

19年からはアクセラレータープログラムも始めました。社内と社外の起業家を同時に対象とする統合型にしたのは、交流により学びを得て、弊社のリソースを双方に広く公開するためです。起業家の発想・行動力を支援することで新たな社会価値が生まれていくことを望んでいます。審査する側も社内のメンバーだけでは経営会議と同じになってしまうので、外部の方を招きました。コア事業、売り上げの立っている新規事業、そしてこれからの事業の3つを明確に分けて、マネジメントを進めていきます」

写真:アクセラレータープログラムの成果発表会

アクセラレータープログラムの成果発表会
https://accelerator.ricoh

2036年へ向けて“はたらく”歓びを追求

創業100周年を迎える2036年に向けて制定した『2036年ビジョン:Towards 2036』の、メインテーマは『“はたらく”に歓びを』だ。

「1977年にOAを提唱し、オフィス業務のオートメーション化を進めたのも弊社でした。そのOAの提言書に『人間は人間らしい仕事をしよう』とあります。私たちはそのために、生産性の向上や業務プロセスの効率化に取り組んできました。今は現場のデジタル化に加え、人間的な仕事、創造的な仕事を追求する段階です。私たちはそうして『“はたらく”歓び』を感じている人に価値を感じます。お客様もそのはずです。そのために、はたらく人の歓びの総量が企業のパフォーマンスの増幅をもたらすということを、まずは私たち自身で証明してみせたいと考えています」

ロゴ:株式会社 リコー

株式会社 リコー

〒143-8555 東京都大田区中馬込1-3-6

https://jp.ricoh.com/

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