千手先を読む、一流の眼力 千手先を読む、一流の眼力

空前絶後の偉業である「永世七冠」達成をはじめ、群を抜いた数々の実績を積み重ねてきた羽生善治氏。
近年、AIの発達や若手棋士の台頭など変化が著しい環境の中でも、ひたすら盤面を見つめ、さらなる進化を目指す。
先を読む眼力に優れた最強の棋士に、「見る」ことの意味について聞いた。

羽生 善治

1970年埼玉県生まれ。6歳から将棋を始め、15歳でプロ入り。史上3人目の中学生棋士となる。1989年には初タイトルである竜王を獲得。1996年には名人、竜王、棋王、棋聖、王位、王座、王将のタイトルをすべて獲得する前人未到の七冠独占を果たす。2017年にはタイトル7つすべてで永世称号を獲得する歴史的偉業を成し遂げた

「見る」こと、すなわち視覚情報が将棋の入り口

千手先まで読む。
無類の強さで将棋界に金字塔を打ち立ててきた羽生氏は、それができるという。「読む」とは一体どのような感覚なのだろう。

「千手を直線的に読むのではなく、仮にひとつの場面で3つの候補があれば、それに対する相手の手を読むという具合に枝分かれするので、トータルの数が膨大になるという感覚です。遠い先の局面を見るというより、近くを深く掘り下げて考えるという状態ですね」

さらりと言ってのけるが、常人にはとても真似できるものではない。その思考プロセスは、例えるならAIのように働くものなのだろうか。

「それとは異なります。膨大なデータを学習してその経験値から最適解を選ぶAIに対し、棋士はいかに無駄を省いて正しい選択をするかを考えます。AIには古いとか新しいといった概念がないので、人間から見ると廃れた手を指すこともあるし、見たことのないアイデアや発想の一手を繰り出す場合もあります」

プロ棋士とAIの対局、将棋ソフトの進化など変化が著しい将棋界ではあるが、今の形の将棋が生まれた約400年前から変わらないことがある。それは、至極当然だが、盤面を「見る」ことが将棋の入り口になるということだ。

「先を読む場合、頭の中で駒を動かすのですが、その際に目の前の盤面を見ることが重要になります。40枚の駒の配置が1枚でも違えばすべての読みが狂うので、正確にイメージするために盤面を何度も見て確認します」

対局に影響する目の疲れ

対局中は「見る」ことに頼る分、棋士にとっては目に対する負担も大きくなるようだ。

「対局後はかなり目が疲れますね。かすんだり、見えにくくなったりもします。最近は対局に限らず、パソコンやスマホを見る時間が増えましたし、モニターで自分の対局を振り返ったり、対局の中継を見たりしますが、画面を見続けることが年々しんどくなってきました」

2日制のタイトル戦ともなれば長期間、集中力を持続しなければならないが、目の疲れといった肉体的なダメージが集中力に影響することもあるという。「0.1ほどの視力の変化も対局に影響するので、目は大事」という、大先輩からの助言もあり、目のケアには注意を怠らないという羽生氏。常に目をすっきりした状態に保つことを意識している。

「棋士というのは目を酷使するので、目薬は欠かせません。和服での対局のときには信玄袋に、スーツのときにはポケットに携帯し、日常的に使用しています。目をすっきりさせて、気分を切り替えたりしますね」

ロート製薬の目薬も使ったことがあるという羽生氏に今回、「Vロートプレミアム」を試してもらうと、「気持ちがよく、清涼感がある」との感想を得た。

同製品を生み出したロート製薬は、100年先を見据え、「薬に頼らない製薬会社になりたい」という想いのもと、食ビジネスや再生医療事業など新しい挑戦を続けている。羽生氏はそうした姿勢にシンパシーを感じるという。

「時代はすごいスピードで変化しているので、リスクを恐れて立ち止まることが一番危険。未来を見据え、それに向かってチャレンジしていくことが重要です。将棋もファッションと同様にトレンドがありますから、数年後には何が流行するかをしっかりと見極め、自分を調整していくことが大事だと思います」

今後もトップランナーであるために。時代を読み、革新者であり続ける。

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