モバイルネットワークの世代交代は、社会に大きな影響を与えてきた。デロイトトーマツ サイバーの神薗雅紀氏はこう説明する。「それぞれの時代に、キラーアプリケーションが生まれました。4Gではスマホでストレスなく動画を視聴できるようになりました。5Gでも新サービス創出への取り組みが加速しています」
自動運転やエンターテインメント、スマートファクトリー、公共安全、遠隔医療などの新市場の主導権を握るべく、世界中のプレイヤーがしのぎを削っている。
「5Gには超高速・超低遅延・多数同時接続という特徴がありますが、当然ながら信頼性は大前提です」(神薗氏)
一方、モバイルネットワークにおけるサイバー脅威は年々増大している。契約数にほぼ比例して、モバイルマルウエアも増えてきた。「以前はネットワークに接続していなかったデバイスが、5Gの時代にはつながります。新しいサービスが生まれる一方で、脅威にさらされる分野も広がります。攻撃者にとっては、新しい機会が生まれることになります」(神薗氏)
5Gの便利なアプリケーションを活用してDXを推進しようとすれば、脅威も増大するだろう。その際、5Gならではの課題もあると神薗氏は言う。
「5Gでは通信ネットワークを仮想的に分割することが可能です。借入側が求めるセキュリティ要件はそれぞれなので、提供側のセキュリティ要件と一致していなければ、問題に発展することも考えられます」
企業に求められるのは、こうしたリスクに対処しつつ5Gをビジネスに生かすこと。デロイト トーマツ サイバーは5Gをはじめとする最新のICT技術を活用し、企業のDXや産業構造の変革に向けた取り組みを積み重ねてきた。
「これまではB2B、B2Cビジネスを別々に考えるケースが多かったのですが、5G以降にはB2B2X、つまりエンドユーザーまで一貫したサービスが拡大すると私たちは考えています。また、都市OSなどの分野でも、5Gを組み込んだチャレンジを続けています」と神薗氏は話す。
5Gの効果を最大限引き出すためには、セキュリティ対策は不可欠。その意味で、「セキュリティ対策はコストではなく投資」と神薗氏は強調する。この投資がなければ、5Gの効果を創出することは困難だ。デロイト トーマツ サイバーは5Gへの取り組みを、「攻」「守」の両面で拡充している。
これからのデロイト トーマツ サイバーの取り組み B2B2Xモデルを通じて、より広い産業課題により深くリーチすることが可能となる
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