日経ビジネス電子版 SPECIAL
SPECIAL INTERVIEW

MUFGがウェルスマネジメントの
デジタルプラットフォームを構築
銀行、信託、証券の壁を越え、
「顧客最優先」のサービス実現へ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、富裕層向け金融サービス「MUFGウェルスマネジメント」を強化。銀行、信託、証券などのサービスを共通プラットフォームに結集し、顧客の資産を中長期に育てていく。このプロジェクトを主導したMUFGの宮田敦氏と、戦略策定からシステム構築まで支援したアクセンチュアの武藤惣一郎氏が語り合った。

宮田敦氏×武藤惣一郎氏
宮田氏武藤氏

01日本の富裕層向けサービスを再定義する

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)では、ウェルスマネジメントを中期経営計画の重点領域として取り組まれています。その背景をお聞かせください。

歴史をたどれば、戦後に日本経済が大きな成長を遂げ、平成~令和という時代を経る中で、日本国民は非常に大きな富を蓄えています。一方で、バブル崩壊後は経済成長が低迷していることでマイナス金利となり、金融機関としてのMUFGが果たすべき役割も変革の必要に迫られています。

この構造変化に対応するため、当グループでは2017年に「MUFG再創造イニシアティブ」を立ち上げて、我々には何ができるのかを再確認しました。その過程で、世代間を通じて、お客さまの財産を「まもり・つなぎ・ふやす」ことに存在意義を見いだし、検討を開始したのが、グループを挙げてのウェルスマネジメントです。

時代に合わせた資産管理は、お客さまの願いでもあると思います。我々が日本の富裕層1万人に対して行ったアンケートの結果でも、資産運用、資産承継、事業承継などの様々なニーズにワンストップで応える金融サービスを求める声が多く挙がりました。MUFGの取り組みはまさにそのニーズに応えるものだと感じています。

そうですね。個人のお客さまが代々受け継ぎ、あるいは築き上げてこられた資産は、多岐にわたるということです。金融資産だけでなく、不動産や長年の事業そのものの価値など、歴史の重みがあります。当グループではそれらをすべて「まもり・つなぎ・ふやす」ことのお手伝いをしたいと考え、法人部門とリテール部門を統合した「法人リテール部門」を創設し、お客さまとWin-Winの関係になれるよう努力しています。

宮田 敦氏
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役専務
法人・リテール事業本部長兼ウェルスマネジメントユニット長
宮田 敦

MUFGではこれまでも富裕層向けの様々なサービスを展開してこられました。昨今のウェルスマネジメントのニーズには変化があるのでしょうか。

お客さまは、先行き不透明な社会に直面し、漠然とした将来への不安はあるものの、将来に備えた動きを本格的に始めている方は、意外と少ないようです。しかし、課題が顕在化してからでは、対応は後手に回ってしまいます。当グループでは、まずお客さまに気づきを与え、「動くなら今」ということを伝えたいと考えています。

NEXTデジタルを「標準」に、
ヒューマンタッチを付加価値として提供する
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