アドバンスト・メディア 代表取締役会長兼社長 代表執行役員 鈴木 清幸

PROFILE

鈴木 清幸 [すずき・きよゆき]
1952年生まれ。京都大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程2年中退。78年、東洋エンジニアリング入社。インテリジェントテクノロジーへ転職後、米国カーネギーグループ主催の知識工学エンジニア養成プログラム(KECP)を修了。97年にアドバンスト・メディアを設立、代表取締役社長に就任。2005年に東証マザーズ上場。

コロナ禍で重要性が増した「声」 
音声認識とAIの技術で
ウェルビーイングな社会を作る

コロナ禍で
音声の価値を再確認

 私たちは今、大きな変化の中にいます。その変化の1つが、新型コロナウイルスの襲来で非接触や非対面を要求する世界が到来したことです。そこで多くの人は「オンライン会議では、映像よりも音声が重要」ということに気づいたことでしょう。画面はなくても困りませんが、声が通らないと会議になりません。非接触、非対面の世界では、声の役割が大きくなるのです。そうした「声」をアドバンスト・メディアでは長年取り扱っています。音声認識は高い精度で実現することが難しい分野ですが、アドバンスト・メディアでは独自の技術で「不特定話者、大規模語彙の連続音声の認識」という難題を解決してきました。その結果、アドバンスト・メディアの「AmiVoice」は国内の音声認識市場で圧倒的なシェアを持ち、2021年まで7年連続で首位を保っています(※)。

※出典:ITR「ITR Market View : AI市場2021」音声認識市場ベンダー別売上金額シェア(2015~2021年度予測)

「声」の活用で
DXを推進

 多くの音声認識システムでは、多様な用途に対応できる汎用型のシステムを目的にしますが、AmiVoiceはそれだけでなく特化型システムにも強みを持っています。目的に特化したデータを集めて音声認識エンジンを作り、議事録、医療、コールセンターなど8つの市場を中心に提供しています。特化型ならではの高い精度で業務に直結した音声認識システムを提供できるのです。例えば自治体の議事録作成用途では、2009年に東京都議会に採用されたのをはじめ約350件の導入実績があります。また、ある司法書士法人では相談者との面談内容の確認にAmiVoiceを利用しています。

 AmiVoiceは今も進化しています。クラウド型プラットフォームの「AmiVoice Cloud Platform(ACP)」では、1秒単位の課金で利用量に応じた適正料金で音声認識機能を使えます。ACPにより開発パートナーが音声認識機能を用いたサービスを容易に開発できます。また、クラウド型音声認識サービス「AmiVoice Cloud Service(ACS)も提供しています。ACPとACSを通して様々なサービスに音声認識の実装が進めば、キーボードやマウスの操作から人間を解放できます。声による効率化でデジタル変革(DX)が実現できることを伝えることも重要な役割です。

ウェルビーイングの
実現に向けて

 声により人間をキーボードやマウスの操作から解放して業務効率化を提供するのは、アドバンスト・メディアの考える社会への第一歩です。その次に来る社会の姿として私たちは「AISH」(AI Super Humanization)という概念を提唱しています。AISHでは、AIの優れた点と、人間の優れた点を相互に融合し協力関係によってより良い世界を作ります。AIが人間の仕事を奪うのではなく、AIと人間が共存していく世界です。その世界では声が人間とAIとのインタフェースになり、容易にお互いの叡智を融合できるようになります。アドバンスト・メディアは、AISHにより、身体的、精神的、金銭的、社会的に健康な状態である「ウェルビーイング」を実現したいと考えています。企業も働く人たちも、テクノロジーの進化で少しでも健康な状態を作り上げてもらいたい。音声を介した変革、すなわちスピーチトランスフォーメーション(SPX)の実現にアドバンスト・メディアの技術で貢献していきます。

株式会社アドバンスト・メディア

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