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先行きが不透明で将来の予測が困難な時代となり、大企業も変化を余儀なくされている。
多くが新たな市場の開拓や新たな価値の提供を求められ、
今後拡大していく市場に向け、新規事業をどのように考えたらよいか模索している。
企業の経営を人材・組織開発の側面から強力にサポートし
「優れたリーダーの輩出」を支援する株式会社セルム代表取締役社長の加島禎二氏が
起業や新規事業創出支援を専門とするスペシャリストで新たに取締役へ加わった守屋実氏に
今後の新規事業の課題と展望について話を聞いた。

創発する組織へ セルムSpecial対談

先行きが不透明で将来の予測が困難な時代となり、大企業も変化を余儀なくされている。
多くが新たな市場の開拓や新たな価値の提供を求められ、
今後拡大していく市場に向け、新規事業をどのように考えたらよいか模索している。
企業の経営を人材・組織開発の側面から強力にサポートし
「優れたリーダーの輩出」を支援する株式会社セルム代表取締役社長の加島禎二氏が
起業や新規事業創出支援を専門とするスペシャリストで新たに取締役へ加わった守屋実氏に
今後の新規事業の課題と展望について話を聞いた。

事業アップデートの前提は全員参画への変化

加島新規事業家として知られる守屋さんは、長年さまざまな企業の新規事業の立ち上げをサポートしていますね。

守屋機械部品専門商社のミスミ(現:ミスミグループ本社)で新規事業部に配属され、当時の社長に「新規事業のプロがいない。多い人でも数回の経験しかなく、新規事業はいつも素人が取り組んでいるもの。それではうまくならない。お前は新規事業のプロになれ」と言われました。それからミスミで10年、その後に新規事業の専業企業で10年、独立してから10年と30年あまり、国内外のスタートアップから大企業まで数々の新規事業の立ち上げを手掛けてきました。その中で新規事業の「型」というものが自分なりに身に付いた結果、多くの企業から声が掛かるようになりました。

加島コロナ禍やDX(デジタルトランスフォーメーション)によって事業の前提や市場構造が大きく変化する中、大企業もあらゆる事業においてアップデートが求められています。新規事業、つまり新しい事業価値をいかに生み出せるかが重要な成長戦略になっていますが、守屋さんは大企業における新規事業にどのような可能性を感じていますか?

加島氏の写真

株式会社セルム

代表取締役社長

加島 禎二

1300人超におよぶコンサルタントネットワークの礎を作り、次期経営リーダーの開発や人材開発体系の構築などに携わる。

守屋30年間、新規事業に携わってきて「大企業は新規事業を生み出せる」という結論に至りました。優秀な人材、豊富な資金、圧倒的な信用とネットワーク、新規事業を小さな種から大きく育てあげるために必要なものをすべて持っているからです。実際、ある大企業と4年間にわたって取り組んできた新規事業開発では、8名で41事業を生み出しています。923社のスタートアップとミーティングを行い、約90事業のPoC(※)にチャレンジしました。新規事業は多産多死が基本であり、生存確率を高める上で構造的に大企業が圧倒的に有利だと考えています。
※PoC (Proof of Concept):新規事業立ち上げにおいて、ビジネスを支える手法やアイデアが実現可能なものかどうか、事前に検証する工程

加島コロナ禍も踏まえ、新規事業の創出プロセスに変化を感じていますか?

守屋コロナ禍前における新規事業開発は「出島の組織」が基本でした。新規事業は選ばれた人材が別組織で関わる仕事だったわけです。
しかし、コロナ禍やDXによる急速な変化によって、事業・顧客価値のアップデートを迫られる中、新規事業は既存事業を含めたあらゆる事業で求められており、全員参画型の取り組みに変化してきていると言えます。新しい事業価値の創出を通じて事業をどうやって進化させるのかを模索しなければ生き残れない時代になりました。

コロナ禍の先に大きく開ける商機と勝機

守屋氏の写真

守屋 実

株式会社セルム

取締役

新規事業創出の専門家として活動。企業内起業17、独立起業21、週末起業14を手掛けた“起業のプロ”。

加島大企業の新規事業創出には何が必要だとお考えですか。

守屋繰り返しになりますが、「大企業は必ず新規事業を生み出せる」というのが私の持論です。ただ、99%は同じ間違いをして失敗に終わっているのが現状です。大企業の新規事業創出において何よりも必要なことは「本業汚染」の度合いを下げることです。既存事業は高品質・効率的なオペレーションシステムを前提に、事業や組織、人事が設計されています。大抵はこのシステムの中で新規事業を推進して失敗します。新規事業は多産多死が当たり前であり、綿密な計画やリスクマネジメントありきの事業活動は成立しません。また新規事業の成否は意志が10割です。度重なる失敗と新たなトライアルによって少しずつ解像度を高め、事業としての体を成していくものです。つまり、人からアサインされて取り組んでもなかなかうまく行かないものであり、本人がその可能性を心から信じ、やり抜く意志を持ち続けることが新規事業には不可欠だということです。

加島新規事業が全社員参画型の取り組みに移行していく中では、より重要なテーマとなりますね。

守屋はい、コロナ禍で今まで動かなかった市場が一挙に動き、ビジネスの世界に大きな風穴が開きました。ビフォーコロナの価値観からアフターコロナの新しい価値観へ、大きな変化を許容する雰囲気が醸成され、ここには新大陸出現ともいうべき大きな商機、勝機があると私は考えています。既存事業の中でも「本業汚染」の度合いを下げ、意志を持って新しい可能性を追求しようとするリーダーをいかに後押しできるかが問われています。

加島大企業の新規事業創出には何が必要だとお考えですか。

守屋繰り返しになりますが、「大企業は必ず新規事業を生み出せる」というのが私の持論です。ただ、99%は同じ間違いをして失敗に終わっているのが現状です。大企業の新規事業創出において何よりも必要なことは「本業汚染」の度合いを下げることです。既存事業は高品質・効率的なオペレーションシステムを前提に、事業や組織、人事が設計されています。大抵はこのシステムの中で新規事業を推進して失敗します。新規事業は多産多死が当たり前であり、綿密な計画やリスクマネジメントありきの事業活動は成立しません。また新規事業の成否は意志が10割です。度重なる失敗と新たなトライアルによって少しずつ解像度を高め、事業としての体を成していくものです。つまり、人からアサインされて取り組んでもなかなかうまく行かないものであり、本人がその可能性を心から信じ、やり抜く意志を持ち続けることが新規事業には不可欠だということです。

加島新規事業が全社員参画型の取り組みに移行していく中では、より重要なテーマとなりますね。

守屋はい、コロナ禍で今まで動かなかった市場が一挙に動き、ビジネスの世界に大きな風穴が開きました。ビフォーコロナの価値観からアフターコロナの新しい価値観へ、大きな変化を許容する雰囲気が醸成され、ここには新大陸出現ともいうべき大きな商機、勝機があると私は考えています。既存事業の中でも「本業汚染」の度合いを下げ、意志を持って新しい可能性を追求しようとするリーダーをいかに後押しできるかが問われています。

岡野氏の写真

守屋 実

株式会社セルム

取締役

新規事業創出の専門家として活動。企業内起業17、独立起業21、週末起業14を手掛けた“起業のプロ”。

加島“無名のリーダー”をいかに作るかということですね。そのためには、どのような方法が有効でしょうか?

守屋今の新規事業は従来のような出島型ではなく全員参画型。トップダウン型でもなく、正社員生え抜き型でもなく、全社員が新規事業創出を自分ごと化し、アイデアを生み出していく時代です。ただ既存事業の中で不透明な新しい価値創出を推し進めることは非常に難しいのが実態ですが、私のような新規事業のプロを外部から加えることも有効です。外部であり、新規事業のプロだからこそ、既存事業の中にいては気づかない「本業汚染」の兆しを排除しながら新規事業の創出に有効な組織環境を構築すること、意志を持った人を後押しすることで、その強度を高めることができると考えます。

加島外部のプロ人材を活用し意志を持ったリーダーを後押しすると同時に、新たなチャレンジを促す組織環境をつくることが必要ということですね。

新規事業に長けた守屋氏は「躍進の起爆剤」

加島セルムは、今後、これまで以上に大企業の新規事業創出を支援していきたと思っています。その中心的な存在である守屋さんの考える今後の展望をお聞かせください。

守屋新規事業を担う“意志を持った無名のリーダー”を育てる仕組みとして、セルムの豊富なプロフェッショナルタレントのネットワークを利用することが有効だと考えています。
大企業は新規事業を生み出せる。そして、その鍵は“「本業汚染」に影響されない組織環境”をつくることと“意志を持った無名のリーダー”を無数に生み出すことにあり、セルムは何十年にもわたって、そうした経営リーダー育成と組織開発で実績を積み重ねてきた会社です。私が加わったことでセルムの躍進の起爆剤となると期待してください。

加島トップダウン型の組織から、いかにリーダーを抱えたフラットでアジャイルな組織へ生まれ変われるかが、大企業にとってこれからの飛躍、挑戦となることでしょう。世の中を変えるような意志や情熱を持ったリーダー人材の輩出、新規事業を生み出す組織づくり、セルムはそうした企業活動をこれからも支援していきたいと思います。
守屋さんには新規事業家の経験を生かし、これからの時代、さまざまな企業がもっと新規事業を立ち上げる方向に導く存在となって頂きたいと考えています。

男 2名

「これからは意志が10割の原理を仕組化して広く展開していきたいですね」守屋氏

創発する組織へ セルムSpecial対談

株式会社セルム
東証JASDAQ:7367
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