日経ビジネス電子版 Special
次代を見据えたデジタル変革

時代を見据えたデジタル変革 ローソン銀行×HENNGE ONE 便利さとセキュリティを両立し、みんなの幸せとチャレンジを応援する銀行へ

テクノロジーで絶え間なくビジネスの変革が求められる時代。デジタルの巧拙がビジネスの成否を決めると言っても過言ではない。SaaS認証基盤/IDaaSが国内で多くのシェアを誇るHENNGE(へんげ)のユーザーであるローソン銀行の代表取締役社長 鶴田直樹氏に、「デジタル変革への取り組み」をテーマにDXの現状をうかがう。

ローソンのATMを使って
口座からスマホに簡単チャージ

──2020年6月に「即時口座決済サービス」の提供を始めた経緯を教えてください。

鶴田氏
ローソン銀行
代表取締役社長
鶴田 直樹

 ローソン銀行は2018年の開業当初から、主力事業であるATM事業の着実な展開とともに、ATMが持つお金のラストワンマイル機能の強化として、キャッシュレス化の流れを意識し、デジタル対応を重視してきました。しかし、紙幣での決済へのニーズもまだまだ根強く、事実、ATMの利用が目に見えて減っているわけではありません。一度に引き出す金額が減っていることは確かですが、全く使われなくなっているわけではないのです。ATMは引き続き、社会インフラとしての機能を果たしていく必要があります。そうした中で、お客様のニーズに応え、かつ、我々の強みを活かせるサービスにはどのようなものがあるかを検討した結果、この「即時口座決済サービス」に行き着きました。

 ローソンの店内などに設置されているローソン銀行のATMでは、我々が提携している地方銀行の口座にあるお金を引き出すことができます。ATMによる銀行間の決済ネットワークが構築されているからです。このネットワークを安定的に運用できていることが我々の強みのひとつなのですが、2020年6月からはお金を引き出せるだけでなく、銀行口座から手元のスマートフォンの決済アプリや電子マネーにチャージもできるようにしました。それが「即時口座決済サービス」です。2021年11月時点でローソン銀行を含めた8行、チャージ可能な事業者2社で運用していますが、今後、段階的に対応事業者が増えていくと思っています。

──サービスが便利になるとセキュリティも気になります。どのような対策をしていますか。

鶴田氏
キャッシュカードとスマートフォンの2つを使用した多要素認証・二段階認証の「ATM認証」により、安心してチャージ機能が使用できる。

 お客様がセキュリティに高い関心をお持ちであることは強く認識していますし、我々も安心して使っていただける仕組みづくりが欠かせないと自覚しています。「即時口座決済サービス」では、ユニークな形の多要素認証・二段階認証の「ATM認証」を導入しています。

 まずお客様には、ATMにキャッシュカードとスマホを持参していただき、ATMを操作することでカードの挿入が求められます。ここで第一段階の本人認証が終わります。ATMの画面に確認番号が表示されるので、その番号をスマホでアプリに入力すると、ここで第二段階が完了し、チャージが行えるようになります。この、キャッシュカードが必要な認証プロセスの安全性は専門家の方からも高く評価をいただいています。お客様には気楽に使っていただき、しかし、しっかり安全性を担保する。ここは絶対に妥協できない点です。

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