日経ビジネスLIVE

次世代のシステム部門リーダーが語る現場から見たDXの課題とチャンス “変革の輪”を全社に広げる若手リーダーの取り組み

日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ所長 戸川 尚樹、株式会社荏原製作所 情報通信統括部
バリューチェーンシステム部 CRMシステム課 西村 顕氏、花王株式会社 情報システム部門 ESM部ICTグループ 國友 翔次氏、インテル株式会社 代表取締役社長 鈴木 国正氏

ビジネス環境の変化とともにDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性はますます高まり、システム部門への期待は大きくなっている。現場から見たDXの課題とチャンスについて、日経BP 総合研究所の戸川尚樹がモデレーターを務める中、次世代を担う若手のシステム部員である荏原製作所の西村 顕氏と花王の國友翔次氏、特別ゲストとしてDXの中でもデータ利活用について提唱するインテルの代表取締役社長鈴木国正氏による注目のディスカッションが行われた。

若手リーダーが語る
花王の取り組みとは

日経BP 戸川(以下、戸川):本日は、企業のシステム部門でDXを推進している若手リーダーのお2人と特別ゲストとともに、日本企業が抱えるDXの課題とチャンスについて忌憚のない意見を交わしたいと思います。まずは、簡単に自己紹介をしていただけますか。

荏原製作所 西村(以下、西村):荏原製作所の西村 顕と申します。大手電機メーカーの情報システム部門から2019年12月に転職しました。現在はバリューチェーンシステム部という部門で、Salesforce(セールスフォース)の全社展開を担当しています。

花王 國友(以下、國友):花王の國友翔次です。2012年に新卒で入社し、米国法人の情報システム部門を経て、現在は本社の情報システム部門に所属しています。ICTグループというところで、花王ではまだ活用されていない先端技術を調査し、社内に適応させていく業務を担っています。

インテル 鈴木(以下、鈴木):インテルの鈴木です。私はインテルに来て3年を超えたところで、それ以前は35年間、ソニーに勤めていました。さまざまな事業を統括し、多くの国・地域で仲間たちといろいろな経験をさせてもらったことが、現在の仕事にも生かされていると思っています。

戸川:では、より詳しいお話をうかがいます。國友さんは、先端技術を社内に導入・展開する役割を担っているとのことですが、具体的にはどのような仕事をしておられるのですか。

國友:自ら手を動かしてアプリケーションを開発しています。米国駐在時代、現地のエンジニアからアジャイル開発やスクラム開発などの手法を学びましたが、その経験が役に立っていると思います。

鈴木:アジャイルって簡単に言われましたが、実際に行うとなると手法というか、企業の文化へ導入する過程は大変だと思うのですが、どのような感じだったのですか。

國友:まずは成功事例を作り、その成果を共有しながら、一緒に取り組む仲間を少しずつ増やしていきました。おっしゃるように、文化を変えていくことが大切だと考えたからです。現在は、役員向けに経営情報を可視化するアプリケーションを開発しているのですが、役員の方々にヒアリングを行い、「もっとこういう情報が見たい」という要望を反映しながら開発を進めています。

戸川:仲間を増やしながらどんどん広げていくというのは、地道だけれど非常に重要な取り組みですね。