
「導入しやすさ」を重視保険まで網羅しているのはリソースの限られる中小企業にとっては大変心強いですね。サービス内容も充実しているようですが、選定基準やパッケージ内容はどのようにして決めたのでしょう。
2019年と2020年にそれぞれ1000社以上、合わせて2100社を超える中小企業に参加いただいた実証調査を行い、その結果を基に中小企業がどのような支援サービスを求めているかの分析を行いました。これを踏まえ先にご紹介した「サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム(SC3)」における議論も経て、サービス内容として満たすべき基準を2021年2月に策定、公開し、各事業者にパッケージ内容を申請していただいたという流れですね。
大企業向けのサイバーセキュリティの対策支援サービスは数多くありますが、このサイバーセキュリティお助け隊サービスの特徴はどのあたりにありますか。
中小企業に特化したサービスなので、「中小企業にとっての導入のしやすさ」を第一に考えています。サービス基準でも「ITやセキュリティの専門知識のないユーザでも導入・運用できるような工夫が凝らされていること」という要件を設けていて、例えばUTMの設置方法などについては分かりやすいマニュアルを付けられているサービスもありますが、視覚的に分かりやすくする工夫でビデオを用意されているサービスもあります。料金も、ネットワークセキュリティ監視装置をベースとしたサービスが装置1台当たり月額1万円以内、エンドポイントセキュリティソフトウエアを用いたサービスであれば端末1台当たり月額2000円以内と、予算の少ない中小企業でも手が届く設定にしています。
今まではセキュリティ対策にお金をかけておらずサイバー攻撃に対して無防備だった状態から、まずは月当たり1万円で対策を始めましょうということですね。セキュリティ対策はそれ自体では利益を生まないので、予算をあまりかけたくないというのが本音だと思いますが、ここまで安価で気軽に導入できるのは画期的ですね。
企業様のご要望によってはお助け隊サービスの内容では賄いきれないケースもあるかと思いますが、その場合に備え、事業者に対してはお助け隊サービスに加えて独自のオプションサービスの提供も推奨させていただいています。例えばアセスメント・PoCにおける簡易コンサルティングサービスをはじめとした、その他のセキュリティ対策ソフトの導入を検討されている企業向けのサービスなどがあります。
サプライチェーンの一角を担う中小企業こそサイバーセキュリティお助け隊サービスはすでに運用がスタートしているとのことでしたが、実際に活用されている中小企業は、どのようなきっかけで導入しているのでしょう。
テレワークをきっかけに、自衛のために、ということで導入されるケースの他、取引先に迷惑をかけられないという理由でご活用いただくケースもありますし、取引先に勧められたからというお声も聞きます。このあたりはサプライチェーンという意識があるからこそでしょうね。
中小企業がしっかりとした対策を講じることでサプライチェーン全体のリスク軽減にもつながるので、大企業の方々にとってもこういったサービスの存在が普及することはメリットと言えますね。実際の効果について、利用している中小企業からの声があればご紹介ください。
偽の請求書メールを検知できたなど、不審な挙動をブロックしたという報告は多数上がっています。また、アラート通知のおかげで防御できているのが実感できるとか、セキュリティレポートをストックすることで社内の報告資料として使えるといった反応もありました。さらに、IT知識がなくてもスムーズな導入ができたといったお声でしたり、利用料が安価で助かるといったお声も頂いています。
まさに本サービスの特徴としてこだわった点、料金も含めた導入のしやすさが評価されているわけですね。今後、企業を取り巻く環境はコロナ禍前に後戻りすることは考えられませんし、DXの波が中小企業にも広がっていることについては、中小企業の経営者の皆さんも認識を共有されていると思います。
おっしゃる通りで、ネットワーク社会にいかに対応していくか、その中でいかにセキュリティ対策を講じていくかは、中小企業の存続をも脅かすほどの脅威と重要性があると思っています。民間団体の意識調査で、自社がサイバーリスクにさらされる可能性は低いと考える中小企業は6割を超えるというデータもありますが、今は楽観的に構えていられる時代ではなくなっているということ、自分事としてしっかり考える必要があるということを認識していただければと思います。サイバーセキュリティお助け隊サービスは、中小企業と伴走していけるサービス形態をご用意しているので、まずは相談だけでも、できるところから始めてみることがセキュリティ対策のスタートになると思っています。
サイバーセキュリティお助け隊サービスは、まさにその第一歩としてふさわしいサービスではないかと思います。本日はありがとうございました。