会員制 生ビールサービスで新たな市場を切り拓く
「キリン ホームタップ」の挑戦

3月8日、キリンビールは都内で事業方針発表会を開催した。そこで明かされたのが、「キリン ホームタップ」の本格サービス展開と、この事業に懸ける同社の情熱だ。キリンの新たな挑戦に、森永卓郎氏が切り込む。

新たなビール体験で市場の活性化を狙う

新たなビール体験で
市場の活性化を狙う

「キリン ホームタップ」は、キリンビールの会員制 生ビールサービス。月2回ペットボトルで新鮮な生ビールのおいしさをお届け。専用のビールサーバーで注ぐことで、本格的な生ビール体験を自宅で愉しめるのが特長だ。2017年からサービスを開始し、すでに会員は3万人。97.7%(※1)がそのおいしさに満足し、ネットでも話題となっていた。

森永卓郎
経済アナリスト
獨協大学経済学部教授

そんな「キリン ホームタップ」が、いよいよ4月から本格展開となる。それに先駆けた3月8日の事業方針発表会には、多くの注目が集まった。キリンビールの布施孝之社長によれば、「ホームタップは、ビール会社としてずっとやりたかったこと」だという。背景には、「ビールを愛する全ての皆さまに理想のビールをお届けしたい」という想いがある。ビールサーバーの供給体制を含め、基盤が整った今、展開を本格化し、市場の活性化を図るのが同社の狙いだ。

経済アナリストの森永卓郎氏も、「本格的なビールをもっと手軽に飲みたいという消費者のニーズが、ライフスタイルの変化で、これまでになく高まっています。『キリン ホームタップ』は、そうしたニーズをまったく新しい生ビール体験で満たしてくれるサービス。これを数年前から準備していた同社の先見性には、驚くばかりです」と大きな関心を寄せている。「キリン ホームタップ」は月額8,250円(税込み)から始められ、2021年中に10万人の会員獲得を目指しているという。

※1 2019年2月会員アンケート(N=355)

新たなビールの愉しみ方で、家での時間をさらに豊かに

新たなビールの愉しみ方で、
家での時間をさらに豊かに

働き方が大きく変わったこの一年。その変化は一時的なものではない、と森永氏は考えている。

「まず住まいのあり方が変化した。四半世紀にわたる東京一極集中から一転、昨年7月以降は7カ月連続で都内からの人口流出が続いています。リモートワークの普及により、郊外に住まいを移す人が激増しているんですね。それは、家でゆったり過ごすことの大切さや必要性に多くの人が気付いたから。そうした今のライフスタイルに、『キリン ホームタップ』のようなサービスが根付くのは必然でしょう」

家での時間を豊かにするモノやサービスにこだわる人が増えている。「キリン ホームタップ」は、まさにそのニーズに応える存在だ。4月からのサービス本格展開に際し、森永氏は「ビールの新しい可能性」に期待を懸ける。

「自宅でビールといえば缶ビールが定番でしたが、『キリン ホームタップ』は新鮮なおいしさの生ビールが定期的に自宅に届くサービス。専用ビールサーバーから自分で注いで好みの一杯をつくれるのも愉しい。普段は好きな缶ビールを飲む愉しさを味わいつつ、とっておきのシーンではビールサーバーから注ぎたての生ビールを堪能する。新しい時代の家庭用インフラとして定着していくのではないでしょうか」