社員を育てる企業表彰|グッドキャリア企業アワード2020 社員を育てる企業表彰|グッドキャリア企業アワード2020

2021年3月1日、厚生労働省主催「グッドキャリア企業アワード 2020」のオンラインシンポジウムが開催された。「グッドキャリア企業アワード」は、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取組をしている企業などを表彰するもの。その理念や取組内容、具体的な効果などを広く発信・普及することによってキャリア形成支援の重要性を社会に広め、定着を期すことを目的に実施している。
2012年度からスタートした「グッドキャリア企業アワード」。今年度は47社の応募の中から厳正な審査を行い、「大賞」4社と「イノベーション賞」5社をそれぞれ表彰。変化する経済社会に自律的に対応できる人材育成、そして働く一人ひとりの能力と生産性の向上を推進している先進企業の事例を学ぶ機会にもなった。
※2012年度から2015年度までは「キャリア支援企業表彰」として実施し、2016年度に「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更

グッドキャリア企業アワード 2020

審査総評

<審査委員長>

法政大学経営大学院
イノベーション・マネジメント研究科 教授
藤村博之

藤村博之氏

「グッドキャリア企業アワード」は、社内で従業員の能力育成、キャリア開発に積極的に取り組んでいる企業を表彰するものです。「キャリア」という言葉は、いろいろな意味を含んでいます。必要とされる能力を維持し続ける、あるいは“売れる”能力をきちんと持っている、そしてそのようにすることがキャリア開発・キャリア形成だと思います。しかし、難しいのは、「今」必要とされる能力、売れる能力は分かっても、3年後や5年後、ましてや10年後にどういった能力が必要とされるかは誰にも分かりません。そこで重要となるのが従業員の自主性です。

企業が予期せぬ変化に対応していくためには、いろいろな情報や視点から物事を見ることができる従業員がいることが大切です。それが企業の競争力につながっていきます。昨今、ダイバーシティや多様性が重要視されていますが、最も大切なのは「考え方の多様性」だと思います。異なる意見を持つ従業員同士が意見をぶつけ合うことによって、現状に対する理解がより深まり、企業として新しい施策が生まれます。つまり、いろいろなことを考えてくれる従業員がいないと企業の競争力は高まりません。企業が従業員に対してそうした場を用意・提供するだけでなく、従業員が自分たちの問題として捉えてそうした場を使ってくれることが大切です。

先ほど「必要とされる能力」についてお話ししましたが、例えば外国語を話す能力やDX関連の知識・情報は、もしかしたら5年後にはコンピューターに取って代わられ、人間がわざわざやらなくてもいい分野になるかもしれません。将来どんな能力が必要になるか分からないからこそ、従業員が様々な視点から物事を考えてくれることが必要です。そういう場を企業が準備しているかどうかが問われます。今回の審査でもこうした点を重要視しましたが、やはり今回の受賞企業は実践されています。

「グッドキャリア企業アワード」で企業を表彰し、その取組事例をほかの企業に知ってもらって自社の従業員の能力開発に応用してもらいたいと考えています。それが日本全体にとって必ずプラスになるはずです。「大賞」「イノベーション賞」の各受賞企業は本当によく頑張っていらっしゃいます。ぜひもっともっと進めて従業員の能力を高め、様々な変化に対応できる企業に成長していただきたいと思います。受賞企業の皆さま、このたびは本当におめでとうございました。

<審査委員>※敬称略

井手明子(住友商事株式会社 社外取締役)/坂爪洋美(法政大学 キャリアデザイン学部 教授)/日置政克(THK株式会社 社外取締役、株式会社小松製作所 顧問、株式会社すき家 社外取締役、株式会社瑞光 社外取締役、立命館大学大学院 経営管理研究科 客員教授)/廣石忠司(専修大学大学院 経営学研究科 研究科長 教授)/富田 望(厚生労働大臣官房審議官)

パネルディスカッション「グッドキャリア企業 -社員が成長できる企業-とは」

[コーディネーター]

法政大学 キャリアデザイン学部 教授 坂爪洋美 氏

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[パネリスト]

グッドキャリア企業アワード 2020 受賞企業3社

  • Good Career Company Award 2020
  • 大賞[厚生労働大臣表彰]
  • イノベーション賞[厚生労働省人材開発統括官表彰]
  • パネルディスカッション
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