EXECUTIVE

スパエリア併設のゆったりとしたバスルーム。ミニキッチン付きのマスタースイートやフィットネスルームと隣接しており、湯船に浸かる前後の時間もリラックスして過ごすことができる【駒沢レジデンス】

エグゼクティブこそ「バスルーム」にこだわりを
医師(温泉療法専門医) 早坂信哉氏インタビュー

仕事にプライベートに忙しい日々を送る中で、時間がないと湯船に浸からずシャワーで簡単に済ませてしまいがちだ。しかし最新の調査によって、入浴の驚くべき効能がわかってきた。効果を最大化する入浴法や、精力的に活動するエグゼクティブこそバスルームや入浴時間にこだわるべき理由を、東京都市大学人間科学部学部長で、温泉療法専門医としても知られる医師・早坂信哉先生に聞いた。

毎日の入浴で、病気リスクが低減し仕事の効率が上がる

医師。東京都市大学人間科学部学部長・教授。
温泉療法専門医の早坂信哉氏。20年以上にわたって3万人以上の入浴を研究してきた、お風呂や温泉の医学的研究の第一人者。著書に『入浴は究極の疲労回復術』(山と渓谷社)、『最高の入浴法』(大和書房)など

心身ともに健康で、仕事においても高いパフォーマンスを発揮できる——そんな状態を保つため、フィットネスや食事に気を遣っているエグゼクティブ層は多いだろう。しかし、「日々の入浴」をその一つと捉えている人はまだ少ない。

「一言で言えば、お風呂は優秀な健康増進機器。毎日入浴するだけで、健康な身体づくりができます」。東京都市大学人間科学部学部長で、温泉療法専門医の早坂信哉氏はそう話す。早坂氏は長年にわたってお風呂や温泉の健康効果を調査してきた、入浴研究の第一人者だ。

以前から入浴が身体に良いことは知られていたが、近年調査が進み、具体的な研究データが明らかになってきた。早坂氏らは65歳以上の男女1万4000人を対象に、被験者を入浴頻度ごとに「週2回以下」「週3〜6回」「毎日」の3グループに分け、その後の3年間の健康状態を追跡した。入浴頻度が「毎日」の人と「週2回以下」の人を比較したところ、毎日入浴している人は3年後に要介護になるリスクが29%低かったというデータが出ている。また、他の研究チームが、がんや循環器疾患(心臓病や脳卒中など)になったことのない40〜59歳の男女約3万人を対象に、20年という長い年月をかけて行った調査がある。すると、「ほとんど毎日」入浴している人は、「週2回以下」の人に比べて、明らかに病気の発症率が低かった。心筋梗塞や心臓突然死のリスクは35%、脳卒中は26%、脳出血は46%低いという結果になったのだ。

「入浴の最大のメリットは、身体が温まって血流がよくなることです。多くの病気は血液の流れが悪くなることが原因。入浴を習慣化すれば、長期的な健康効果につながります」(早坂氏)

効果は病気リスクの低減にとどまらない。睡眠の質の改善や、仕事のパフォーマンスアップにもつながる。「血行促進により頭の回転が速くなりますし、広いバスルームでリラックスすることで”ひらめき”のもととなるアルファ波が出やすくなります」と早坂氏。多忙な中で様々なアイデアが求められるエグゼクティブが、生産性を高めるのにも有効なのだ。

3階にあるスカイキャビン。2階バスルームでの入浴の合間にここで水分補給しつつスカイラナイで外気浴をすれば、身も心も整いそうだ【世田谷レジデンス】

バスルームに隣接するフィットネス&ランドリースペース。お気に入りの植物やアートに囲まれ、デジタルデトックスしながらストレッチするのも良い【八事レジデンス】

入浴の基本は「40度で10分、全身浴」

良いことずくめの入浴だが、好きに入ればいいわけではない。早坂氏によれば、基本の入浴は「40度で10分、全身浴」。短いと感じるかもしれないが、長すぎると体温が上がりすぎてのぼせてしまい、皮膚の乾燥も進む。半身浴は身体が温まる効率が悪く、効果が限定的になる。長く入浴を楽しみたい場合は、途中で水分を摂る、10分経ったら一度湯船から出て身体を洗ったり、外気を浴びて涼んだりして過ごすといい。

よりよい入浴のためには、まずは一人でゆったりと足を伸ばして入れる広いバスタブがあるといい。その上で、入浴の前後やインターバルにリラックスして過ごせるスペースがあれば、より効果を高められる。早坂氏は「入浴の合間にバルコニーに出て外気浴をしたり、ラウンジで水分補給をしたり。お風呂の時間を楽しみ、休日に自宅で湯治をするような感覚で過ごせると、特別感があっていいですね」と話す。

また、早坂氏によれば、入浴の効果を最大化するには「入ったあと」の過ごし方が重要なのだという。外気浴や水分補給をしながら、とにかくゆっくり過ごすことが大切。寝室を薄暗くし、毛布にくるまって過ごすのも血流が促進されるのでおすすめだ。そして、質のいい睡眠のためには「入浴の1時間半後」に眠ると良い。

「多くの研究で、いったん体温を上げたあと下がっていく時に布団に入ると、深い睡眠が得られることがわかっています。入浴で体温を上げたあと、急速に体温が下がる1時間半後のタイミングで布団に入るのがベスト。心身を温めることで緊張を緩和する副交感神経が優位になるのも、質のいい睡眠を促進してくれます」(早坂氏)。眠りの浅さや不眠に悩んでいるなら、ぜひ試してみたい。

入浴は睡眠の1時間半前がベスト。照明を落としてソファで過ごすうちに、副交感神経が優位になり自然と質の良い眠りが訪れるはずだ【芦屋レジデンス】

入浴後はスカイシアターでお気に入りの映画を見るのも良い。毛布にくるまって、熱を逃がさないようにするとさらに効果的だ【世田谷レジデンス】

効果を高める、最新の入浴設備

光や香りにこだわるのも、入浴のリラックス効果を高められる。早坂氏によれば、夜に入浴する場合、バスルームの光をリビングと同じオレンジ系にすると、よりリラックスできる。最近は調光機能や間接照明がついているものもあるので、積極的に活用したい。

香りを加えたい場合はアロマオイルが便利だ。「お湯を張った洗面器などに数滴垂らすだけで、空間全体に香りが広がります。専用の機材などは必要ありません。入浴剤だと香りを変えるためにはバスタブのお湯ごと入れ替える必要がありますが、アロマオイルは洗面器の湯を替えて少し換気すれば簡単に香りを変えられるので手軽です。

また、バスルームの設備として人気を集めているのが「マイクロバブル機能付給湯器」と「肩湯」。
マイクロバブルは直径1〜100μm(マイクロメートル)の微細な泡のこと。この機能を使うと、マイクロバブルが浴槽全体に広がり、お湯が真っ白になる。「ラグジュアリーな見た目の特別感に加えて、温浴効果や洗浄効果、保湿効果も高まります」と早坂氏もその効果に太鼓判を押す。

肩湯は、浴槽のヘッドレスト付近から湯を放水し、肩や首を温められるもの。機能を搭載したユニットバスに加え、後付けタイプもある。多量のお湯による刺激で肩周りを刺激し血行改善効果があるほか、肩まで浸かると息苦しいという人にも向いている。

広々とした円形のバスタブに、一休みできる段差、風を感じられる大きな窓。ゆったりとした時間を過ごすのに最適のバスルームだ【八事レジデンス】

活力あふれる日々のため、こだわるべきはバスルーム

天井のサークルシーリングとトップライトからの光が、落ち着きを醸し出す【芦屋レジデンス】

世界的に見ても、毎日のように入浴する習慣があるのは日本だけ。そのため、入浴はフィットネスや睡眠と比べて医学的な研究が進んでいなかった。しかし近年は早坂氏のチームらの調査によって、様々な健康効果が明らかになっている。

それでも、住宅購入時にバスルームを重視する人はまだ多くない。リビングやダイニングなどに予算とスペースを使い、最後にごく一般的なものを取り付けるというケースが大半で、エグゼクティブ層においても、フィットネスやスパスペースにフォーカスする人はいても、バスルームにこだわる人は少ない。

「もちろんフィットネスも重要ですが、それに匹敵する健康効果があるのが入浴です。コロナ以降は、特にお風呂の重要性が増しています。外出できないぶん、お風呂で羽を伸ばす人が増えているのですね。リモートワークが浸透し、ずっと自宅にいる生活だと気持ちのオンオフをつけにくい。寝る直前まで仕事をしたり、メールをチェックしたりしがちです。お風呂に入ったあとはメールを見ないなど、切り替えとして使うことを推奨しています」(早坂氏)

しっかり温まる広い浴槽や、ハイクラスホテルや高級スパのような空間があれば、自宅にいながらリフレッシュでき、疲れをしっかり癒せる。エグゼクティブこそバスルームの空間までしっかりこだわり、入浴習慣を取り入れることで、これまで以上に活力ある日々を送ることができるだろう。

ブルーのタイルや洗面台のイスラエル産の水晶が目を引く。バスルームにこだわることで、入浴の時間が楽しみになり、習慣化できそうだ【世田谷レジデンス】

(参考:J Epidemiol 29:451-456,2019. Heart 106:732-737,2020.)

MITSUI HOME PREMIUM

MITSUI HOME PREMIUM ブランドブック

至高の邸宅を手に入れたいあなたへ
MITSUI HOME PREMIUMブランドブック進呈中

あなたの夢と理想を追求し、卓越した技術と叡智を結集した至高の邸宅。私たちが提案するのはかつてない自由で独創的なレジデンス。

MODEL HOUSE

あなたの感性を呼び覚まし、あなたの個性を羽ばたかせる究極のプレミアム・ブランド。
それが三井ホームプレミアムです。現地で理想の世界を体感ください。

CONTACT

三井ホーム株式会社

MITSUI HOME PREMIUM ブランドサイトはこちら
https://www.mitsuihome.co.jp/premium/