昨年、創立60周年を迎えた積水ハウスグループ。2050年に向けたグローバルビジョン「『わが家』を世界一 幸せな場所にする」の意義と、今後注力していくというESG経営について、社長 兼 CEOの仲井嘉浩氏とフリーアナウンサーの八塩圭子氏が対談した。

グローバルビジョン「『わが家』を世界一 幸せな場所にする」

八塩 この1年で私を含め、人々の家に対する価値観は大きく変化したように思います。御社の2050年に向けたグローバルビジョン「『わが家』を世界一 幸せな場所にする」にも通じる部分があると思いますが、今どのようにお考えでしょうか。

八塩圭子
テレビ東京経済部記者、アナウンサーを経て独立。法政ビジネススクールにてマーケティングを専攻、MBA取得。現在はフリーアナウンサー、コメンテーター、大学教授として活躍。

仲井 積水ハウスグループは、住を基軸に、ハード・ソフト・サービスを融合した「幸せ」を提供するグローバル企業を目指しています。家の新しい価値として「健康」「つながり」「学び」などの無形資産の幸せを提案し、常に住まい手に寄り添いながら、人生100年時代の「幸せ作りのパートナー」になりたい。私たちの思いが間違っていなかったことを再確認できた1年でした。

仲井嘉浩
1965年、京都府出身。京都大学工学部を卒業後、1988年に積水ハウス入社。2016年より取締役 常務執行役員 経営企画・経理財務担当。2018年より代表取締役社長、2021年4月より現職。

八塩 そのグローバルビジョンの実現のために、従業員を対象に「幸せ度調査」を実施されたとか。とても興味深いですね。

仲井 幸福学の第一人者である慶應義塾大学大学院前野隆司先生のご協力の下、昨年11月に、グループ全従業員約2万7千名を対象に実施しました。「幸福度が高い従業員は、創造性が3倍、生産性は31%高くなる」という米国の研究結果とも照らし合わせながら、従業員の幸福度を追求し、イノベーションの生まれやすい職場風土づくりに役立て、新たな価値を創造し、社会に貢献していきたいと考えています。

八塩 企業の更なる成長には、従業員の幸せがカギとなるわけですね。詳しい調査の結果が出ましたら、ぜひ教えてください。

ESG経営のリーディングカンパニーを目指す

八塩 御社はESG経営を重視し、先駆的な立場で業界を牽引されています。環境への取り組みについて、今後の方針などをお聞かせいただけますか。

仲井 2050年に脱炭素社会を実現するには、CO2の排出源の15.5%を占める家庭部門と、その約2割を占める賃貸の集合住宅における脱炭素化が急務です。当社では、新築戸建て住宅、賃貸住宅、分譲マンションのネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の普及に注力しています。また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)の期間が満了したオーナー様から余剰電力を買い取り、自社グループの事業用電力に活用する「積水ハウスオーナーでんき」にも取り組んでおり、さらに、「RE100」(事業における再生可能エネルギー使用100%)は予定を10年前倒して2030年には達成できる見込みです。

八塩 ダイバーシティ推進にも積極的に取り組まれています。女性役員比率も非常に高いですが、どのような変化を期待されていらっしゃいますか。

仲井 取締役10名のうち3名、監査役6名のうち2名が女性です。女性役員比率は3割を超え、大手企業のなかでもかなり先進的だと言えます。ダイバーシティ推進はESG経営の重要なテーマの1つ。取締役会も多様性が高まることで活性化につながるものと期待しています。

八塩 そして、ESG経営の中でも特に注力しているのがガバナンスだと。どのような改革を行われたのですか。

仲井 一つは役員報酬制度の抜本的な見直しです。客観性・透明性およびステークホルダーへの説明責任を果たすことを目的に、基本報酬1:賞与(短期業績連動)1:株式報酬1(中長期業績連動、中期0.5+長期0.5)という構成比率に改定しました。業績連動と中長期の報酬ウエイトの高さが特長です。

八塩 日本企業として先駆的な取り組みです。さらに経営と業務執行の役割や関係性も見直されたと。

仲井 『監督と執行の緩やかな分離』を掲げ、取締役会の独⽴性向上による監督機能強化と、経営会議・執⾏役員制度改⾰による権限委譲を促進することにより、コーポレートガバナンス体制を強化しました。取締役会は監督機能だけを担うのではなく、中長期の成長戦略の策定と中期経営計画達成に責任を持ちます。一方で執行役員側への権限移譲を進めますので、権限とともに責任も増えますが、それは経営人材の育成強化につながります。リーダーパイプラインを裾野まで広げておくことで強い会社となり、結果サステナブルな経営を可能にすると考えています。

八塩 これまでのお話の中で、御社の将来性や持続可能性に対する真摯な姿勢を強く感じました。最後に改めて、御社のビジョンや姿勢についてお聞かせください。

仲井 住を基軸に大義あるイノベーションを生み出し続けることが当社のパーパスです。お客様へ「幸せ」を届けながら、世の中から必要とされる企業として存続、成長していくことで、ESG経営のリーディングカンパニーを目指して参ります。

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積水ハウス株式会社
大阪市北区大淀中一丁目1番88号