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熊野古道 大門坂(左)、和歌山城(右)

自然と文化の地でリフレッシュ「和歌山でのMICE開催」

リアルな場で開かれるコンベンションには、オンラインとは異なる意義とメリットがある。もちろんそこには移動も伴うが、せっかくならば参加者がアフター時間を楽しめるよう、観光や癒やしの空間が充実したエリアで開催するのはどうだろう。

主要都市から和歌山へのアクセス

 新型コロナウイルスの感染症拡大を受けた緊急事態宣言が明け、オフラインの交流を再開する企業・組織が増えてきた。この1年半以上にわたり、会議やシンポジウム、研修などはオンラインのスタイルを取らざるを得ない状況が続いていたが、こうしたコンベンションについてもリアルな場での開催に戻る兆しが見え始めている。

 そうした動きを踏まえて、一考したいのが観光地や歴史的な名所のある地域でのコンベンションだ。日ごろの生活圏とは離れた土地で会議やシンポジウムを開催し、その後の時間を参加者各自が観光や休息に充てられるようにして、心や体に癒やしをもたらすことができる。

意外と近い!
便利なアクセス

 コンベンション開催の場所として注目したいのが、和歌山県である。
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された「高野山」「熊野」をはじめ、白砂のビーチと温泉、7頭のパンダファミリーと出合える「白浜」など、和歌山県は自然と文化遺産の宝庫だ。

白浜温泉「崎の湯」は万葉の時代から残る歴史ある湯つぼ。湯船から海はほぼ一体、岩に打ち寄せる波を感じながら入浴できる

 世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」が、その年の最も旬な旅行先を紹介する「Best in Travel 2021」において「読者が選ぶサスティナビリティーに配慮した観光地」に選出するなど、世界から注目を集める日本有数の観光地である。

 和歌山県は主要都市からのアクセスに不向きという印象を持つ人も多いようだ。和歌山県観光連盟の担当者はこう話す。

 「県庁所在地の和歌山市は、関西の空の玄関口・関西国際空港(関空)から鉄道やバスでわずか40分~1時間、大阪の難波や新大阪から鉄道で1時間程度と、おそらく多くの方がイメージしているよりもはるかに近い街です」。関空が近いということは、東京をはじめとした全国各地ともルートが結ばれているということ。東京から県南部へのアクセスには、南紀白浜空港も利用できる。

癒やしと明日の活力を生む観光資源にイージーアクセス

 和歌山でコンベンションを開催するとなると、最も有力な候補地となるのは和歌山市だ。市内には会議や展示会、シンポジウム、セミナーなどを行える施設が充実しており、宿泊施設や飲食店も数多い。10月には和歌山市の中心部にそびえ立つ和歌山城の目の前に「和歌山城ホール」がオープンした。市内にはこのほか5000人規模のコンベンションに対応できる施設もある。

 この和歌山市を拠点に、コンベンションの後、足を延ばして高野山という静寂の聖地へ。田辺市や白浜町などの県南部でコンベンションを開けば、熊野古道や本州最南端の潮岬を訪れることも可能になる。

 コンベンションへの参加の延長で、心も体もリフレッシュできる和歌山。次回の会議やシンポジウムは、和歌山県での開催を検討してみてはいかがだろう。

和歌山城ホール

2021年10月にオープンした和歌山城ホール。地上5階、地下1階の建物で、客席数954席の大ホールと395席の小ホール、7つの会議室を備える

アフターの観光までサポートする和歌山県の助成制度

 和歌山県観光連盟では、県内でコンベンションを開催した団体向けに、助成制度を用意している。コンベンションを主催した団体に対し、県内の宿泊施設に宿泊した県外在住者の人数に応じて助成金(最大200万円)を交付するほか、アフターコンベンションの観光案内や事前視察の受け入れなどを行う。

 助成金の交付条件は延べ宿泊者数が50人以上となっており、100人を下回る小規模会議でも活用することができる。

 また、和歌山には実際にどのようなコンベンション施設があるのかなど、主催者側が視察を行う場合、その旅費の一部を支援する視察支援も行う。これに加えて、和歌山市、田辺市、白浜町では独自の助成制度を用意〈和歌山市(最大200万円)、田辺市(最大40万円)、白浜町(最大20万円)〉。

 詳しい情報は和歌山県公式観光サイト「わかやま観光」内「観光事業・教育旅行関係者の方へ」のページで確認できる。

観光連盟および各市町の助成金上限額は令和3年度のものです。

助成制度一覧

※ 外国人参加者に対する加算措置
 (1人当たり5000円、最高50万円)

1200年の聖地・高野山で充実のコンベンションを

 弘法大師空海が開いた真言密教の聖地・高野山は、和歌山市でのコンベンション前後に訪れて楽しむこともできるが、コンベンション自体を高野山で開催することもできる。

 高野山にキャンパスを有する高野山大学には、1000人を収容する大講堂から100~300人規模の教室、そして50人以下向けの中小会議室まで、さまざまなコンベンションに対応可能な施設が充実している。自動車でのアクセスは関空から約1時間30分。山内には宿泊可能な寺院である宿坊が50以上あり、観光はもとより写経やめい想といった修行体験や高野山ならではの精進料理も楽しめる。

 ビジネスや学会などの会議を静かな環境で行いながら、1200年続く祈りの聖地の歴史に触れることができ、まさに高野山だけでコンベンション本番からアフターイベント、そして心身のリフレッシュまでを完結できるのが最大の魅力だ。

奥之院

弘法大師入定の地であり、大師信仰の中心聖地である「奥之院」

お問い合わせ

公益社団法人和歌山県観光連盟

電話:073-422-4631 ※受付時間 平日9時~17時45分(祝日、年末年始を除く)

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