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CYBER INITIATIVE TOKYO 2021 / サイバーイニシアチブ東京2021レビュー CYBER INITIATIVE TOKYO 2021 / サイバーイニシアチブ東京2021レビュー

デル・テクノロジーズ

講演タイトル

グローバル1,000以上の企業・組織が投資している最新のレジリエンス対策―その背景と現状

データを復旧できない新手のサイバー攻撃に備える

芳澤邦彦氏

芳澤邦彦

デル・テクノロジーズ

DPS事業本部 本部長

デル・テクノロジーズは、デルとEMCジャパンが統合して2020年8月に設立した新しい会社だ。同社 DPS事業本部本部長の芳澤邦彦氏は、「5G、エッジ、AI/ML、ハイブリッドクラウド、データマネジメント、サイバーセキュリティの6つの領域へ重点的な投資をしつつ、パンデミックからポストパンデミックを見据えたサステナブルな社会の貢献に力を入れている」と説明する。

同社が発表した様々な意識調査から、サイバー脅威に変化が生じていることが分かった。それは、「データの暗号化や破壊」から「データの無効化、復旧不能」への変化だ。芳澤氏は「昨今は、侵入後にオンラインにあるデータをすべて把握し、復旧できないようにバックアップや災害復旧(DR)用のデータを破壊する。最近の日米の大規模なランサムウエア被害事例では、バックアップをして準備していてもデータを復旧できなかった」と語る。

芳澤氏は、そうした変化に対応するには、3つの「I」が重要だと指摘する。

  • 「Immutability:データ防御」
  • 「Isolated:データ隔離」
  • 「Intelligence:データ衛生」

データ防御は、復旧データの改ざん防止や復旧機能の無効化への防御を指す。データ隔離は、隔離された領域にデータをおいて復旧できる可能性を高めること。そして、データ衛生は、隔離したデータの汚染状況分析による安全な復旧用データの確保とリスクのフィードバックである。

芳澤氏は「各社行っているデータ防御に加え、データ隔離やデータ衛生も一緒にできるのがデルの強み」と語る。デルは、3つの「I」を核にしたレジリエンス対策に加え、サイバーセキュリティのバイブルであるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)のサイバーセキュリティフレームワークにおける5分野をカバーし、企業を支援していく。