オープン、カスタマイズ、リアルタイムの要件を網羅する「カオナビ」は、これからのタレントマネジメントに最適なサービスである。
具体的にカオナビは、社員一人ひとりの顔写真、学歴、職歴、スキル、経験、そして個性などの情報をリアルタイムに一元管理、広く共有できるクラウド型のタレントマネジメントシステムである。
人事は、MUST(やるべきこと)、WILL(やりたいこと)、CAN(できること)の3つを複合的に見ながら最適な配置や役割分担を見極めていかなければならないが、特にWILL、CANは時間経過とともに変化していくため「鮮度」が求められる。以前のやりたいこと、できることをベースに人事を決めてしまうと当然ミスマッチが発生する。
それに対してカオナビでは、社員に関する多様かつ鮮度の高い情報を集約し、組織に眠っている人材情報を有効活用できる。例えば、社員が自分の考えていることや目指すキャリアをアップデートしたり、事業部が他部門の人材に興味を持ったりするなど、カオナビの情報を通じて全社の人事を活性化させることができる。
また、人事部が自社に合った人材を採用するために、集約した情報を分析して採用ミスマッチ・ハイパフォーマー分析、人材配置・要因シミュレーション、ES調査などを行うことも可能だ。
企業と社員のコミュニケーションの質と量を高められることが評価され、カオナビは規模、業界を問わず2000社以上で採用されている。
例えば、ミドルマネジメント層の人材育成力支援を目的に導入したホンダロジスティクスは、人事データを基に計画的なジョブローテーションを実施し、誰もが納得できる異動・配置で、若手育成の成果をあげている。また立命館では、バックオフィスの人事部門DXの一環としてカオナビを採用。職員の意識改革につながり、業務効率化の面で大きな成果をあげた。「お客様同士がノウハウを共有し合う場も用意しています」と佐藤氏は続ける。
このようにカオナビは、オープンな情報活用でタレントマネジメントを高度化する。新しい世代の力を競争力につなげる上でも大きな役割を果たすはずだ。