KYORITSU 代表取締役社長 景山 豊氏
PROFILE
景山 豊[かげやま・ゆたか]
1970年新潟県生まれ。2004年共立印刷株式会社入社。19年より執行役員営業統括本部長、その後取締役営業統括を経て、21年代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に就任。22年10月、持株会社体制への移行に伴い、株式会社KYORITSUの代表取締役社長に。
持株会社KYORITSUへ
4つの事業領域で
持続可能な社会の実現に貢献
共立印刷は、2022年10月1日に「株式会社KYORITSU」を純粋持株会社とするホールディングス体制へ移行します。その背景にあるのは、創業以来のあくなき品質追求と、時代の変化を捉えた事業領域の拡大、そして、それらを通じた社会貢献実現への決意です。
共立印刷の設立は、1980年。「日本一品質の高い印刷会社をつくろう」という創業者である野田勝憲(現KYORITSU会長)の挑戦から始まりました。お客様の大切な販促物を制作させていただくにあたって、品質は何より重要。その思いは今でも変わりません。
そして、私が社長に就任した昨年からは、印刷事業の構造改革を進める一方で、環境に特化したM&Aや既存デジタル媒体の強化にも着手。こうした事業拡大やESGへの取り組みをグループ全体で明確化し、市場にアピールするために、私たちは「KYORITSU」として、新たなスタートを迎えたのです。

培った製造力を軸に
新たな事業領域を展開
KYORITSUの事業は、「印刷」「BPO」「デジタル」「環境」の4領域にわたります。「印刷事業」においては、もう一度原点に立ち返るために、「基本の徹底」「魂込めて品質保証」「変化への対応」から成る「共立印刷 基本3原則」を策定しました。大ロットカタログや書籍・雑誌、折り込みチラシなど高品質で多種多様な製品を、企画・制作から印刷、製本・加工、管理発送まで一括して取り扱う総合印刷事業を全国で展開。印刷から、製本、配送まで一貫した生産体制とすることで、印刷事故防止と物流システムの改善を実現。原燃料費のムダをなくすとともに、再生エネルギーを導入するなど環境負荷低減に努めています。

22年3月、本庄第1・第2・第3工場に太陽光発電パネルを導入。再生可能エネルギーによる環境負荷の低減と地域社会への貢献を目指す
また、販促物のプロとしてお客様の課題解決に取り組んできた実績とノウハウを生かし、新たに「BPO事業」も展開。ビッグデータやDXを駆使し、ターゲットをきめ細かく絞り込んだ販促物のご提案から制作までを一貫して行います。
数十万種もの商品をユーザー別に編集して、個別のカタログやダイレクトメールに落とし込む多品種大ロット印刷をスピーディにお届けするのは、当社が最も得意とするところ。これもお客様の事業と向き合い続けてきたからこそ、実現したサービスといえます。
デジタルや環境への注力で
収益性と社会貢献を両立
今後大きく成長が見込まれるのが、「デジタル事業」です。KYORITSUでは、既存のデジタル事業を強化するとともに、電子書籍市場で注目されるタテスクロールコミックス分野にも進出。
専門のグループ会社、暁NEXTを立ち上げ、22年10月には、自社投稿サイト「SPOTWRITE」を稼働します。本事業では、出版社・電子書店・作家の方々のあらゆるご依頼にお応えするために、企画から編集、制作、配信、商品化まで幅広いサービスを展開。作家や作品の発掘・育成など、IP(知的財産)事業の役割も担います。

暁NEXTでは、デジタルコミックの自社投稿サイト「SPOTWRITE」を22年10月にオープン。詳しくはこちら
そして4つ目の事業となるのが、「環境事業」。当社にとっては、新しい領域への挑戦となります。この事業で取り扱うのは、生分解性フィルム。微生物の働きにより、使用後は水と二酸化炭素に分解される、環境配慮型のプラスチック製品です。農業用マルチシートを中心に製造・販売。農家における回収作業の省力化や働き手不足問題の解消を目指すと同時に、地域社会や環境への貢献を図ります。将来は、この生分解性フィルムを活用した新しい製品やソリューションも展開していく予定です。
多角事業で
企業価値の増大を目指す
社会構造の変化やインターネットサービスの普及により、印刷市場は縮小傾向にあります。その中で、いかに品質を守り、新たな価値を見いだしていくかは大きな課題。一方で、当社の技術やノウハウを別領域に広げるチャンスでもあります。
KYORITSUは、「知行合一」の精神のもと、「本質を見抜き、感謝を忘れず、挑戦し続ける」ことを新しい理念として掲げています。
今後も既存事業にとどまらず、新しい分野に挑戦し続けることで時代の変化に対応し、企業価値を高めてまいります。
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