人材確保・生産性向上へ現状を打破
デバイスで働き方を再定義する2022年

従業員の業務に対する価値観の多様化、世代間ギャップが進む。コロナ禍や労働力人口の減少がもたらす影響も色濃く、この傾向は経営戦略へさらに大きなインパクトを与えている。「価値観の多様化を経営者が理解することが、企業成長の決定的要因になります」。慶應義塾大学大学院教授 岸博幸氏は指摘する。多様かつ柔軟な働き方を認め、多様な人材を招き入れることが、新たなイノベーションを生む。では、それを実現するには? ここで諸賢に有効な選択肢を提示したい。岸氏とともにその道筋を示すべく、マイクロソフトからキーパーソンが招かれた。

 

―ニューノーマルといわれる現代、「働き方はどうあるべき」とお考えですか。

 リモートか、出社かといった議論は不毛です。働き方は手段にすぎません。本来、達成すべき目的は何か。「失われた30年」といわれる、バブル崩壊後から続く日本経済の長期低迷を招いた要因は「生産性の低さ」にあると認識しそれを高めることが、日本企業の至上命題です。目的達成に向け、いかなる働き方がベストなのかを考えるのが、本来の働き方改革だと思います。

佐藤 働き方は手段だと私も思います。子供の送迎、高齢の親の通院同行、趣味のサーフィンなど、ライフスタイルに合わせて在宅勤務、リモートワーク、オフィスワークといった働き方を、従業員自らが選択する。時間と場所を問わない柔軟な働き方を、マイクロソフトは「ハイブリッドワーク」と定義、提唱しています。まさにこれが一人ひとりの生産性を大きく高めるものです。

組織はデバイス選択を踏み台に
生まれ変わらなければならない

 

―ハイブリッドワークを実現する上で重視すべきポイントをお聞かせください。

佐藤 これを形にするには、場所を問わず安全・快適に作業できる環境の構築が必要です。そこで大切なのがデバイス選択。マイクロソフトは、ハイブリッドワークに最適化したOSとして Windows 11 を開発しました。社外で作業する際、セキュリティーの確保は不可欠です。ファームウエア攻撃からPCを守るデバイスセキュリティー要件を満たした「Secured-Core PC」を、ハードウエアメーカーと共同提供しています。

また Windows Hello による顔認証や生体認証を用いてのログインも可能です。コラボレーションの観点では、Microsoft Teams が標準で搭載されました。タスクバーから Teams をクリックするとチャットやWeb会議をすぐに開始できます。

 ハイブリッドワークが生産性を高めることを簡単な数式で証明できます。生産性は、ビジネスにおけるインプットを分母に、アウトプットを分子とする分数で表せます。デジタル化や働き方改革などで業務負荷を下げ、分母を小さくする。個人の創造性を高めてコラボレーションを行い、イノベーションを形にして分子を大きくする。この2つさえ行えば必然、生産性は上がります。

コロナ禍で企業のデジタル化が一気に進みました。この機会を捉え、Windows 11 を土台にしたハイブリッドワークで分母をさらに小さくできます。加えて、組織のあり方を変えることも必要です。従業員の評価方法見直しや、ジョブディスクリプション(職務記述書)導入などを通し、ハイブリッドワークを効果的に運用できる組織に生まれ変わらなければなりません。

佐藤 経営者の方には、ハイブリッドワークを上手に活用することの真価に気付いてほしいと思います。それは時空を飛び越えて仕事ができる点にあります。これまでお客様先で会議を行う際は、複数人が自社から物理的に参加していました。遠方のお客様に対しても同様です。しかし Teams 会議なら例えば、当日は1人だけで会議に出席し、他のメンバーにはビデオや文字起こしなどで別途情報共有することが可能になります。

若年層の人材流出傾向やまず
それでも残る躍進のチャンス

 

―企業の持続的成長のために、働き方の観点から経営者が今考えるべきことは何ですか。

佐藤 企業、特に中堅・中小は人材確保が重要課題です。マイクロソフトは、働き方に関する定点観測として定期的にアンケートを実施しています。2021年版レポートでは、日本の従業員の37%*1がコロナ前と比較して、仕事よりも健康やウェルビーイングを優先する傾向が強まっていました。

また日本のZ世代とミレニアル世代の44%*2が、今年中の転職を検討する可能性があると回答しました。労働力人口減が進む中、ウェルビーイングに重きを置くためには、多様な働き方を認めることが避けられません。

 大事なのはコロナ禍を一過性と捉えないことです。なぜなら変化は起きてしまったからです。価値観の多様化や世代間での認識の差を経営者が理解するか否かで、今後の成長に決定的な差がつくでしょう。

「失われた30年」により日本企業はデジタル化で後れを取りましたが、まだチャンスは残っています。これまで頑張ってきた企業には、必ず強みがあるはずです。働き方を変革すれば、現状を打破して躍進できると確信しています。

佐藤 企業成長は日々の積み重ねです。だからこそ毎日使うデバイスの選定では、快適性を軽視できません。Windows 11 はインターフェースを改善し、操作性も大幅に向上しました。複数ウインドウを瞬時に整理してマルチタスク管理を容易にする「スナップレイアウト」など、効率的な機能を豊富に備えています。Windows 10 で利用されているアプリケーションの互換性も99.7%の動作が確認され、安心して移行いただけます。薄型・軽量、SSD搭載、高性能マイク・カメラ搭載など、マイクロソフトが提唱してきた モダンPC には今や多くの選択肢があります。

働き方に合わせて最適な製品を導入可能な時代。生産性・従業員満足度をともに向上させるための環境をつくる、その大きな一歩になればと思います。

*1*2=出典「大きな期待:ハイブリッドワークを成功させるには」
https://news.microsoft.com/ja-jp/features/220317-great-expectations-making-hybrid-work-work/

日本マイクロソフト

https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/windows