企業における人的資本の情報開示を目的に、2023年度にも有価証券報告書への記載が義務化されようとしている。企業が非財務情報に目を向けることが不可欠になるにつれ、企業と従業員の関係も大きく変わっていくだろう。
「これまでの時代、従業員は『消費する資源』(ヒューマン・リソース)あるいは『蓄積する資産』(ヒューマン・キャピタル)であったが、これからは『共生するいち人間』(ヒューマン・ビーイング)として扱われるべき時代となることでしょう。この関係性の変化を理解し、企業は今後必要な対応を取らなければなりません」と、Ridgelinez(リッジラインズ)の白石隼人氏は語る。
企業のビジネス価値を向上させる
ナラティブ構築支援プログラム
これからの企業価値向上のキーワードとして白石氏が挙げるのは、価値創造ストーリーと、その根幹となる従業員のウェルビーイングである。人と組織の変革を専門とするリッジラインズでは、企業価値向上に向けた、価値創造ストーリーの策定・浸透と、組織と個人のウェルビーイングの実現を目指している。これは、予防医学研究者・医学博士の石川善樹氏の監修のもと、現状を診断した上で、誰が見ても分かる物語として価値創造ストーリーを構築し、組織・個人のウェルビーイングを実現するプログラムである。「重要な点は、従業員を1人の人間として捉え、身体的な面だけでなく、ファイナンシャル、キャリア、ソーシャル、コミュニティの観点からもウェルビーイングを目指し、それぞれの人生の充実を支援していくことです」と白石氏は語り、「人と自然、社会や企業が持続的に高め合う未来のために皆様の課題解決のお手伝いをさせていただければうれしいです」と締めくくった。