日清医療食品 代表取締役会長 安道 光二氏
PROFILE
安道 光二 [あんどう・みつじ]
1941年11月5日生まれ。立命館大学経済学部卒業。1957年綿久製綿(現ワタキューセイモア)入社。2005年日清医療食品株式会社 代表取締役社長を経て、現在代表取締役会長。またワタキューホールディングス株式会社 代表取締役会長も兼務。
365日×朝・昼・夕
医療を「食」で支える
使命感を原動力として
明確な行動基軸として
『基本方針』を策定
2022年9月に50周年を迎える当社は、1972年に病院向け寝具リース会社、綿久寝具(現ワタキューセイモア)の100%出資で設立されました。以来、病院や医療施設、福祉施設などへの食事サービスを提供してきました。設立当初は赤字が続きましたが、「患者様に喜ばれる事業は必ず必要とされる」という初代社長の信念の下、病院食のアウトソーシングという新たな業態を生み、育て、定着させてきました。
一方、事業が軌道に乗ってくると「おごり」が生まれがちです。一時業績が停滞した時期もあり、私が社長を引き継いだ折、下記のワタキューグループ『基本方針』を策定。お客様、お取引先様、協力会社様、社員への「感謝の気持ち」と「謙虚な姿勢」を大切にする企業文化の支柱形成を進め、現在に至っています。

鉄は熱いうちに打て
徹底した新人教育の追求
おかげさまで、当社は一貫して業界のリーディングカンパニーの役割を担ってきましたが、その秘訣は変化著しい時代の中で、病院給食のあり方やお客様のニーズを的確に捉える姿勢、すなわち「常に先を見つめ、お客様に喜んでいただくための戦略をスピーディに実行することの堅持」に他ならない、と自負しております。
こうした、お客様の声を先取りして、お届けする高品質なサービス実現の基本は、人財力です。治療の一環としての食事を、安定的にお届けする仕事の使命感とプライドを持った社員達のモチベーションこそが企業力の源泉であり、まさに「企業は人なり」なのです。
それを具現化する仕組みとして、将来当社の核となる新入社員の教育機関『一心館』を築きました。「感謝の気持ち」と「謙虚な姿勢」を旨とした『基本方針』が、無意識のうちに体現できる人財づくりを目指して、新入社員はここで一年間の研修を受けます。『一心館』での新入社員教育を開始して、すでに11年が経過しました。そんなDNAを受け継いだ卒業生達は、お客様やお取引先様からの評価も高く、最近では「どんな教育をしているのか見たい」と、『一心館』を見学に訪れる方も少なくありません。
「多くの課題に出会い、悩み、自ら解決を図る中から得られる達成感こそが、人を成長させ、お客様に貢献するマインドやパワーを生む」という信念の下、若い人財には大いに挑戦の機会を与え、挫折を味わい、克服してもらいたいと願っています。また、一年間ともに学んだ同期の絆は深く、お互い良きライバルとして励まし合い、高め合う姿が見られるのも嬉しい限りです。

治療の一環としての病院向けの食事。一定品質の商品を安全かつ安定的に提供する
「必要とされる仕事」としての
認識と誇りを胸に…
もちろん、私たちの活動を支えるのは、若い人たちばかりではありません。当社は、中期経営計画の重点項目に「圧倒的な競争力の獲得」を掲げました。それを支える組織づくりと人財づくりの一環として、職能・階層別教育にも力を注いでおり、今後とも社員全員が主役となれる環境づくりを進めていきます。
現在当社は、5万人の陣容で全国5,400カ所以上の契約先に対して、毎日約130万食を提供しています。さらに生産的、効率的な人財の活用と、高品質でリ-ズナブルな食事の提供の両立を図る施策として、セントラルキッチン方式によるビジネスモデルを推進。その一環として、22年11月には栃木市に国内最大級のセントラルキッチン『ヘルスケアフードファクトリー関東』を稼働予定です。ここでは1日10万食という生産性を背景として、患者様・入居者様に「食」の喜びと楽しさをお届けする体制を、一層強力に追求してまいります。当社は、病院給食の提供という事業の社会的重要性を再度噛みしめ、リーディングカンパニーとして業界全体の活性化と底上げにも貢献しつつ、「食」の側面から患者様や入居者様のQOL(Quality of life)の向上に努めてまいります。それは、とりもなおさず、私たちのお客様である病院様や各施設様への満足度アップにも直結するテーマである、と確信しております。

2022年11月より稼働する国内最大級のセントラルキッチン『ヘルスケアフードファクトリー関東』
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