日経ビジネス電子版 SPECIAL

データの力で激変する環境に対応テクノロジーと意識改革で進む
データドリブン企業への道

ビジネスを取り巻く環境は大きく変化し、企業にはデータ分析力が求められている。ビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームを通じて、データドリブンな経営への変革を支援してきたソフトウエアがTableauだ。ここではTableauの製品機能をはじめ、全社的なデータ駆動型組織を実現するための手順、さらにコミュニティの力などを紹介する。

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全社で導入し、全社員で使う
データ分析プラットフォーム

Tableau, A Salesforce Company
Regional Centre of Expertise, Asia Pacific & Japan
シニアプロダクトマーケティングマネージャー
林 達郎
林 達郎氏

Tableauは、「誰もがデータを見て理解できるように支援する」というミッションのもとで、「Tableau」とAIを搭載したSalesforce向けの「Tableau CRM」という2つのプラットフォームの上で多くの革新的な機能をリリースしている。Tableau シニアプロダクトマーケティングマネージャーの林達郎氏は、次のように語る。「私たちのプラットフォームは、データサイエンティストのような専門スキルを持っている人だけでなく、ビジネスリーダーから新入社員まで、全社員が使える分析環境を目指しています」。

Tableauが提供するバリュー
Tableauが提供するバリュー
Slackとのシームレスな連携による「コラボレーティブアナリティクス」、AIエンジンによるビジネス予測「ビジネス サイエンス」、そしてデータを安心して利用できる「データの信頼性とガバナンス」が、現在Tableauが注力する3分野だ。

コラボレーティブアナリティクスは、チームコミュニケーションツールであるSlackを使い、社内のチームでデータに基づく意思決定と共同作業ができる環境を提供する。「これまではTableau上で分析した結果を見て、画面をSlackに切り替えてコラボレーションしていたと思います。TableauとSlackが連携することで、Slackの中にデータ分析の結果が表示されます。これはあたかも、チームに『データ』というメンバーが加わったようなイメージです」(林氏)。

たとえば、売り上げのデータがある一定の数字を超えたときに、Slack上に自動的に通知が送られ、チームで情報を共有できる。

さらに将来的には、Slackの中でデータに直接質問を投げかけることで視覚的に答えを得られるようになったり、またSlackの中でデータの背景にある「何故?」を理解するのに役立つ機能も搭載される予定だ。「TableauがSalesforceファミリーに加わったことで、SalesforceのAIエンジンである『Einstein(アインシュタイン)』を利用できるようになりました。Tableauの機能のバックエンドでアインシュタインのAIを用いたビジネス予測が可能です」(林氏)。

また、データからインサイトを獲得し、適切な意思決定を下すためには、そのデータが信頼できるものであり、かつセキュリティの観点からも統制がしっかりとられているものでなければ、ユーザーは安心してデータを活用することができない。そのためTableauでは、分析用にデータを組み合わせたり、加工したり、クリーニングすることができる「Tableau Prep Builder」、組織全体におけるデータフローのスケジュール、監視、管理を行う「Tableau Prep Conductor」、お客様の環境内にあるメタデータなどのデータをTableau環境内のユーザーがアクセスできるようにする「Tableau Catalog」などを提供する。

「セキュリティについては、どのユーザーやグループがどのデータスライスにアクセスできるかをTableauの管理者が一元的に設定できる『行単位の一元化されたセキュリティ機能』が効果的です」(林氏)。高度な分析機能を中核に、データにガバナンスを効かせて安全に管理し、AIの活用により誰でもデータの価値を引き出す。それがTableauの強みである。「Tableauは、単なるデータ可視化ツールではなく、お客様の組織内で様々な役割を担う方々が、信頼できるガバナンスが担保されたデータから、最適なインサイトを迅速に獲得し、アクションにつなげる、それもAIのような高度な技術を活用しつつも、ユーザーフレンドリーな簡単な操作でそれを実現できる、全社導入アナリティクスプラットフォームです」と林氏は話す。

Tableauの開発、販売パートナーはすでに世界1600社を超え、100万人以上がユーザーコミュニティに参加している。このユーザー、パートナー、Tableauが連携してデータ活用を推進する「Tableauエコノミー」を拡大していくことが、Tableauの目指す世界である。