Transformation to BEV Vol.3

マティアス・シェーパース氏×
深尾三四郎氏 特別対談

アウディの電動化戦略に見る
日本での電気自動車普及のカギとは

アウディの
電動化戦略に見る
日本での電気自動車
普及のカギとは

環境性能に優れるだけでなく
ファンで溢れる電気自動車を

深尾 電気自動車の普及においては、先ほどお話しした、インフラの拡充、社会インフラの整備、そして自動車メーカーとしてはやはり商品として魅力的な電気自動車を用意する必要があると思います。そういう意味でアウディは今、積極的に電動化に注力しているフォルクスワーゲングループの一員であるという強みがある。先ほど、シェーパース社長の助手席で「e-tron」を体験試乗させていただきましたが、アウディは五感に訴えるものを研究しているブランドというだけあって、走行音であったり、インテリアの質感やタッチパネルの触感など、新しいものが出てきたなと助手席に乗っていても分かりましたね。アウディにとっての新たなチャレンジであり、プレミアムブランドによる電気自動車は、新たな提供価値になると感じました。

シェーパース おっしゃる通り、「e-tron」は、アウディとして重要なファンクショナリティや品質に関して、一切の妥協がありません。それでいてドライバビリティの面でも全く違和感がない。とくにアウディ特有のクワトロシステム(4WD)は、路面状況に対するリアクションが速いため抜群のコーナリング性能とスタビリティを実現しています。ハード面でもすでに内燃エンジン車に勝っている部分もある。そして、こうした電気自動車の普及に必要な要素は先ほど深尾さんもおっしゃった充電インフラの拡充です。日本ではアウディブランドだけではなくフォルクスワーゲングループとして、22年末までに全国のディーラー250拠点で150kWもしくは、少なくとも90kW以上の急速充電設備を導入して、独自の急速充電ネットワークを構築していきます。またアウディジャパンが提供する「e-tron charging service」に加入いただくと全国の約2万1700基の充電器が利用できます。電気自動車に対してまだ不安をお持ちのお客様に安心して使っていただける環境づくりを行っていく。それが電気自動車の普及につながると考えています。

深尾 ドイツの事例を見てもフォルクスワーゲングループは、脱炭素、EV化において先を行っているなと感じています。ただこれは、日本とドイツを含む海外の自動車メーカーとの競争というよりも、共に脱炭素、EV化を目指す意味において、協業する形で社会全体を変えていく推進力になるものと考えています。

シェーパース 我々が電気自動車を普及していきたい原動力は2つあります。1つ目は自動車会社として、ゼロエミッションに貢献しなければいけない。そして2つ目は、電気自動車は環境性能に優れるだけでなく、ドライビングファンに溢れた魅力的な商品であることを伝えていきたい。アウディは110年以上にわたって自動車を造ってきた歴史と伝統のあるブランドです。内燃エンジンがモーターに変わっても、ステアリングを握っていただければ、速くて、カッコよくて、わくわくする自動車であることに、一切の妥協がないことがお分かりいただけると思います。アグレッシブな走りを楽しむことができる一方で、非常に快適なまるでオーディオルームのような素晴らしい空間を演出することもできる。様々な価値観やライフスタイルにマッチする、それが電気自動車の魅力です。次の100年に向けて変わるべきこと、変わらないものを大切にしながら、新たなモビリティを提供し続けたいと思っています。ぜひ皆さんにもアウディの電気自動車を体験いただきたいですね。

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Audi e-tron S / e-tron S Sportbackは、e-tronとしては初となるハイパフォーマンスグレードのSモデル。バッテリー総容量95kWhで、フロントに150kWのモーターを1基、リヤに132kWのモーターを2基の計3基の駆動用モーターを搭載。システム最高出力370kW、最大トルク973Nmを発揮。スポーツカー並みの圧倒的な動力性能を実現しながら、一充電走行距離は415km(WLTCモード)を実現

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