アビームコンサルティング 代表取締役社長 CEO 山田 貴博

PROFILE

山田 貴博[やまだ・たかひろ]
外資系コンサルティングファームの東京およびニューヨークオフィスを経て2003年、アビームコンサルティング入社。総合商社、金融、通信、エネルギー、運輸、製造業を中心に幅広い業界での戦略策定、経営・業務・IT改革などを担当後、金融・社会インフラビジネスユニット長に就任。2016年取締役を経て、2020年4月に代表取締役副社長 COO。2023年4月に代表取締役社長 CEOに就任。

企業の変革を、
ダイナミックな社会変革へとつなげる
“真の価値共創パートナーへ”

今求められるのは価値の共創に
コミットする新たなリーダーシップ

 アビームコンサルティングは40年以上にわたりアジア発・日本発のグローバルコンサルティング会社として、クライアントの真の変革を実現する「Real Partner®」を経営理念としてきました。私はこの理念をベースに真の価値を提供できるパートナーを目指し、進化を続けたいと考えています。

 2023年は社会や経済にとって、極めて厳しい年になりそうです。世界のトップ企業の経営層は景気減速を予想し、現に欧米のテクノロジー企業では大量の人員調整が起き、金融機関においても破綻の影響が出ています。地政学的・気候変動リスクも高まり、それらが顕在化し、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼしています。

 複雑に絡み合うグローバルマーケットを注視し、日本においても来るべき変化に備え、多くの企業が新たな事業の創出や事業価値向上による成長機会の創出に挑戦し、構造改革と併せて、事業収益性の向上や継続的な成長を優先すべき経営アジェンダとし、変化への対応力強化に向けた変革を推進しています。

 この変革を推進するにあたっては、自前主義と人材不足という2つの課題に直面していると考えます。例えば温暖化ガス削減やサーキュラーエコノミーをはじめ、社会や企業を取り巻く環境の変化は不確実性と複雑性を増しています。解決には、自前主義に陥ることなく、複数のステークホルダーによる共創が不可欠です。日本がそうした課題を乗り越え、共創により持続的に成長するには、ありたい姿を描き、その実現に向け変革の推進にリーダーシップを発揮する人材が必要です。

 我々は、このリーダーシップを担うべく、長期ビジョンと中期経営計画を定義し、進化した「Real Partner®」を表現する新たなブランドメッセージ、「Build Beyond As One.®」を掲げました。アジア発・日本発のコンサルティング会社として、未来を描く創造力と意思、多様で専門性の高いケイパビリティと経験を駆使し、企業・組織を変革していくことで、新たな価値を創造し、社会変革へとつなぐ。そこに集うプロフェッショナルやビジネスパートナーには、創造性と多様性を軸とした意義ある機会を提供する。日本そしてアジアにおける創造的パートナーでありたいという経営の意思と姿勢を表明しました。

クライアントとビジネスパートナーの強みを結集
温暖化ガスの可視化から削減までを迅速に実現

 この課題意識を共有した具体的な取り組みが、住友商事、SCSK、弊社による価値共創モデルです。日本やアジアにおける産業の足腰を強くし、持続的に成長できる構造を生み出すという「志」に合意。そのうえで3社の経営陣が数カ月、様々な観点から協議を重ねました。

 最初のテーマに社会課題の解決とサプライチェーンの最適化を設定し、まずGXから着手。GXはバリューチェーンを構成する企業や組織の協力が不可欠です。住友商事の持つグローバルなネットワークとビジネスの現場、SCSKの持つデジタルサービスの構築力、そして我々の持つビジネスとデジタルやテクノロジーをつなぎ新たな価値を共創する構想力により、変革を推進し新たな価値を提供します。本ソリューションを「GXコンシェルジュ」と名づけ、2022年度から本格的にスタートしました。製造業の強化では、サプライチェーンDX化に取り組んでいます。住友商事がベトナムなどで展開する工業団地のテナント企業に対し、業務効率化、生産最適化、CO₂排出量可視化などの機能をSaaSで提供することにより、テナント企業が個々に導入する手間を省き、DX戦略の実現を後押しします。

いつの時代も変革の中心は“人”
共創を通じた人材育成こそが真の変革

 DXは、あくまでも新たな価値を創出する手段にすぎず、いつの時代も変革の中心は“人”にほかなりません。そのため我々はクライアントやビジネスパートナーとの共創プロジェクトを通じ、積極的に人材育成を支援します。変革には継続性が不可欠で、派遣されたコンサルタントが引き揚げた途端に、変革が止まることがあってはなりません。また、社会やバリューチェーン上の課題解決など、より広い範囲の変革を実現するには、互いに知恵を出し合いながら、変革人材を自社内に育てる、そういった人材を社会に輩出することも重要です。

 弊社は、創業以来、欧米のベストプラクティスを展開する画一的なアプローチではなく、商習慣や文化、企業理念や事業における強み、人材を尊重し、クライアントに寄り添った変革アプローチを貫いてきました。Howではなく共創の成果にこだわり、「この取り組みは本当にクライアントの成長や課題解決につながるのか。変革を継続できるのか」を常に自ら問い続け変革に取り組んでいます。中長期的なパートナーシップを築き、“共に変革を実現すること”が我々の価値基準。脈々と受け継がれてきた我々の理念に共感し、継続的な共創関係を築いているのが特徴です。

 社会や企業からの変革に対する需要は高まる一方です。新たな価値創造や真の変革を実現するため、コンサルティング会社の持つ専門性やリーダーシップの力を借りることも選択肢の1つでしょう。外資系を含め競争は厳しいですが、弊社は真摯に企業や組織と向き合い、価値共創パートナーとして、新たな価値の創造と変革、持続的な成長を支え、社会課題の解決へとつないでいきたい。そしてアジア発・日本発の価値共創を世界に向けて発信していきます。

アビームコンサルティング

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