Asue 代表取締役社長 天羽 昇次氏
PROFILE
天羽 昇次[あもう・しょうじ]
1973年生まれ。半導体をはじめとした電子材料分野でキャリアを磨き、18年より当社社長就任。21年9月のMBOを経て、22年7月に社名を「Asue」に変更し、『いい明日へ、つなぐ。』をコーポレートミッションに掲げる。将来の「衣食住」に寄り添う「フード&アグリビジネス」を展開中
独立を経て新社名に変更
複数の新規事業を立ち上げ
新たな価値創造へ向かう
Asueは化学品専門商社の電子材料事業部が独立し、2013年に誕生した会社です。私は18年より当社社長を務め、21年9月に元の親会社からMBOしました。そして、22年7月から、「いい明日へ、つなぐ」という意味合いを込めた現社名に変更しました。以前から念頭にあった社名で、スローガンも「明日へ向かって、新しい価値を探す、見出す、動かす。」と定めました。
社名変更に伴い新たなロゴマークを作る際は、広く社員に意見を募り複数の候補の中で20〜30代の支持が圧倒的に厚かった、青と緑のグラデーションカラーを採用。そこにも当社が新たに目指す事業展開が現れています。
新社名とロゴがあらわにする
新規事業への挑戦意欲
当社は電子材料、センシングデバイス、環境・ロボット事業におけるディストリビューションを3つの柱としており、設立当初から半導体や液晶製品の製造用材料、薬液などを取り扱っていました。これまでの事業は、継続させる工夫をしてきたので10年は保ちましたが仕組みが終われば、役目自体が終わってしまいます。
次の10年を目指すべく当社の強みとして挙げるのが「コンサルティング」「ロジスティック」「テクノロジカルサポート」。お客さまの多様な要望に応え、従来の仕組みの中でも新たな価値を作り出し、商社としての役割を果たし、付加価値を生かします。
ただ激動する時代の中、今後はトレーディング事業のみでは難しいでしょう。人とのつながりを持って成長していく方向に動いていきます。だからこそ、新たなビジネスの仕組み作りに入っていかねばなりません。
その1つに自社開発製品があります。工場の高速レーンで不良品をはじく自動外観検査装置(AVI)の開発や、複雑で高い精度と生産性を要求される自動アセンブリ装置の設計・開発・提供なども手掛けています。現在はカーボンニュートラルへの取り組みに向け、我々ができる提案として、太陽光、蓄電池など家庭用のソリューション提案、業務用蓄電池・V2H・急速充電器などの提案も行っていきます。商社として活動してきた私たちですが、今では知識を持った者が所属する技術部門を有しています。
同様に、当社グループ会社の小林総研では車への装備が義務付けられる発煙筒に代わる商品として「LED非常信号灯」を開発・販売しています。

新規に成長エンジンを創出し
あらゆる課題解決に臨む
既存業態にこだわらず新たな成長エンジンの創出を目指し、「フード&アグリビジネス」として4つのテーマで環境や食品・農業など各業界のパートナーと協業していきたいと考えています。
1つ目はバイオプラスチックのPLA(ポリ乳酸)。バイオプラスチックには、微生物に分解され、 二酸化炭素と水になる「生分解性プラスチック」と、 植物を原料とする「バイオマスプラスチック」がありますが、PLAは両方の特質を併せ持つ、CO2排出量が抑制されるサステナブルなプラスチックです。
2つ目は機能性食品原料および添加剤の開発。中でも拡大を続けているプロテインとアミノ酸市場に対しては、業界パートナーと共に市場開発を進めており、また漁業資源枯渇の問題がない清浄な環境で培養した微細藻類抽出DHAにも注目しています。
3つ目は新素材ビジネス。湿度調整新素材と蓄冷新素材に着目し、開発メーカーと連携して事業化を進めています。
そして、4つ目がアグリビジネス。私自身、いろいろな現場に足を運び、思いがけない気づきを得ています。例えばスーパーの店先などで、昔はスイカを大きいまま販売していましたが、今はカットしているか、小玉が主流。需要の変化に生産や売り場が対応してきた結果です。このように衣食住に関わる仕事は世の中に多く、当社でもテクノロジーを生かした産地開発などにも取り組んでいます。
主要テーマとして花粉交配用ミツバチの産地供給、国内外で人気の食材となっているサツマイモをはじめ、各地の優良生産者と連携した青果物の安定供給基地造りなどです。私たちが培ってきた目と、産地を相手にされてきた方々の目が融合したとき、よりよいソリューションが生まれると確信しています。
働きやすい環境を整備し
社員のパフォーマンスも向上
課題解決に向けてご提案をさせていただく中で、人と人とのつながりが生まれます。そこで強く思うのは、当社には人しかいないということです。

ワンフロアにフリーアドレスで構成されるオフィスは、社員同士のコミュニケーションも活発。誰もが働きやすい環境づくりに取り組んでいる
当社の育休復帰率は100%。復帰後も子育てとの両立がしやすい環境を整えるため、子女の小学校卒業まで時短勤務を可能としているほか、休日に家族と一緒に過ごせる保養所や小学校入学祝金などを整備しています。
当社ではこれまで培ってきた技術と人とのつながりを武器に、新しい可能性を追求してまいります。
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