クロノス 代表取締役社長 大牧 充

PROFILE

大牧 充 [おおまき・みつる]
1975年北海道札幌市生まれ。北海道工業大学卒業後、1998年エル・エス・アイ ジャパン株式会社入社。その後、同社の事業分割によってクロノス株式会社が誕生し、開発部門に配属される。2016年取締役に就任。2020年6月に代表取締役に就任。

差し迫る2024年問題
「生産性の可視化」で
柔軟な働き方を支援する

 コロナ禍でリモートワークやハイブリッドワークは新しい働き方の1つとして定着しました。特に中堅・中小企業は、これに対応していないと、人材も集まりにくい。今後も、多様な働き方への対応は重要なテーマであり続けるでしょう。

 柔軟な働き方ができれば、「個人」の生産性は上がります。ただし問題は、これが「組織」の生産性向上につながっているかどうかです。

 オフィスなら関係者がすぐに集まって打ち合わせができますが、リモートだとWeb会議の設定や参加者の調整が必要です。その手間も大変だし、確認や合意がないと仕事が先に進みません。

 勤怠管理や給与計算も煩雑になります。勤務時間の正確な把握が難しい上、残業の場合は割増で計算するし、深夜帯になると割増率もまた変わってくる。正社員だけでなく、派遣やパートタイムで働く人も多いと、管理業務の量がさらに増えていきます。

 こうした課題解決のキーワードは「生産性の可視化」。誰が、いつ、どんな作業をし、どれだけの進捗や成果を上げたのか。これを可視化するわけです。

勤怠管理の一元化で事務系業務を効率化
働き方の改善による生産性向上も支援

 当社は長年にわたり、勤怠管理ソリューションを提供し、労働形態の複雑化・多様化、労働基準法改正などに対応してきました。主力製品の1つである「クロノスPerformance」はタイムレコーダーとセットでシステムを提供し、日々の打刻から締め日の集計まで適切な勤怠管理を実現します。

 管理業務を効率化できるのはもちろん、規程の労働時間を超えそうな従業員にはアラートを出すこともできます。パッケージ製品ですが、幅広い業種・業態の働き方に応じた設定に対応し、カスタマイズ開発と同等レベルの柔軟な使い方が可能です。

 クロノスPerformanceと連動する申請・承認クラウドサービス「X’sion(クロッシオン)」を使えば、出退勤の打刻、直行・直帰や残業、休日などの各種申請・承認、それらの情報の閲覧をPCやスマートフォンから行えます。リモートワークや出張先での勤怠管理や申請・承認も可能になるわけです。自社独自の申請・承認ワークフローも容易に作成できます。

 スケジュール機能もあるので、グループウエアとしても使えます。新たにリリースしたオプションの「日報管理」機能は、このスケジュール機能とも連携可能で、作業の予定として入力したスケジュールを簡単に日報へ反映することができます。

 どの作業に、どれだけの時間がかかっているのか。上長は予定に対する進捗や成果を一目で把握できます。例えば、同じ作業をしても早く終わる人とそうでない人がいる。営業成績の高い人もいれば、伸び悩んでいる人もいる。その差は何なのか。スケジュール情報から“できる人”の行動履歴を分析し、それを基に行動変容を促すことで、個人の成長をサポートし、スキルも平準化できます。

 予実管理は個人だけでなく、チームやプロジェクトを軸に見ることもできます。いちいちデータを集計する必要はありません。より俯瞰的な視点で見ることで、会社全体の生産性を可視化できます。業務のボトルネックを改善することで、経営基盤強化につながります。

クロノス製品は2024年問題の即効薬
人事労務のトータルソリューションへ進化

 物流・運送や建設、医療業界は、働き方改革関連法に伴う「2024年問題」への対応が急務です。働き方を見直し、勤怠管理をより徹底することが求められます。特に建設業界は原価管理と一体化した勤怠管理が求められるため影響が大きい。当社製品ならこうしたニーズにも対応可能です。物流・運送業界のドライバー向けに、アルコールチェッカーと連動させた勤怠管理も実現できます。

 クロノスPerformanceとX’sionは中堅・中小企業でも導入しやすい価格帯で、使い勝手も定評があります。2つを同時契約しているお客様は全体の約8割。解約率も0.2%と非常に低く、多くのお客様にご満足いただいています。

 2024年春には新しく「経費精算(仮称)」もリリースします。これは旅費交通費や消耗品といった経費申請・承認のデータを会計システムと連動できるサービス。当社既存製品と連携することで、勤怠申請やスケジュール管理のリアルタイム状況を、単一の画面で把握できるようになります。業務部門、事務部門双方にとってメリットが大きいサービスです。

 今後はHRを支援する製品開発を進め、既存製品と併せて人事労務系のトータルソリューション化を目指します。将来的にはパッケージ版のクロノスPerformanceをクラウド化し、すべてのソリューションの機能をマイクロサービスとして利用できるようにする計画です。

 これからも「働くところに、クロノスがある。」をキーワードに、勤怠管理の側面から多くの企業の成長に貢献していきます。

※ヒューマンリソース:人的資源管理

柔軟な働き方を支えるクロノスのソリューション連携

勤怠管理以外にも様々なソリューション強化を図っている

クロノス株式会社

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