売上高約5000億円の千代田化工建設がアメックスのコーポレート・カードを全社導入 売上高約5000億円の千代田化工建設がアメックスのコーポレート・カードを全社導入
目的は、業務効率化とバナンス強化にありました 目的は、業務効率化とバナンス強化にありました
「経費精算が便利になった」「海外出張時のサポートが手厚い」と、社員にも好評です 「経費精算が便利になった」「海外出張時のサポートが手厚い」と、社員にも好評です

全社DXを目指す千代田化工建設がアメックスの法人カードに見出した価値 全社DXを目指す千代田化工建設がアメックスの法人カードに見出した価値

「千代田DXビジョン」のもと、あらゆる領域のDXを推進する千代田化工建設。2022年には人事・DX本部を立ち上げ、社内の業務改革を加速している。1994年に導入していた「アメリカン・エキスプレス®・コーポレート・カード」を2023年より経費精算システムと連携したことで、圧倒的な業務効率化を実現できたという。得られた成果は、まだ他にもある。千代田化工建設のDXをリードする熊谷昌毅氏に、日経ビジネスチーフプロデューサーの北方雅人が訊く。

聞き手 日経ビジネスチーフプロデューサー 北方 雅人

業務効率化と
ガバナンス強化の実現目指し、
アメックスのコーポレート・
カードを本格導入

1948年の創業以来、石油精製、石油化学、液化天然ガス(LNG)などの大規模プラントの設計・調達・建設(EPC)を中心に、数多くのプロジェクトを国内外で手がけてきた千代田化工建設。近年は、水素や二酸化炭素(CO2)の回収・貯留といった脱炭素技術の社会実装に取り組むほか、医薬品などライフサイエンス分野にも進出し、パーパスである「社会の“かなえたい”を共創(エンジニアリング)する」の実現を目指している。

同社は現在、「千代田DXビジョン」のもとにプロジェクトデジタル変革、コーポレートデジタル変革、デジタル変革ビジネス、人財マインドデジタル変革の4つのデジタル変革を推進。2022年4月からは、人財変革とデジタル変革を合わせて推進するべく「人事・DX本部」を組成し、抜本的な業務変革に取り組んでいる。そのリーダーを務めるのが、エンジニア出身の常務執行役員CHRO兼CDOの熊谷氏だ。

「業務効率化には、ムダをなくすことが重要です。その最たるものが、経費精算でした。当社は精算ルールが複雑なうえ、チェックルーチンにも紙とデジタルが混在していたことから、とにかく人手と時間がかかっていた。これを解消するために、クラウド型経費精算システムとシームレスに連携できる、『アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード』を全社導入しました」(熊谷氏)

千代田化工建設 株式会社
常務執行役員 CHRO兼CDO
人事・DX本部 本部長

熊谷 昌毅

千代田化工建設では、1994年からアメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)を含む2社のコーポレート・カードを活用していた。同社のルール上、交際費などはコーポレート・カードでの決済が必須であるためだ。これを2023年4月よりアメックスに一本化したのは、経費精算システムとの連携と不正使用防止の観点からだったと、熊谷氏は説明する。

「第一の目的は、業務効率化とガバナンス強化にありました。カード決済と経費精算システムを組み合わせれば、決済が発生した時点からシステムに反映できるため、精算業務の効率化はもちろん、経費使用の透明性も担保されます。実際に導入したところ、当初の目的は達成できたと感じています」

社員からも、「経費精算がすごく楽になった」「経理部門とのやり取りがスムーズになった」などのポジティブな声が寄せられているという。だが、アメックスを使うメリットはそれだけにとどまらない。その具体的な効果について、詳しく訊いてみた。

精算にまつわる
あらゆる業務が激変
出張時の緊急対応も
アメックスなら安心

海外出張の多い同社では、航空券や宿の手配から現地での交通費や食費、交際費など、様々な経費が発生する。出張中の経費の中にはオンラインのカード決済で行うものもあるが、以前は決済内容を手入力した上、証憑をプリントアウトして貼付、スキャンするなどの無駄な作業が発生していた。また、滞在中の経費に関しては帰国後の精算となり、社員の立替負担が生じることもあったという。

「それが今では、海外のどこでカードを使っても速やかに記録が飛んでくるので、タイムリーに決済を確認でき、万一不正使用があった場合もすぐに対応できます。経費申請もスマホで手軽に行えるため、現地にいながら精算手続きが完了。申請忘れの防止にも役立っています。この即時性こそが、徹底したムダの排除につながっているのです」(熊谷氏)

また、アメックスのコーポレート・カードで決済をすると為替レートが自動的に適用されるため、この点も経費申請や精算業務の効率化に貢献している。とくに経理業務においては手入力や領収書の貼付、突合チェックなどの必要がなくなったことにより、経費精算の処理時間が従来の半分以下に短縮されたという。

海外で石油精製、石油化学、天然ガス液化などの
大規模プラントを手掛ける同社は、社員の海外出張も多い。
アメックスのコーポレート・カードは
海外でも心強いパートナーとなる。

一方、国内業務においても、作業現場にアメックスと経費精算システムをセットで導入することで、それまでは現地で行っていた小口現金の取り扱いが削減され、効率性と透明性の向上に寄与。「従来は現場出納を収めたあとに集計していた現場の収支も、リアルタイムで把握できるようになりました」(熊谷氏)

熊谷氏がアメックスのコーポレート・カードを利用して実感するのは、「即時性のメリットが、そのまま業務効率化とガバナンス強化に直結する」という複合的な効果だ。加えて、アメックスはシングルブランドであることから、個々人の使用状況のモニタリングがしやすい利点もある。

さらに、利便性と安全面についても、アメックスには他のカードにはない長所があるという。その1つが、手厚い海外旅行傷害保険だ。

「補償内容の充実もさることながら、緊急時のサポート体制やその対応が非常によく、海外出張では心強い存在となっています。現地でケガや病気にまつわるコストが発生した場合も、医療アシスタンス会社に対応してもらう場合、直接アメックスに求償されるので、煩雑な作業に追われることなく、全力で対応にあたれます。何より関係者の心理的負担が大きく軽減されるという安心感は大きいですね」(熊谷氏)

「アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード」に付帯される海外旅行傷害保険は、カード利用がない場合でも自動で付帯されるのが特長だ。その範囲も、傷害死亡・後遺障害から傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用、賠償責任、携行品損害までと幅広い。

「私自身も、かつて英国赴任中に複数枚のカードが盗難に遭ったことがあるのですが、即時再発行できたのはアメックス1枚だけでした。当時の経験から、今もアメックスには強い信頼を寄せています」(熊谷氏)

その一方で、同社の主要な出張先、赴任先である中東、東南アジア、ヨーロッパ、そして日本国内において、「アメックスは使える場所が少ないのでは?」という懸念があったことも事実だ。しかし、アメックスはJCBと提携しており、両カードの加盟店で使えることから、同社出張先においては問題なく使用できており、社内から不満が出ることもほとんどなかったそうだ。

「近年は北米での案件もかなり増えていますので、『アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード』が活躍する場面はますます広がっています」(熊谷氏)

精算業務から解放されたことで
ビジネスパフォーマンスも向上

千代田化工建設では、現在約1700人の全従業員が「アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード」を携行しているという。ガバナンス性を高めるために、カードの引き落としは個人の給与口座に設定。「自身の責任で経費を使い、適正に申請したものを精算する」という社内ルールに則った仕組みを構築している。このスキームを円滑に運用できるのも、カードと経費精算システムの連携により、経費申請や精算がスピーディーに行われるからに他ならない。

「利用期間から引き落とし日までに適時経費精算を行っていれば、社員の立替負担はゼロですし、引き落とし日に資金が枯渇してしまう、といったリスクも防ぐことができます。これは長期出張時も同様で、短周期で精算できるシステムを整えたことにより、スムーズな運用を実現しています」(熊谷氏)

コーポレート・カードの導入効果は、本業のビジネスにも現れている。経費精算にまつわる諸業務から解放されたことで、経理担当だけでなく、営業部門やプロジェクト、エンジニアのパフォーマンスも向上したというのである。

「これまで精算作業に割いていた時間を本来の業務にあてることで、より仕事に専念でき、高い成果を出せるようになりました。経費申請のために会社に立ち寄る必要もなくなり、お客様先や現場に顔を出す機会も増えています。コロナ禍では出張が制限され、非対面の営業を余儀なくされていましたが、ビジネスにおいてはやはりフィジカルに動き、顔を合わせて対応するのが最も効果的。そのメリットを最大限に生かせるという点でも、『アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード』を持つ意義は大きいと考えています」(熊谷氏)

同社では、今後もコーポレート・カードを活用したデジタル変革を推し進め、全社DXによるビジネスモデルの強化を通じて、社会の“かなえたい”を共創(エンジニアリング)していくという。「アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カード」が、その実現をかなえる1枚であることは間違いない。

取材を終えて

千代田化工建設の取り組みは、経費精算システムと連携したコーポレート・カードの有効活用により、業務の効率化のみならず、ガバナンスの強化やビジネスパフォーマンスの向上をも実現した好事例。海外での決済も、為替レートが自動計算されたうえでリアルタイムに本社と共有できるなど、同社ならではの工夫が随所に見られます。コーポレート・カードを利便性が高まるという点だけで捉えている人はまだ多いと思いますが、企業経営を支えるツールであり、今後は中堅・中小企業にもますます広まってくるでしょう。

日経ビジネス
チーフプロデューサー
北方 雅人

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.

東京都港区虎ノ門4-1-1
americanexpress.co.jp