事業計画実現に向けた、三菱重工のキャリア採用強化の舞台裏とは? 事業計画実現に向けた、三菱重工のキャリア採用強化の舞台裏とは? 事業計画実現に向けた、三菱重工のキャリア採用強化の舞台裏とは?

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全社的な採用機運の高まりと、それを支える基盤づくりへの挑戦

生成AI等の技術革新の進展や脱炭素化へのニーズの高まり等、昨今のビジネス環境の変化に伴い、各社様々な対応が求められている。そんな中、高度な専門性を有する人的リソースの確保は事業成長には欠かせず、キャリア採用市場は激化の様相を呈している。

三菱重工業株式会社においてもキャリア採用の機運はここ数年で一気に盛り上がっている。なぜ、ここまでキャリア採用ニーズが高まっているのか?その背景にある経営方針や実際の採用活動の実態とは?これらを支えつつ長期的な変化や成長にも耐えうる基盤構築の過程で株式会社ビズリーチの採用管理システム「HRMOS(ハーモス)採用」を導入。これまでの取り組みの過程と実情について、三菱重工業のHR戦略部と目下キャリア採用を積極的に行っている成長推進室にインタビューを実施。キャリア採用の要諦について本音で語ってもらった。

三菱重工 HRMOS 採用

伸長事業と成長領域で
キャリア採用のニーズが拡大

1884年創立、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、140年にわたり社会インフラを支えてきた三菱重工業。扱う製品は、エアコンからロケットまで500種類以上に及ぶ。2024事業計画(FY2024~2026)では、「事業成長と収益力の更なる強化の両立」を方針に掲げ、実現に向けた重点テーマの1つに「技術・人的基盤の強化」を掲げた。

三菱重工業の2024事業計画(FY2024~2026)では、「事業成長と収益力の更なる強化の両立」の方針を掲げ、「技術・人的基盤の強化)を重点テーマの1つとした

人的基盤強化において重要な要素の一つとなるのがキャリア採用だ。同社ではこれまでもキャリア採用に注力をしてきたが、経営環境の変化などに伴い、その重要性は一層高まってきている。その背景について、三菱重工業 HR戦略部 人材開発グループ 採用チーム 上席主任チーム統括 福岡祐一氏は次のように話す。「2024事業計画では2つの重点領域を定めています。1つ目が、エネルギーの安定供給と国家安全保障に貢献する伸長事業(GTCC(Gas Turbine Combined Cycle)、原子力、防衛)。リソースを集中的に投下し、確実に事業を遂行していくことを方針として掲げており、その中でも人的リソースの確保は重要な課題です。

2つ目がエネルギーの供給側・需要側の両面で、脱炭素化に寄与する成長領域の事業化推進。この領域ではこれまで開拓を進めてきた電化・データセンターなどの分野に本格的に参入し、事業化を進めていくために、様々な経験や専門性を持つ人材を必要としています。意外に思われるかもしれませんが、当社には今日同席している山崎さんのように、キャリア入社で活躍されている方も多数います。新卒採用にも勿論力を入れて取り組んでいますが、先に述べたとおり、キャリア採用についての重要性はこれまで以上に高まっています。「三菱重工は新卒採用同様に、キャリア採用にも力を入れている」ということを、広報活動等を通じて発信していきたいです」

福岡 祐一 氏

三菱重工業株式会社
HR戦略部 人材開発グループ 採用チーム 上席主任チーム統括
福岡 祐一 氏

同社における成長領域事業では、様々なバックグラウンドを持つキャリア入社者が活躍している。「私も2023年11月に、キャリア採用で三菱重工に転職した一人です」と、三菱重工業 成長推進室 データセンター&エネルギーマネジメント部 次長 山﨑祥嗣氏は話し、転職の動機を次のように語る。

「転職前は、長く通信事業、データセンター事業に携わってきました。昨今の生成AIブームを筆頭に人々の生活が変化していく様相を目の当たりにし、DXが世の中をますます便利にしていくことが期待される一方で、データセンターの消費電力の爆発的増大は避けられません。サステナブルな社会の実現にはグリーンエネルギーの活用だけでなく、データセンターの省エネルギー化の実現が必要と考えていました。カジュアル面談を含めた複数回の面談を通じ、高効率発電、冷却、エネルギーマネジメント技術を持った三菱重工であれば、それを実現できるのではないか、グローバルな社会課題の解決に携われるのではないかと思ったことが決断を後押ししました。私が所属するデータセンター&エネルギーマネジメント部では、三菱重工の10年後、30年後の事業の柱となるべく、環境に配慮したサステナブルなデータセンターにおける発電・配電システム、冷却システムの推進に取り組んでいます」

現在、同部では事業開発、企画、営業、マーケティング、プロジェクトマネジメントに加え、データセンターや電化に関わるエンジニアを多岐にわたって募集している。

「データセンターや電化といった分野は特定の方々にしかイメージが湧かない分野とも言えます。そのため、当社の目指す未来や実現したい姿を、面接官一人ひとりが丁寧にご案内することを心がけています。新規事業をグローバルに展開するためには、さまざまなバックグラウンドを持った方と働きたいと考えているので、求職者の方々と同じ目線で対話ができるよう、カジュアル面談の調整も行っています。選考過程からも溶け込みやすい組織だなと感じていただけるとうれしいです」(山﨑氏)

山﨑 祥嗣 氏

三菱重工業株式会社
成長推進室 データセンター&エネルギーマネジメント部 次長
山﨑 祥嗣 氏

三菱重工業の事業戦略に応じたキャリア採用を支えているのが、2022年9月に導入したビズリーチの採用管理システム「HRMOS(ハーモス)採用」だ。

キャリア採用の拡大を見据えた
採用基盤の構築

キャリア採用のニーズが高まる中で、様々な課題が浮き彫りとなったことも事実だ。根本的な課題は、全社で採用情報の一元管理がシステマチックにできていなかったことに起因するが、各事業部門の採用実態が十分に把握できない状況にあった。求人の充足状況や個別の選考進捗等、データが残っておらず逐一状況を確認する必要性が生じていた。業務フローも浸透しておらず、システムを介さず、個別にメールで人材紹介会社とやりとりをしている状況も見受けられた。また、キャリア採用経験が少ない部門では、候補者にあらゆる仕事を任せたいが故、一つの求人に要件を盛り込んでしまうケースもありがちだが、採用市場からすると全く別の人材を一つの求人で募集しており、応募が集まらない、採用に繋がらないといった事象に陥る。

「当社はその事業の広範さゆえに部門数も非常に多岐にわたるため、情報が点在していると人事側からの適切な支援もタイムリーにできません。専門性の高いキャリア採用は競合企業も多岐にわたります。全社の観点で採用のスピードと質を高めるためには、情報を一元化し、採用状況が各事業部門・求人単位で可視化されている状態で、データに基づいた採用戦略の立案と実行が求められます」(福岡氏)

導入プロセスはもとより、提案段階から何がプロセス上のボトルネックか、三菱重工業の採用を成功に導くには何が必要かといった点に対し、徹底して向き合うビズリーチ社員の姿勢や手厚いサポートを高く評価していると福岡氏は付け加える。

使いやすさについて、三菱重工業 HR戦略部 人材開発グループ 採用チーム 主任 大滝惇史氏は話す。「私も、『ハーモス採用』を使っています。ユーザーフレンドリーで直感的に操作できると感じています。事業部門や工場の人事担当者も日常業務で利用していますが、トラブルもなく安心して使える点が良いですね」

大滝 惇史 氏

三菱重工業株式会社
HR戦略部 人材開発グループ 採用チーム 主任
大滝 惇史 氏

データを活用してリードタイムを短縮
採用施策の効力を高める

採用基盤を構築し、「データに基づくキャリア採用」の具体的な効果はどのようなものか。実際にモニタリングしている数値や実施施策の詳細を伺うと、いかに採用の効果と効率が上がっているかが見えてくる。

そもそもキャリア採用では、選考のリードタイム短縮が採用の成否を左右する。転職者は並行して複数社の選考を受けている可能性があるからだ。「ハーモス採用」に蓄積されたデータを活用することで、事業部別、工場別のリードタイムの可視化が可能となった。書類選考、面接、合否、内定など各フェーズにかかった時間を比較することで、事業部門は客観的に課題に向き合うことができる。さらに、全社観点でHR戦略部はリードタイム短縮に向けた提案を実施していく。

また、採用の確度を高めるための施策を打つことも可能となる。同社では採用チャネル別の数値をもとに、エージェントの棚卸しを行い、チャネルの強化も図っているという。各エージェント別の実績比較に加え、地域性、専門分野をポイントに見直しを実施。首都圏と地方との応募件数の差などを可視化し、各地域に合わせた施策をより的確に実行できる体制の構築を図っている。

効率的な採用業務をすすめられるようになったことで、新たな採用手法として元社員を再度雇用するウェルカムバック(アルムナイ)採用にも着手できている。 

障がい者雇用取り組み強化
「思い」に応えられる環境をつくる

「変化する社会課題の解決に挑み、人々の豊かな暮らしを実現する」というミッションのもと、三菱重工業では2023年に障がい者雇用取り組み強化を経営方針として打ち出した。「障がいの内容や程度に応じて様々な仕事を用意するとともに、三菱重工で働くことで社会に貢献したいという『思い』に応える環境作りを進めています」(大滝氏)

2024年5月、同社は障がい者雇用拡大に向けて「ハーモス採用」の活用を開始。その理由を大滝氏は次のように説明する。これまでは、応募経路が統一されておらず、個別に関係者とメールをすることで応募者情報を共有していました。キャリア採用で活用していた『ハーモス採用』を障がい者採用のプロセスでも活用できれば、システムの中で採用業務が効率的に完結できると感じていたので、この導入は必然でした」

現在と未来の社会インフラを担う仕事は、責任もやりがいも大きい。「キャリアを重ねた方々にとって、グローバルな社会課題の解決へチャレンジできることは、モチベーションの向上に繋がります。私も実感していることです。ぜひ、志の高い仲間と一緒にサステナブルな社会・産業基盤の構築に挑んでいきたいと思います」(山﨑氏)

2024事業計画、さらにその先を見据えキャリア採用拡大を支える仕組みを構築できた。「事業戦略に応じたスキルはもとより、高い志を持った方々を多く採用することは重要な経営課題です。蓄積された採用データ・ノウハウを最大限に活用し、更なるキャリア採用の高度化、効率化を図っていきます。まだまだ、やるべきことはたくさんあります。これからも、ビズリーチには伴走型でサポートしてもらいたいと思います」

技術力とものづくり力で地球規模の社会課題を解決し、さらなる成長を目指す三菱重工業。キャリア採用による優秀な人材の採用は、今後も成長戦略の重要な要素となる。採用を支えるビズリーチの「ハーモス採用」が果たす役割はますます重要になっていくことだろう。

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