Quest Global Services Pte. Ltd.
日本支社長
貫名 聡氏
日本の基幹産業である製造業。国全体が人手不足にあえぐ中でも、この業界が受けるインパクトは非常に大きい。直近の状況について、シンガポールに本社を置き、北米、欧州、アジア地域でエンジニアリングサービス事業を展開するクエスト・グローバル日本支社長の貫名聡氏は次のように話す。
「当社では、日系製造業の開発製造エンジニアは2030年に約80万人不足すると推計しています。これにより新製品開発の遅延、商品投入リードタイムの長期化による機会損失や生産計画量の未達、製品品質の低下など、これまでにも増してさらなる影響が出ることは間違いありません」
最悪の事態を回避するためにはどうすればよいのか。クエスト・グローバルが提案するのが、オンサイトとオフショアの併用によって開発体制のサステナビリティ、スケールアップ、生産性向上を図る「ローカル・グローバル・モデル」だ。
プロジェクトマネジメントを担うチームは日本国内に置く。他方、豊富な人的リソースと、コンセプト設計から開発・検証まで幅広い工程をカバーできるスキルを持ったチームをインドをはじめとするオフショアに配備する。この両方を有機に協働させることで、製造現場の課題である人手不足の解決ができるという。
「日本ではエンジニアの人材派遣が一般的ですがオフショア活用を試みる企業も増えてきています。ただ、オフショア活用が真に成功しているケースはまだまだ限られます。ローカル・グローバル・モデルの適用により、オフショアを有効活用できるか否かが、日本の製造業が生き残れるかどうかのカギになるのです」と貫名氏は述べる。