――IDグループが考える、これからのシステム運用のあるべき姿を教えてください。
舩越 テクノロジーの進化によって、ようやく新時代のシステム運用を提案できる環境が整いました。AIや自動化などのテクノロジーを積極的に取り入れ、人手に依存しない環境をつくる。運用に携わるメンバーがワクワクして働きながら、お客様に新しい価値を提供していくのが、新しいシステム運用のあるべき姿だと考えています。
IDグループは、これを具現化するためのプラットフォームを開発し、提供開始しました。それが「VROP(ブイアールオーピー)」です(図)。
――このVROPによってどのようなことが実現できるのですか。
舩越 VROPは、ひと言でいうと「メタバースでつながるバーチャルなオペレーションセンター」です。現実と仮想を融合するデジタルツインのアプローチによって、運用チームの業務から居場所や時間などの制約を取り払います。
様々な効果が期待できますが、例えば「コミュニケーションの活性化」はその大きなものの1つです。音声による会話やチャットによって、世界中どこにいてもリアルタイムなコミュニケーションが行えます。オペレーションセンターや3Dアバターなどのビジュアル、音響もリアルで、実際にメンバー同士で集まって仕事している感覚が味わえます。
また、仮想空間を軸としたサービスで懸念点になるのがセキュリティーです。この点、IDホールディングスは医療サービスの領域でブロックチェーンを用いた情報共有技術の特許を取得しています
※。この技術によってセキュアな仮想空間を実現しています。
仮想空間なので、ほかにも可能性は無限に広がっています。例えば将来、データセンターが月面に設置される時代がくるかもしれません。その場合も、VROPを使えばこれまで同様に運用できます。AIや自動化技術をフル活用して、日本、米国、月のデータセンターを1つのチームが管理する。そのような運用も不可能ではないはずです。