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コロナ禍以降、デジタル化は全国各地に波及し、地方でもITに意識的な中小企業が続々と誕生している。その1つ、広島県尾道市に本社を置く食品加工・卸売業のカタオカでは、最新CPUとビジネス向け統合プラットフォームを搭載した高性能PCを導入。業務効率化と働き方改革に役立てている。「中小企業こそスピード感が命」と語る同社代表取締役社長の片岡彰一郎氏、IT部門を管理する大崎一樹氏に話を聞いた。

海産物加工の二代目が挑むIT化

日本における企業総数の99.7%を占める中小企業。この比率は地方に行くほど高くなり、従業員300人以下(製造業の場合)の企業が数多く存在する。政府が「デジタル田園都市国家構想」を掲げてデジタルによる地方創生を推進しているのは周知の通りだが、日本全体を元気にしていくには、何よりも地方に根ざした中小企業を活性化することが肝要だ。

尾道市のカタオカも、典型的な地方中小企業である。1969年(昭和44年)に創業した同社は海産物食品の加工、卸売業を営む。瀬戸内海を中心に獲れる豊富な海産物を取り扱い、カタクチイワシの稚魚を原料としたちりめんは主力製品の1つ。国内有力メーカーを取引先として全国規模で流通しているほか、学校給食に採用されている人気商品「こざかなくん」の製造販売なども行っている。

同社の壁面に描かれたオリジナル商品「こざかなくん」

二代目を継いだ片岡氏は、社内の業務変革に力を入れる。生産管理室を新設したのもその一環だ。「いかに効率よく生産計画を立てて、少しでも現場の負担を減らすのが目的。これにより生産性が3倍向上しました」と振り返る。

株式会社カタオカ
代表取締役 社長
片岡 彰一郎 氏

社長就任前の2019年には地元の尾道市立大学と共同で、AIを活用したちりめんの異物除去システム開発にチャレンジ。「研究を始めてわずか3カ月でAIが異物を100%検知したときには驚きました」と片岡氏。これらの実体験を経て、社内体制の整備やテクノロジーの導入が会社を成長させることを実感したと語る。

次なる挑戦は管理部門のIT化だった。約1年前に外部から大崎氏を招き入れ、帳票のペーパーレス化や作業の自動化などによってコスト・時間短縮に取り組んでいる。例えばバラバラに届く大量の仕入データをデジタルツールに集約して人力での転記入力を回避。これまで2時間かかっていた入力作業がわずかな時間で済むようになり、ヒューマンエラーをなくすことにも寄与した。

「積極的なデジタルの取り組みを一つひとつ実践で示していくことが重要です。そうしないと会社は発展していかず、業務時間も短くならない。私は常に『便利なツールはどんどん使え』というメッセージを社内ミーティングで発信しています」(片岡氏)

ひとり情シスを後方支援する
インテルならではのビジネス機能

一方、多くの中小企業と同様にカタオカも“ひとり情シス”を余儀なくされている。情報システムを司る大崎氏はITに精通しているものの、70台ほどの社内PCを一人で管理することに限界を感じていた。そこで同社管理部門では「Dell Latitude 7350」を導入。インテル® Core™ Ultra プロセッサー、企業向けに特化した専門機能のIntel vPro® プラットフォーム(以下、vPro)を搭載した最新PCである。

導入した「Dell Latitude 7350」。洗練されたデザインとビジネスに特化した機能性が特徴だ
株式会社カタオカ
IT部門
大崎 一樹 氏

とりわけ大崎氏は「管理者にとってvProは非常にありがたい」と話す。vProは2006年から提供を開始したインテル独自の機能であり、ビジネスPCに求められる4大要素として「生産性」「セキュリティ」「管理性」「安定性」を掲げているのが特徴。半導体レベルの強力な制御管理システムを備えており、中でも遠隔管理機能は出色だ。

工場内に設置したPCでは、「ネットがつながらない」「ブルースクリーンになって動かない」などのさまざまなトラブルが発生する。だが大崎氏が連絡を受けて状況を聞いても、現場担当者はPC作業がメインではないことから詳細を把握できない。

そのため大崎氏はトラブルが生じる度に工場へと足を運んでいたが、カタオカの工場は厳格な食品安全基準の「ISO FSSC22000」を満たしており、まるでクリーンルームに入るかのような身支度が必要となる。そうした背景から工場がすぐそばにあるにもかかわらず、工場内に入るまでに優に20分を要していたという。

「ここでvProの遠隔管理機能が大活躍しました。アラートが出たら自分のデスクからリモートで内部を確認して修復できるので、トラブルに対応する時間が劇的に短縮されました。私の負担削減に加え、従来は現場に行くまで担当者が待ちの状態になってラインが止まっていたことを考えると、コスト効果は抜群です」(大崎氏)

遠隔のPC管理では「インテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント(以下、インテル® EMA)」をフル活用。インテル® EMAは遠隔地にあるPCであっても電源のON/OFF、BIOS画面からPCの詳細な設定変更ができるなど、まさに多くのIT管理者が望む機能を実装したソフトウエアだ。大崎氏はインテル® EMAによるリモート操作で全社員のWindows Updateを行っている。

「社員のITリテラシーにも差がありますし、工場に入るハードルが高いこともあって、業務時間内に私が一台ずつ手作業で更新するのは困難です。しかしEMAを使えば業務時間外に大型アップデートを設定することができ、現場でムダな時間が発生しません。

また、セキュリティ対策の面からもOSを最新バージョンに揃えておくことは必須です。今は規模の大小にかかわらずサイバー攻撃を受ける可能性がある時代。上場企業との取引がある当社が万一にもセキュリティの穴になってしまってはいけないからです。だからこそ、管理者がリモートで操作・設定ができるvProは画期的だと思います」(大崎氏)

社員が生成AIを積極活用、
DXを支える最新PCに期待

Dell Latitude 7350は、AI タスクをローカルでより効率的に処理するCPU、GPU、NPUを搭載するインテル® Core™ Ultraプロセッサーを搭載する点も特長だ。片岡氏は自らも生成AIを駆使して業務に活かしており、来たるべき“AI時代”をにらんだ組織づくりを目指している。

「工場で部門リーダーを務める20代前半の若手社員が、社内発表会で工場の安全対策を発表したんです。そのとき、20ページほどの長編資料を生成AIによってわずか15分で仕上げたと聞いて嬉しくなりましたね。その発表にヒントを得て、営業担当者たちも生成AIで営業資料を作成するようになりました。Dell Latitude 7350は、今までクラウドが担っていたAIの推論をローカルの端末でできるのがメリット。より高い成果を出していくためには、最新のPCが必要だと改めて感じました」(片岡氏)

続けて大崎氏は、長時間バッテリー性能の優秀さについて言及した。

「私はノートPCにモバイルディスプレイを付加して作業していますが、これまでのPCはすぐにバッテリーが減っていました。でもDell Latitude 7350はCPU、GPU、NPUがバランスよく内部で処理してくれるおかげで消費電力が抑えられています。電力消費が多いビデオ会議でも快適に利用できています」(大崎氏)

2024年からは国の補助金を得て4人の選抜社員を対象にリスキリング講習を開始するなど、カタオカの変革は止まらない。社内でのITリテラシー向上を軸に、セキュリティポリシーやITガバナンスの徹底も進めていく構えだ。

「中小企業こそスピード感が命。限られたリソースの中でいかにムダを省いて業務を改善していくかが鍵を握ります。そして高い処理能力を持つPCが働き方改革につながり、現体制を維持したままで休暇が増えたり、産休・育休が取りやすくなったりするのは間違いありません。カタオカが成長を続けるためにも、こうした最新PCが大いに貢献してくれると期待しています」(片岡氏)

カタオカの事例は、ビジネス機能を強化した最新PCが中小企業のDX牽引役になることを如実に物語っている。社員が最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、導入を検討してみてはいかがだろうか。

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