コレクション名はどこかエキゾチシズム漂い、大航海時代の冒険心をかきたてる。「ポルトギーゼ」はIWCでもとくに人気の高い基幹モデルだ。その発祥は1939年に遡る。当時安全かつ正確な航海にデッキウォッチは不可欠であり、そのマリンクロノメーターに匹敵する精度を備えた腕時計の製作依頼を受けて誕生した。発注したのがふたりのポルトガル人商人だったことからその名が付けられたのである。
特徴のひとつは当時の腕時計としては異例ともいえる大径ケースだ。しかしそれはどんな状況でも確実に時刻が読み取れる視認性に加え、高い精度と堅牢性の象徴であり、独創的なスタイルはさらに磨きをかけ、現代に受け継がれているのだ。
今年は3年振りにコレクションが刷新した。テーマに掲げたのは「永遠へのオマージュ」だ。これは、過去から現代、未来に連綿と繋ぐ歴史あるコレクションにあらためて向き合い、かつて人類が天空の動きから時の移り変わりを意識し、時間の概念を生み出したことに思いを馳せる。
パーペチュアルカレンダーが象徴する永遠とも言える時間軸に、1日を通じて移ろう光のサイクルを4色の文字盤で表現した。こうしたエモーショナルな訴求はIWCの新たな試みといえるだろう。時へのロマンを抱くことは、今という時間に向き合い、より充実させる意思である。

















