
日本検査
世界的な品質保証、
日本検査の技術が
主要ビジネスを成功に導く
環境に配慮したものづくりへの対応、高齢化による人材不足、さらには品質不正問題。今まさに製造現場は、大きな転換期を迎えている。そうした山積みの課題を「プラント設備の検査・品質管理・工程進捗管理等」を通じて解決へ導く企業がある。日本初の民間検査機関で、70年以上の実績を誇る日本検査だ。信頼の検査技術で、品質と安全の確保を実現し、製造業の新たな基準を創り出している。

常務取締役 検査事業部 事業部長
今野 幸一氏
高い信頼性を持つ検査機関にのみ与えられる国際規格
「ISO/IEC17020※」の認定
日本検査は、高い中立性と信頼性を持ち、国内はもちろん海外におけるプロジェクト案件関連の検査業務にも対応しており、ITを駆使した遠隔での業務コントロールなど、サプライチェーン構築における幅広いニーズに、より精度の高い検査結果をお届けできるのが強みです。
※ISO/IEC 17020:様々な分野の検査を行う「検査機関の能力に関する基準」を規定したもので、ISOが検査機関を認定する際に「審査基準」として適用する国際的な規格要求事項。日本検査は、最も独立性の高い第三者検査機関とする「タイプA」の認定を受ける。
世界的ネットワークを持つ、
日本初の民間検査機関
もともと日本のプラント設備の輸出増加に伴い、その品質安定化を図るため1953年に誕生した日本初の民間検査機関である日本検査。実は、世界の主要なビジネスを支える「ジャパン・クオリティーの番人」として知られるグローバル企業である。
業務領域は主たる検査業務に加え、国の登録機関として電気事業法に基づく火力設備および風力発電設備等に対する安全管理審査業務、海事事業の鑑定や検査および環境物質の化学分析など多岐にわたる。顧客の多くは日本企業だが、検査の現場は世界中に点在しており、上海やニューデリーの現地法人に加え、外国の検査組織と提携し、数多くの海外拠点を有する。
なぜこれほど世界規模で同社の品質管理や検査業務が求められるのか。その理由は、圧倒的な信頼性の高さにある。特に、一般的に知られる品質マネジメントシステム「ISO9001」のみならず、高水準の検査の実施が保証された国際規格「ISO/IEC17020」の認定機関であることは大きな強みだ。しかし検査事業部長の今野氏は、認定はもちろんだが、人材こそブランドを支える重要な要素だと語る。「当社の検査員は大手重工メーカーなどプラント事業に深く携わった検査員が多いのが特徴です。検査技術だけでなく、現場に踏み込んだ助言ができる点を高く評価いただいています」。
迫られるカーボンニュートラル対応。
経済成長する海外での豊富な実績
主にエネルギー業・製造業の品質を70年以上支えてきた同社が、近年実感している大きな変化がある。カーボンニュートラルへの流れだ。循環型社会の実現に向けて各社が対応を迫られる中、同社への引き合いも増加している。プロジェクト推進室担当部長の五十嵐氏は、「今や企業にとって気候変動対策は必須事項。ニーズの高まりと共に、当社も専門性を高めてきました」と語る。

日本検査
プロジェクト推進室
担当部長
五十嵐 幹夫 氏
現在は経済成長が著しい海外での依頼が増加傾向にあり、着実に実績を重ねているという同社。中でも、同社にとって大きな転機となったプロジェクトは、中国でのカーボンニュートラル関連事業の工場建設および低炭素燃料用大型圧力容器の管理業務や検査業務だという。持続可能な生産環境を整えるために重要なのは、設備だけではなく業務の仕組みづくりだと考える同社。

日本検査
執行役員
グローバル化推進室長
バーニー・ブリジャー 氏
現地技術者への教育に注力し、培ってきた高い技術とノウハウを伝えることで、カーボンニュートラル実現に向けたプロジェクトに貢献してきた。
さらに同社のグローバルなネットワークが生かされたのが、大気汚染や交通渋滞の緩和などのための開発途上国での鉄道事業への参入だ。一例がバングラデシュのダッカMRT6号線鉄道プロジェクトである。
質の高い技術者を現地へ派遣するため、同社が着目したのはフィリピンだ。グローバル化推進室長のブリジャー氏は、「フィリピンにはUAEなど大規模な鉄道プロジェクト経験者が多いのです。派遣に当たって国外労働のための申請など多くのハードルがありましたが、当局と調整を重ねて実現しました」と語る。技術者の派遣後は、日本から遠隔で細かく業務をコントロールすることで、同社の誇る高い品質管理を実現。
カーボンニュートラルとひとくちにいっても、実施する現場により抱える課題は異なる。同社のようにグローバルに展開し、豊富な知見と実績を持つことは大きなアドバンテージとなる。
プラント設備の検査・品質管理・工程進捗管理等に精通した世界各国の技術者と契約しており、グローバルな対応が可能
公明正大な検査機関の高度な「品質管理や検査業務」が、
健全なビジネスの成長を支える
ここ数年、国内大手メーカーを始めとする品質不正問題が後を絶たない。背景には、行き過ぎた納期至上主義に加え、少子高齢化に伴う人材不足があるといわれる。五十嵐氏は、「現場の環境改善には時間がかかりますし、限界もあります。だからこそ、我々のような高い技術を持つ検査組織の活用は、こうした課題を抜本的に解決し、健全なビジネスの成長に大きく貢献すると考えています」と語る。
テクノロジーの進歩でビジネスのスピードが向上したことで、安全性や品質がより重視されている今、日本検査の検査技術にはますます大きな期待が寄せられている。同社が見据える未来とは「企業理念である『公明正大で高品質な検査サービスを通じ、社会に安全と安心をお届けする』という想いのもと、時代に合ったニーズに応えることで、日本そして世界のビジネスを支えていくことが使命だと考えています。そのために力を入れているのは、検査員の育成です」と、今野氏は語る。
社内では充実した教育システムが構築され、ベテラン講師によるレクチャーなど、日本検査の最大の資産である検査技術や知見を次の世代へ継承する動きが進んでいるという。誕生から世界のビジネスと共に歩み続けてきた「ジャパン・クオリティーの番人」の進化は、これからも止まらない。



