板谷 「契約がないビジネスは絶対にない」というくらい、何か新しいことを始めるときに誰もが契約を必要としているのに、専門家が関与しないとフェアに締結ができないことは社会的な欠陥ではないか。やがて人間ではなくAIのアルゴリズムが契約書を書く未来が必ずくると思います。
山田 契約書には専門知識が必要で、様々なハードルがあります。文章を作るハードル、この内容でいいのかを判断するハードルなど非常に難しいし、締結後のオペレーションもお決まりの手作業があります。ただ、今は契約業務もDXで随分改善されました。AIやDX的なソリューションをうまく掛け合わせ、もう少し一気通貫できれば、我々の業務自体も変わっていけると感じます。
島野 私は法学部出身のエンジニアですが、契約とコードを書く作業は共通点が多いと思っています。コードでは最初に変数を定義しますが、契約書でも最初に「甲は…、乙は…」というように当事者の定義をします。これをちゃんと定義しておかないとコードも契約書も機能しなくなります。また、きちんと例外設定をしていないコードはエラーになったときに対処できなくなるのと同じく、契約にも規定がないケースが発生するとトラブルになります。銀行では属人化が激しいので、契約書の書き方を汎用化・標準化することが重要。そう考えると、DXと契約業務の親和性は非常に高いように思います。
株式会社三菱UFJ銀行
デジタル戦略統括部
AI・データ推進グループ 次長