――脱炭素化の実現に向け、データセンター事業者として、どのような取り組みを進めていますか。
小林 四国電力グループの情報通信会社である当社では、自然災害リスクの少ない香川県・高松市にデータセンター「Powerico(パワリコ)」を設置しています。この施設は日本データセンター協会(JDCC)の最高評価水準である「ティア4」に準拠しているほか、外気空冷設備や高効率な個別空調システムなどの省エネ技術も積極的に採用。さらに施設内の空調や照明だけでなく、サーバールームについても再エネの提供を開始しました。そのため、お客様がご希望される場合は100%再エネ化を行うことも可能です。
金井 当社が全国に展開するデータセンターサービス「Nexcenter
®」でも、機械学習による空調のリアルタイム制御を行う「AI空調制御システム」や外気条件に応じて最適な冷却モードに切り替える超高効率空調システム「間接蒸発冷却式空調」の導入、液冷方式による省エネ型データセンターサービス「Green Nexcenter
®」の展開など、様々な省エネ技術を導入しています。また、NTTドコモグループでは、「2030年度カーボンニュートラル(Scope1,2)」、「2040年度ネットゼロ(Scope1,2,3)」の達成を表明しており、お客様要望に応じた再エネメニューの提供拡充も進めています。
――NTTコミュニケーションズでは、Powericoを「Nexcenter 高松第2データセンター」としてNexcenterブランドで運用されていますね。なぜこうした協業が始まったのですか。
金井 東日本大震災をきっかけとして、BCPのニーズが急速に高まったことがきっかけです。小林社長も述べられた通り、香川県・高松エリアは自然災害リスクが少なく、大陸プレートも首都圏・北海道とは異なります。こうした立地の良さに加えて、Powericoはティア4準拠やFISC安全対策基準にも適合、最大定格21kVA/ラックの電源供給が可能など、数多くの特長を有しています。設備面だけでなく運用マネジメントも大変しっかりしていますので、Nexcenterサービスを構成するデータセンターの1つとして使わせていただきたいと考えました。なお、お客様向けサービスだけでなく、BCPなどの観点から当社の社内システムでの利用も今後検討していきたいと考えているところです。