-
東京建物
ビルマネジメント第二部
ビル営業グループ
主任遠藤祐也氏
-
アニメイトホールディングス
経営企画部
シニアディレクター小山幸男氏
豊島区の「国際アート・カルチャー都市構想」のシンボルとして誕生した、「Hareza池袋」。開発に携わった東京建物が目指すのは、この地ならではの新たなまちづくりだ。持続可能なまちを育んでいくには、自治体や地域企業との連携も欠かせない。共にまちづくりを担う、東京建物とアニメイトホールディングスのキーパーソンに、その思いを聞いた。
誰もが主役になれる劇場都市・池袋へ
──「Hareza池袋」の概要と、開発背景について教えてください。
遠藤 2020年に全体開業したHareza池袋は、「Hareza Tower」「東京建物 Brillia HALL」「としま区民センター」と、3棟に囲まれた中池袋公園から成る、官民連携の文化発信拠点です。豊島区の掲げる「国際アート・カルチャー都市構想」に呼応し、開発コンセプトは「誰もが主役になれる劇場都市」。これを実現する8つの劇場と、エリア全体を統一したデザインにより、“ハレ”の場にふさわしい劇場空間を創出しています。
一体的なデザインは、隣接するアニメイト池袋本店にも反映されています。
小山 当店は23年3月のリニューアルに際し、Hareza池袋と連続性のある壁面デザインを採用するなど、まち並みとしての一体感にこだわりました。当店もまた、多目的ホールやシアターをはじめ6つの劇場を擁する、劇場空間の一端を担っています。
遠藤 池袋を創業の地とするアニメイトさんは、いわばまちの大先輩。まちづくりの運営にもご協力いただいています。
小山 アニメイトが目指すのは、「いつ行っても何かやっている」店舗づくり。そのにぎわいをまち全体に広げていきたいと考えています。
8つの劇場を備える
Hareza池袋
Hareza池袋では、ミュージカルや歌舞伎などが上演される「東京建物 Brillia HALL」やシネマコンプレックスの「TOHOシネマズ 池袋」、未来型ライブ劇場「harevutai(ハレヴタイ)」、配信型オープンスタジオ「harevutai studio」、大階段状のイベント空間「パークプラザ」「シネマプラザ」、としま区民センターの多目的ホール・小ホールから成るの8つの劇場を展開。伝統芸能からサブカルチャーまで、多彩な文化の発信拠点となっている。
まちのにぎわいや魅力を創出するために、Hareza池袋ではどのような取り組みをしているのでしょう。
遠藤 全体開業に先駆けて、18年に「一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメント」を設立しました。その目的は、Hareza池袋を活用したイベントの誘致や既存イベントとの連携により、エリアの魅力を向上させること。また地域への貢献活動として、清掃活動や防災・防犯活動にも取り組んでいます。
小山 21年には豊島区、としま未来文化財団と、このエリアに関わる8つの企業を会員とする「Hareza池袋エリアマネジメント協議会」が発足。アニメイトホールディングスも地元企業の一員として参加しています。
遠藤 協議会でエリアマネジメント事業の方針を決定し、その実現に向けてプランを実施していくのが、一般社団法人Hareza池袋エリアマネジメントのミッションです。双方に名を連ねる東京建物は、その取りまとめ役として協議会会員や周辺企業の皆さんと協働し、にぎわいのある回遊性の高いまちづくりを進めています。
地域・企業が連携してにぎわいを創出
今年8月1〜4日に開催された「Harezaの日 4th Anniversary SUMMER FESTIVAL 2024」には、全国から多くの来場者が集まりました。
遠藤 Hareza池袋では、8月3日を「803(ハレザ)の日」として周年イベントを開催しています。4周年の今年は、中池袋公園に設けた「Hare stage」を中心に、アニソンライブやアニソン盆踊りなどを実施。開催中は公園内にレッドカーペットを設置し、出演アーティストからそれを見に来たお客様まで、まさに“誰もが主役になれる”特別な劇場空間をお楽しみいただきました。
小山 アニメを軸にまちを回遊するイベントとして、「池袋ハロウィンコスプレフェス」や「アニメイトガールズフェスティバル」なども毎年開催しています。
遠藤 こうしたイベントは、協議会会員各社の強みを生かして創り上げたもの。それぞれの得意分野を持ち寄ることで、エンタメだけでなく、防災や環境面でも力を発揮しています。
小山 デベロッパーからエンタメ企業まで様々なプロフェッショナルが集い、多彩なアイデアを実行に移していけるのも、協議会の魅力です。東京建物さんとの関係もとてもフレンドリーで、まるで学園祭をつくる仲間同士のように、みんなで共創してまちづくりを楽しんでいます。
遠藤 この共創の輪を池袋の他エリアにも拡大すべく、現在各所のエリアマネジメントとの連携も進めています。地域の魅力をつなぐことで、多種多様なカルチャーを発信し、池袋のまち全体をよりにぎやかにしていきたいですね。
地域に根付くカルチャーで、まちを活性化
周年イベント「Harezaの日 4th Anniversary SUMMER FESTIVAL 2024」では、中池袋公園に特設ステージを設け、アニメと音楽・ダンスを融合させた様々なライブコンテンツを披露。他にも、池袋エリア全体で開催する「池袋ハロウィンコスプレフェス」や乙女向けイベント「アニメイトガールズフェスティバル」、アニメ作品とのコラボを楽しめる「アニメイトカフェスタンド Hareza池袋」などを展開し、エリアのにぎわいや回遊性を高めている。
今後の展望をお聞かせください。
小山 当社がまちづくりに参加するのは、創業の地である池袋への恩返しの気持ちから。今後も、この地から世界に向けてアニメ文化を発信し続けることで、まちに貢献していきたいと思います。
遠藤 Hareza池袋では、地域や企業と密接に連携し、その持ち味を最大限発揮することでエリアの価値向上を実現しています。これからも東京建物は、地域に寄り添ったまちづくりを展開してまいります。