株式会社エコリング 代表取締役社長 川端 宏

PROFILE

川端 宏 [かわばた・ひろし]
1979年、大阪府生まれ。2006年、エコリング入社。尼崎店に配属され、歴代最速記録で同店の店長を任される。08年、兵庫県サブマネージャー。14年、関東エリアマネージャー。16年、常務取締役。17年、Eco Ring Thailand Co.,Ltd. 代表取締役社長に就任、タイ支店の業績立て直しに尽力する。25年4月から現職。

独自の販売網を強みに
「エコロジーの輪」を広げる
リユースビジネスでより良い世界へ

リユース業界は、消費者がより安心して利用できる環境づくりを求められ、取引の透明性や公正さを一層重視する方向へと進化を遂げてきました。

「リユース業界をよりクリーンな業界に変革したい」という強い使命感の下、2001年に創業者の桑田一成が立ち上げたのがエコリングです。創業以来、適正価格で買い取ることを信念に、ブランド品や貴金属はもちろん不用品に至るまでほぼすべてを買い取り、インターネットオークション・業者間取引・海外店舗などで販売する、新たなリユースのビジネスモデルを確立しました。

20年以上にわたってリユースビジネスの第一線を駆け抜け、現在は年間約118万人のお客様にご利用いただいています。

2001年の創業から急拡大
国内外300店舗超を展開

私は、創業から5年後の06年に鑑定士としてエコリングに入社しました。当時エコリングの知名度が低かった関東エリアでの店舗拡大や、過酷なコロナ禍でのタイ事業の立て直しなどを経験し、25年4月、創業者から引き継ぐ形で代表取締役に就任しました。

現在では国内外で300店舗超を展開している当社ですが、私が入社した頃、店舗数は5店舗しかありませんでした。当時はリユースビジネス自体がまだ広く認知されておらず、当社も先駆的な存在でした。

当社の強みは「何でも買い取る」ということ。一部法令上の理由で取り扱えない品物もありますが、貴金属類はもちろん、バッグ、衣類、靴、食器、キッチン用品など、お客様の持ち込んでくれた品物は基本的にすべて買い取ります。

それを可能にしているのは当社独自の販売ルートです。BtoB向けを中心に、多数の同業他社への販路、フィリピン・タイなど海外支店を経由したアジア地域への販路、それらに加えてブランド品から日用品まで多種多様な古物を取り扱うECプラットフォーム「エコリングtheオークション」など、販売ルートを拡充させてきました。

さらに今年4月には、BtoC向けの販路ともなる「マイエコリング立川店」という初の買い取り・販売併設の店舗が東京・立川にオープンしました。お客様に満足いただける体験価値を提供するため、大型店舗で豊富な品ぞろえを実現しています。

このような販路の拡充が、「何でも買い取る」の実現に結びつき、同業他社との大きな差別化につながっていると考えています。

誠実な査定や社会貢献活動で、リユース業界の信頼度を高める

当社には約200人の鑑定士が在籍し、適正価格での査定・買い取りを心懸けていますが、どうしても貴金属相場の影響などで、思ったより利益が出てしまうことがあります。その場合は「ありがとう還元」というサービスで、当社の予想以上に出過ぎてしまった利益をお客様に還元しています。こうした取り組みを続けることで、業界全体の信頼度をさらに高めていければと考えています。

またリユース事業は、環境・貧困問題などに直結し、その解決に役立てる事業だという考えが当社にはあります。そのため、当社ではサステナビリティ推進部が中心となり、社会問題解決型組織を目指した活動を実施。その一例として、「えがおプロジェクト」という海外ボランティア活動に取り組んでいます。お客様からの寄付金や、企業からの寄付で集まった中古品の売り上げなどを原資として活用。年に1~2回、30人ほどの従業員がタイを訪問し、現地の小学生と一緒に食用ナマズの養殖水槽を作ったり、畑を整備するなど、従業員自らが考案した施策を行っています。

社会問題の解決のためには、物資を援助する支援ももちろん重要ですが、当社では従業員が直接問題に関わって行う活動も重視しています。そうした考えから生まれたのが、全従業員が利用できる「ボランティア有給休暇制度」。全国各地での社会貢献活動や地域の人々との交流を通じて、それが従業員自身の成長にもつながる好循環が生まれています。

写真:エコリング本社

さらなる事業拡大と創業の地である姫路での地域貢献を目的に、2025年2月に本社を姫路に移転。新本社のメインコンセプトの「HǑKO(ほうこ)」は「宝庫」を表し、「人、商品、植えられる植物すべてを宝とし、それを蓄える倉庫」としての意味が込められている

商品ごとに最も適した販路による利益の最大化を実現

リユース業界は、30年に4兆円の市場規模が見込まれ、成長期から成熟期に差しかかりつつあります。当社では、お客様への誠実な対応を続け国内地盤を固めつつ、海外支店を増やし、アジア全域の販売ルートをさらに拡充させていきます。各商品・ジャンルに最も適した販路の拡充を利益の最大化につなげ、お客様や社会にもその利益を還元していきたいと考えています。

今後は、創業者の思いを引き継ぎつつ、幹部メンバーと共に自分たちが最高だと考える組織を作り上げていきます。そのためにも、社内外からの貴重な意見を常に参考にさせていただき、「いいな」と思ったことは柔軟に取り入れていこうと思っています。

いずれは「サーキュラーエコノミー企業」として、リユースのみならず、リサイクル事業の展開も視野に入れています。より一層お客様と従業員を大事にし、当社がさらに身近で必要とされる存在になることを目指して、尽力していきたいと思います。

写真:川端 宏氏

ロゴ:株式会社エコリング

株式会社エコリング

〒671-0232 兵庫県姫路市御国野町御着352番地
https://ecoring.co.jp/

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