フランクリン・テンプルトン・ジャパン 代表取締役社長 髙村 孝氏
PROFILE
髙村 孝 [たかむら・たかし]
1967年熊本県生まれ。89年慶應義塾大学商学部卒業後、三井信託銀行(現・三井住友信託銀行)入社。95年イェール大学経営学修士号取得。キャピタル・インターナショナル、シティグループ・アセット・マネジメントなど大手資産運用会社の日本拠点で上級管理職を歴任。2017年ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ代表取締役社長就任。24年4月より現職。
世界最大級の独立系資産運用会社
歴史と革新が築く幅広い運用力
未来に寄り添う信頼のパートナー
フランクリン・テンプルトンは、米国カリフォルニア州サンマテオに本部を置くフランクリン・リソーシズ・インクおよび傘下の子会社で構成された、グローバルな資産運用会社グループです。1947年に創業して以来、75年以上にわたって資産運用に取り組み、世界の主要な金融市場を拠点に150カ国以上のお客様にサービスを提供しております。2025年6月30日現在のグループ全体の運用総資産は約233兆円(1.6兆米ドル)。銀行や証券、保険などのビジネスを手がけていない資産運用に特化した独立系資産運用グループとしては、世界トップ7※に入る運用規模を有しております。
※出所:Thinking Ahead Institute 2024年10月時点
フランクリン・テンプルトンが日本に進出したのは金融ビッグバンが始まった96年です。その後、運用力の強化およびソリューション・サービスの拡充を目的とした複数の合併を経て、現在のフランクリン・テンプルトン・ジャパンが形成されました。私自身は、24年4月に代表取締役社長に就任し、現在は日本拠点におけるウェルス・リテールならびに機関投資家ビジネスを統括しております。組織とビジネスの持続的な成長を加速させるとともに、国内市場における当社のプレゼンス強化を目指しております。
革新を続ける運用力と
信頼が支える未来への挑戦
革新を続ける運用力と
信頼が支える未来への挑戦
フランクリン・テンプルトンの強みは、多様な資産クラスに対応した幅広い運用戦略と、それらを柔軟に組み合わせるアレンジ力、そして未来を見据えたビジネス推進力にあります。75年以上にわたる歩みの中で、数多くの専門性の高い運用会社を傘下に迎え入れることで、運用ケイパビリティを着実に拡充してまいりました。これにより、当社はお客様の戦略的なパートナーとして、また運用スペシャリストとして、広範な運用戦略を提供できる体制を確立してまいりました。
近年、特に注力しているのがオルタナティブ投資です。従来、機関投資家や富裕層など一部の投資家にしか開かれていなかったプライベート市場における投資機会を、より多くの投資家の皆さまに新たな選択肢の1つとしてご検討いただけるよう、お客様のポートフォリオの分散と最適化を支援するソリューションの提供に取り組んでおります。
さらに18年以降は、デジタル資産分野にも積極的に取り組んでおります。AI、ブロックチェーン、Web3、フィンテック・プラットフォームなど、最先端技術の革新を推進することで、イノベーションの担い手として、お客様が常に市場とテクノロジーの最前線に立ち続けられるよう支援しております。
日本においては、SBIホールディングスとの共同出資による合弁会社の設立に向けた準備を進めており、上場投資信託(ETF)に加え、暗号資産(仮想通貨)やデジタル資産を含む新興資産の提供を目指しております。
こうした取り組みは、複雑化する市場環境のなかで、お客様の長期的な投資目標の達成を支援するためには、私たち自身も変化するニーズに応じて進化し続ける必要がある、という考えに基づいています。その背景には、フランクリン・テンプルトンが代々創業家一族によって経営されてきた歴史があり、長期的な視点に立った安定的な資産運用を可能にする、強固な財務基盤を有している点が挙げられます。
余談ではありますが、グループのCEOであるジェニー・ジョンソンに、企業経営の視点や考え方についてたずねたところ、明快に「孫に誇れる仕事をすること」と答えてくれました。この“2世代先”を見据えた未来志向の価値観こそが、フランクリン・テンプルトンが真にグローバルな企業であることの証であり、私自身が日本拠点の代表を引き受ける決断を後押しした理由の1つでもあります。
資産運用の未来に寄り添う
フランクリン・テンプルトンの使命
現在、日本では新NISAの導入やインフレ加速といった外的要因を背景に、資産運用への関心が高まりを見せています。投資は、かつての「専門家に任せるもの」から、「目的や目標を実現するための手段」へと進化し、今後は「人々の暮らしとより密接に結びついた資産運用」へと発展していくでしょう。
こうした時代の変化を見据え、私たち運用会社の役割も大きく変化しつつあります。単に金融商品を提供するだけではなく、一人ひとりの物語に寄り添い、将来を支えるパートナーとして共に未来を形づくること、つまり「投資を通じて、皆さまのより良い暮らしの実現に貢献すること」こそが、私たちの使命であると考えております。
常に未来志向を掲げてきたフランクリン・テンプルトンは、お客様の投資成果の実現を長期的に支援することはもちろん、暮らしや夢を支える基盤として進化する「投資の未来」の伴走者でありたいと考えています。そして、フランクリン・テンプルトンが「お客様の未来を切り拓く信頼のパートナー」として広く認知していただけるよう、日本においてもブランドの確立と多様なサービスの提供をさらに推進してまいります。
資産運用の世界に身を置いて30年以上が経ちますが、私はこの仕事に誇りを持っております。資産運用はゼロサムゲームではなく、社会全体に豊かさと幸福をもたらす可能性を秘めた、極めて意義深い仕組みであると確信しております。テクノロジーの進化により、資産運用が人々の生活の一部となる未来は、目前に迫っています。私たちはその変化の最前線に立ち、日本のお客様をその未来へと導いてまいりたいと考えています。
記事中の肩書きやデータは公開時点の情報です






