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今後のキャリアに向けて自らをアップデート
40~50代の新たな挑戦を切り拓く
グロービスのエグゼクティブMBAで学ぶ
思考と実践力

2006年の開学以来、在校生・卒業生は累計1万人を超え、日本屈指のビジネススクールであるグロービス経営大学院。25年4月、同大学院は従来のMBAプログラムを「テクノベートMBA」と「エグゼクティブMBA」に再編した。企業の最前線に立つ40~50代のエグゼクティブ層が抱える課題、「エグゼクティブMBA」の特徴、受講することによるメリットなどについて2人の教員に聞いた。

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エグゼクティブ世代が
抱える課題と
これからなすべきこと

ビジネス環境の変化、デジタルや生成AIといったテクノロジーの進化に対応して、企業が既存のビジネスモデルからの変革や組織のトランスフォーメーションを模索せざるを得ない時代となっている。近年、「リスキリング」や「リカレント」といったキーワードが注目されるのもその表れと言えよう。変化の波にもまれる企業において、けん引役として最前線に立つことを求められているのが、40~50代にかけての世代だ。グロービス経営大学院(以下、グロービス)で経営研究科長を務め、自らも教壇に立つ君島朋子氏は、この世代についてこう分析する。

「グロービスではこの世代を『エグゼクティブ世代』と呼んでいますが、従来と違って現在のエグゼクティブ世代は、経営スキルやマインドだけでなく、戦略を立て実行するためのデジタル知識やサステナビリティ視点、エコシステムの構築など、より多くのインプットが必要です。また、新しいことを学ぶと同時に、変革に向けて周囲を動かしていかなければいけない立場となり、大変な局面を迎えていると言えます」(君島氏)

君島 朋子氏
グロービス経営大学院
経営研究科長
君島 朋子

十分な経験を積み評価を得ているからこそ社内でも一定のポジションを得ているエグゼクティブ世代だが、1人のプレーヤーとして実績を残す立場からビジネスの変革や組織マネジメントを担う立場へとステージが上がると、従来に比べて業務範囲は飛躍的に広がる。従前とは異なるスキルが必要になる場面もあるだろう。君島氏によると、新しいポジションを得て業務範囲が広がる中で、動かすべき人も多様になり、これまでの経験の範囲にはない知識や手法を求めてグロービスの門をたたくエグゼクティブ世代の学生が多いという。

グロービスで主にエグゼクティブ世代向けの科目を担当する教員の新村正樹氏は、40代以降のビジネスパーソンが抱えている不安をこう見る。

「大企業ではちょうど役職を得る頃となり、第一線で活躍すべき年齢に差しかかります。40代で転職を考える方もいます。働き続ける年齢は長くなっているので、今だからこそ力を振るいたいという前向きな気持ちがある一方、これだけ変化の激しい時代ですから、今後のキャリアを考えたときに、今まで培ってきたスキルだけでは足りないのではないかと危機感を覚える人も少なくないと感じます」(新村氏)

新村 正樹氏
グロービス経営大学院
教員
新村 正樹

そうした課題がある中、エグゼクティブ世代が「これからなすべきこと」を探る上でどういう視点を持つべきなのかについて、君島氏は考える軸としての「志」を挙げる。

「グロービスでは、スキルを身に付けるだけではなく、そのスキルで何を成し遂げたいのかを自覚することが大切だと考え、『志』という領域の科目群を用意しています。この科目群では、学生同士がこれまでの人生を振り返り、自身のなすべきことに向き合い、対話を通じて各自の思いの解像度を高めていきます。真剣な対話を繰り返すことで言葉にできていなかった各自の価値観が言語化され、自分が社会に対して何をしたいのかが浮かび上がってきます。大学院在学中にこうした自身の軸を獲得し、遠慮なく話し合える仲間を得てほしいと思います。実際に学ぶだけでなく、学んで何をするか、までを考えてMBAプログラムに取り組むエグゼクティブ世代は増えていると感じています」(君島氏)

幅広い年代に経営を学ぶニーズが広がり、一方で経験年数に応じた悩みもあって同じような仲間と対話したいという希望も大きくなったという。グロービスはこの4月に、従来のMBAプログラムを20~30代がメインの「テクノベートMBA」と40~50代がメインの「エグゼクティブMBA」に再編しているが、エグゼクティブに特化したMBAを創設したのも上記のような期待に応えるという意味づけなのだろう。