総合不動産流通企業として、個人および法人向け不動産売買仲介、不動産開発、資産コンサルティングなど、幅広い事業を展開する東急リバブル。その魅力にフリーアナウンサーの榎戸教子氏が迫る本連載企画。第3回目は同社取締役常務執行役員の田仲慶三氏に、不動産開発や販売を担うアセット事業について聞いた。
東急リバブルの
「不動産開発事業」について
東急リバブル
取締役常務執行役員
アセット事業本部長
田仲 慶三氏
【PROFILE】1990年東京理科大学理工学部を卒業し、東急不動産に入社。2014年関西住宅事業本部第二事業部 統括部長に。16年東急リバブルに出向し、同年、住宅営業本部 受託開発部長を務める。18年執行役員 住宅営業本部長委嘱、20年アセット事業本部長委嘱、22年取締役常務執行役員、現在に至る。
榎戸 東急リバブルは不動産仲介業を柱に据えた総合不動産流通企業ですが、アセット事業本部では、どのような役割を担われているのでしょうか。
田仲 アセット事業本部は、個人向け、法人向け仲介に続く東急リバブルの3つ目のコア事業部門として2018年に誕生しました。不動産開発、販売、運営の3つの事業を展開することで、仲介業だけでは解決できないお客様への、課題解決に向けた価値提供を行っています。
榎戸 開発業と言うといわゆるデベロッパー事業かと思いますが、どのような特徴があるのでしょうか。
田仲 大手不動産流通企業の中で開発の部門を持っているのは弊社だけと認識しております。この点が大きな特徴ですね。東急リバブルは不動産仲介を柱に据えていますので、お客様と接する機会が多く存在します。弊社仲介部門は「地域に密着し、地元の方に親しまれる店づくり」を目指しておりますので不動産に対するお客様のニーズをいち早くキャッチすることができる。そして、その「お客様の声」をタイムリーに不動産開発に反映し商品づくりを行うことができる。不動産流通企業の中でデベロッパー機能を持つからこそ、だと考えています。このように総合不動産流通企業としての強みを発揮できることが、他のデベロッパーには真似のできない弊社の価値だと考えています。
榎戸 具体的に、どのような商品展開をされていますか。
田仲 弊社は自社開発物件として、新築分譲マンションの「L’GENTE(ルジェンテ)」、新築投資用一棟不動産の「WELL SQUARE(ウェルスクエア)」シリーズを提供しています。「ルジェンテ」は、「住むほどに、美しくなる。」をコンセプトとし、多様なライフスタイルに対応した快適で高品質な都市型レジデンスです。「ウェルスクエア」は、賃貸マンションやオフィス、商業施設などを開発し、そこに住んでいただく方や、働く方、その街に暮らす方が利便性高く活用できる、快適な商品を提供しております。
フリー
アナウンサー
榎戸 教子氏
【PROFILE】さくらんぼテレビジョン、テレビ大阪のアナウンサーを経て、フリーアナウンサーに。BSテレ東「日経ニュース プラス9」のメインキャスターや、「NIKKEI日曜サロン」のキャスターを歴任。ラジオNIKKEI「Business EXpress」にパーソナリティとして出演中。アナウンサー事務所PICANTE代表取締役。
榎戸 開発事業の一つとして、「等価交換」も提案されているとうかがっています。これは、どんな事業ですか。
田仲 等価交換とは、ひと言で言えば土地をお持ちのお客様(地権者)と弊社の共同事業です。お客様から土地をご提供いただき、弊社がマンションなどの建物を建設します。最終的に完成した建物と土地のうち、お客様はご提供いただいた土地と同価値のマンション住戸等を受け取る仕組みです。
榎戸 お客様にとっては、どんなメリットがあるのでしょうか。
田仲 まず、マンション建設費用はすべて弊社が負担いたしますので建替費用が一切かからないこと。次に、取得したマンションを賃貸することで、安定した家賃収入が入ることがメリットですね。ご自宅や、経営する店舗の老朽化を心配されるお客様には、愛着のある土地での新築マンションへの住み替えや、店舗経営の継続という選択肢を提案することもできます。実際に、老朽化であきらめていた店舗経営を継続できた、という声もいただいています。
地権者が土地を、東急リバブルが建物の建築費を出し、両者の共同事業としてマンションなどの建物を建設。地権者は提供した土地と同評価の建物の区分所有権を取得できる。区分所有権は土地と比べて流動性が高く、相続時に分けやすいのもメリット。地権者の希望に応じて、建物内に趣味の音楽スタジオなどを設置した例もある。
ニーズの変化に対応し
新たなサービスを展開
榎戸 「販売」「運営」に関しては、どのような強みをお持ちでしょうか。
田仲 販売においては、開発から販売までを一気通貫で行う製販一体の体制であることが強みだと考えております。これによって、販売時にお客様の声を聴くことができ、そのニーズにお応えした商品を作り手の思いとともにご提供することができます。本日お越しいただいた「東急リバブル・銀座サロン」にて販売を行っておりまして、VRを活用したバーチャルシアターで全タイプのお部屋をお見せすることで、お客様によりリアルに生活をイメージしていただくことができます。また、複数物件をご案内することができるためお客様のニーズに合う物件をご案内することができます。
榎戸 ニーズをしっかりと汲み取り、お客様の気持ちを大切にした商品づくりを行っているからこそ、喜ばれる物件が提供できるわけですね。運営業についてはいかがでしょうか。
田仲 運営業においては、不動産を所有し続けたいお客様のニーズにお応えすべく、土地建物有効活用のご提案を行っております。例えばオフィスビルの1区画を弊社で借り上げ、トランクルームにして地域の方に貸し出し、収納でお悩みのお荷物を預かるサービスを展開させていただいております。
榎戸 いずれのサービスも、「何が求められているのか」というお客様目線で考え、総合不動産流通企業としてのケイパビリティを発揮して、他社には真似のできないものを提供している点が印象的です。ニーズの変化に対応し新たなサービスを次々と提供しておられるので、10年後、20年後の東急リバブルがとても楽しみです。
田仲 ありがとうございます。今後も一人ひとりのお客様の思いにしっかり寄り添いながら、最適な答えを見つけ出していきます。



