株式会社インストラクション
取締役 執行役員

辻󠄀村 大

株式会社テクニカン
代表取締役

山田 義夫

弥生株式会社
代表取締役 社長執行役員 兼
最高経営責任者(CEO)

武藤 健一郎

中小企業の未来を共に創る

バックオフィス業務を一気通貫で支え
企業の挑戦を後押しする

株式会社インストラクション 株式会社テクニカン 弥生株式会社

DXやクラウド移行の重要性を認識しつつも、システム管理専任担当の不在、業務環境の変更やデータ移行への不安などから二の足を踏む中小企業は少なくない。そうした課題を理解し、企業が本来の業務に注力できるよう、DX支援を行っているのがセイコーソリューションズのグループ会社であるインストラクションだ。インストラクションは業務ソフト大手の弥生との長年のパートナーシップで中小企業の挑戦を支えている。

売り上げ、製品、人員の増加に伴い
クラウド環境への移行を決断

 “クラウド”という言葉が定着し、当たり前に利用されるようになった昨今だが、意外にもデスクトップソフトを使用する企業はいまだ多く存在する。バックオフィス業務ソフトの開発・販売・サポートで知られる弥生の代表取締役 社長執行役員 CEOの武藤健一郎氏は、その背景と中小企業の現状をこう説明する。

武藤 健一郎氏

弥生株式会社
代表取締役 社長執行役員
兼 最高経営責任者(CEO)

武藤 健一郎

 「従来のデスクトップソフトのユーザーは中小企業を中心にいまだ多い状況です。しかし、労働人口の減少による業務効率化は喫緊の課題で、セキュリティーやBCP、コスト削減といった観点からもクラウド化を模索する企業は増加傾向にあります」

 そんな中、業績拡大に伴うバックオフィス業務体制強化のため、デスクトップソフトのクラウド移行を実施したのが、食品冷凍機器の製造・販売をメイン事業とするテクニカンだ。食品凍結技術で存在感を示す同社の主力製品となっているのは、-30度のエタノールで急速冷凍する液体凍結機「凍眠」。世界12カ国で特許を取得しているという同製品の強みについて、代表取締役の山田義夫氏はこう説明する。

山田 義夫氏

株式会社テクニカン
代表取締役

山田 義夫

 「一般的な空冷式は凍結に時間がかかるため、食品に含まれる水分が膨張して細胞が破壊されてしまいます。一方、『凍眠』は凍結スピードが速く、細胞の破壊をほぼ防ぐことができ、味や品質の劣化がほぼないのが特徴です」

 2019年に小型機「凍眠ミニ」をリリースすると多くの飲食店等から支持を受け、売り上げが約5倍に拡大。21年には「凍眠」で作られた食品の魅力をもっと伝えたいと、冷凍食品の専門店「TŌMIN FROZEN」を立ち上げたことで製品数も激増した。山田氏は、「売り上げや取扱製品が増え会社が大きく成長する一方、新たな課題が生まれてきました」と話す。それがバックオフィス業務の負担増だ。

 同社の事業を支えてきたのは、弥生のバックオフィス業務ソフトである「弥生会計」と「弥生販売」。「使い慣れていましたし、機能にも満足していました」と言うものの、従来のデスクトップソフトでは売り上げや取扱製品の増加への対応が追いつかない状況になっていたという。

 「業績向上に伴い経理担当者が倍になり、同時ログイン数の確保が急務でした。今後のためにもクラウドに移行すべきだという結論に達しました」(山田氏)

 しかし、製品変更やデータ移行で使い勝手が変わると業務の処理が滞る懸念があり、クラウド移行自体もハードルとなってしまう。そこで同社が活用したのが、デスクトップソフトをそのままクラウドで使えるホスティングサービス「かんたんホスティングforアプリ(以下、かんたんホスティング)」だった。

強固なパートナーシップで
中小企業をバックオフィスから支援

 「かんたんホスティング」を提供するのはセイコーソリューションズのグループ会社であるインストラクションだ。同社はオンラインでのデジタルサポートやクラウドサービスを主力事業とし、弥生の公認パートナーとして、弥生製品のクラウド移行を行う企業のサポートもしている。

 「かんたんホスティング」は、インストラクションがクラウド上に保有するサーバーにデスクトップソフトを搭載してユーザーが利用するサービス。最大のメリットは、使い慣れたソフトをそのままクラウド環境で使えることだが、クラウドに移行して終わりではなく、保守やメーカーサポートも含めた一気通貫の支援内容となっている。インストラクションの取締役 執行役員の辻󠄀村大氏は、「サーバーやシステムを所有するのではなく利用するという意識を持つ企業が増えています。『かんたんホスティング』はこうしたニーズに応えるサービスで、サーバーの管理は当社が行うため、常に最適な状態でお使いいただけるほか、セキュリティー対策やデータのバックアップについても安心してご利用いただける点がメリットです」と同サービスの利点を説明する。

辻󠄀村 大氏

株式会社インストラクション
取締役 執行役員

辻󠄀村 大

かんたんホスティング 6つの特徴

使い慣れたデスクトップソフトの継続使用や場所を選ばないアクセスなど、クラウド移行による利点に加え、オンプレミス環境からのデータ移行やバックアップも支援。サーバー設置不要なので初期費用も抑えられるほか、月額(または年額)での定額利用が可能な点もうれしい。

 実際に「かんたんホスティング」を利用しているテクニカンも、クラウド移行の効果を日々実感しているという。

 「毎月の会計処理の際、従来は税理士さんとのやり取りで業務が滞ることがありましたが、クラウド移行したことで遠隔地との連携が円滑化され、業務の停滞や遅延がなくなりました。また、課題だった同時ログインの問題も解決されただけでなく、どこからでもアクセスできるようになったことで、大幅に業務の効率化が図れています。サポートデスクも親身に相談に乗っていただけて、小さな悩み事にも真摯に対応してくれるので非常に助かっています」(山田氏)

 テクニカンの液体凍結技術は、生酒、牛乳など従来の冷凍では再現が難しく鮮度が価値を生む品目の冷凍へと活躍の場を広げつつあり、今後は海外にも展開していく予定だという。「業績向上をきっかけにクラウド移行できたのは飛躍の一歩になったと思っています。ビジネスが成長すればするほどクラウドの恩恵も大きくなるので、バックオフィス業務をサポートしてくださる皆様の支えを糧に、これからも挑戦を続けていきます」と未来を語る山田氏の言葉は力強い。

 こうした攻めの挑戦をバックオフィスから支えることを使命だと捉えるのが弥生とインストラクションの一致する思いだ。両社のパートナーシップは15年もの長期にわたっているというが、これも中小企業を元気にしたいという同じビジョンを共有しているからこそ継続できるのだろう。弥生の武藤氏はインストラクションをこう評価する。

 「中小企業の現場をよく観察して課題や必要なサポートを的確に理解されていますし、その知見を生かして製品の検証などテクニカルな面でもご協力いただいています。今後、お客様が弥生の業務ソフトと『かんたんホスティング』を導入しやすくするため、一体型のパッケージ『弥生ネットワーク クラウドホスティング』の提供を開始していきます。弥生はインストラクションと協力しながら、中小企業のDXを一気通貫で支える強力なパートナーとして歩み続けます」(武藤氏)

 この言葉を受け、辻󠄀村氏は今後の展望を以下のコメントで締めくくった。

 「インストラクションのサービスの根底にあるのは、バックオフィス業務の負担を軽減してコア業務へ集中していただきたいという思いです。この思いの実現のためAIによる自動処理のような最新技術にも対応しながら、中小企業のDXの旗振り役を担っていきたいと考えています。また、弥生様やサービスを全国のお客様に届けてくださる販売代理店様とも協力しながら、中小企業の課題解決に貢献していきたいです」