東京建物

「Brillia」の挑戦
『ZEH-M』で実現する豊かな暮らし

2024年12月、東京建物が手掛けるマンションブランド「Brillia(ブリリア)」から、新たなフラッグシップが誕生した。東京・世田谷区の幼稚園跡地に建設された3階建てマンション、「Brillia 深沢八丁目」だ。注目すべきは、同物件がZEH-Mシリーズ最高ランク、『ZEH-M』基準に適合し、いち早く竣工した点にある*1。分譲マンションでは難易度が高いとされてきた『ZEH-M』を、同社はいかに実現したのか。今後のブランド戦略とともに聞いた。

写真:西池 拓人氏
東京建物 住宅事業第二部 事業推進2グループ 課長代理 西池 拓人氏

「Brillia」が提供する「自分らしい豊かさ」

「Brillia」は、東京建物が2003年から展開するマンションブランドです。その時代にふさわしい「洗練」と「安心」を追い求め、住まいと暮らしを通じて、お客様一人ひとりに「自分らしい豊かさ」=「NEW LUXURY」を提供しています。

『ZEH-M』に適合し
3つのメリットを備えた「Brillia 深沢八丁目」

「東京建物として今できるすべてを詰め込んだ」――物件を担当した同社住宅事業第二部 事業推進2グループ 課長代理の西池拓人氏が自信を持って語る「Brillia 深沢八丁目」。その先進性を象徴するのが、『ZEH-M』基準に適合する物件として、日本で初めて竣工した大規模建築物*1であることだ。

ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、省エネと創エネの組み合わせにより、一次エネルギー消費量をゼロ以下に抑える住宅を指す。ZEH-Mは、そのマンション版だ。

ZEH-Mシリーズは、一次エネルギー消費量の削減率に応じて4段階あり、中でも最高ランクに位置づけられるのが、100%以上の削減を達成する『ZEH-M』。

「Brillia 深沢八丁目」では、住棟全体で約101%、住戸ごとで平均114%の一次エネルギー消費量削減を実現している。

「『Brillia 深沢八丁目』の断熱等性能等級は、ZEHの要件である等級5を超える等級6を全戸で達成(一部住戸は等級7)。これにより、一年中快適な室温を保つと同時に、シミュレーション上では、住戸により年間約10万~16万円の光熱費削減効果をもたらします。また、専有部には太陽光パネルやエネファームから給電される停電時専用のコンセントを、駐車場には非常時用のV2H(Vehicle to Home)も設置。快適性、経済性、レジリエンス性の3つを兼ね備えた点が、『ZEH-M』住宅の大きなメリットと言えるでしょう」(西池氏)

しかし、建築コストや技術的なハードルから、これまで分譲マンションに『ZEH-M』の選択肢はなかった。東京建物があえてこの難関に挑んだ理由を、西池氏は次のように語る。「我々が率先して『ZEH-M』に取り組むことで、カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素社会の推進はもちろん、住まいに対して多様な価値観を持つお客様のニーズに高いレベルで応えていきたいと考えました」。

同社は原則として、新築するすべての分譲マンション、賃貸マンションにおいてZEHを開発する目標を掲げており*2、2024年までに合計26棟を開発した。「そのノウハウの積み重ねが、今回の『ZEH-M』の実現につながりました。今後も、お客様に寄り添った住まいづくりに取り組んでいきます」(西池氏)。

「Brillia」が考える
「NEW LUXURY」と「5つの強み」

「Brillia」が考える「NEW LUXURY」とは、従来の高級志向を超えた真の充実感と心地よさを追求すること。昨今の多様化する価値観やライフスタイルに合わせて、自分らしい“時間”と“空間”を提供することが「ラグジュアリー」につながると考えている。このように、ブランドの提供価値を絶えずアップデートし、心豊かな暮らしの実現を目指していく。そして、その基盤となるのが「Brillia」の「5つの強み」だ。

具体的には、①「物語のあるデザイン」、②「実感できる快適」、③「安全の追求」、④「次世代へつなぐ環境対応」、⑤「寄り添い続けるサービス」の5つである。

写真:Brillia 深沢八丁目 エントランスホール
建築と記憶が融合した空間を創出。中庭からエントランスホールまで、日々の動線の中でアートを感じられる。

建築と記憶の融合
アートで実現する「物語のあるデザイン」

「Brillia 深沢八丁目」にも5つの強みが凝縮されており、ここでは①「物語のあるデザイン」を取り上げたい。

「Brillia 深沢八丁目」が内包する物語は、約100年にわたるこの土地の歴史に他ならない。大正初期に郊外住宅分譲地の一部であったこの土地は、後に幼稚園として約70年間地元に親しまれてきた。

「土地が持つその記憶を、建築やアートに調和・融合させる。それが、当物件における『物語のあるデザイン』のコンセプトとなっています」と西池氏。そのこだわりは、建物の細部にまでわたる。例えば、幼稚園の砂場の砂で作った美しいガラスアートや、ウッドデッキと土地そのものを型枠とした金属アート。倒木の危険から伐採せざるを得なかった保存樹木のアカマツも、エントランスを飾る数々のアート作品として甦らせた。また、共用部のみならず、個人の専有部にもアートカウンターを設置。カウンターに飾るアート作品のサブスクリプションサービスやコミュニティ形成支援など、アートを切り口としたサービスも行っている。

写真:Brillia 深沢八丁目 太陽光パネル、アカマツのアート作品
屋上全面に336枚の太陽光パネルを設置(左)、世田谷区の保存樹木のアカマツをアート作品として再生(右)。

「アートのある暮らしは住む人にゆとりをもたらし、語りたくなるストーリーを生み出します。一見、不必要と思われるかもしれませんが、そうしたゆとりやストーリーが、土地やマンションへの愛着を生み、自分らしい豊かさを感じることへつながると考えています」 (西池氏)

『ZEH-M』による環境性能から、地域に根差したアートまで。東京建物は、今後も様々な形で「NEW LUXURY」を提案し続けていく。

*1 建築物省エネ法における大規模建築物(延床面積が2,000m2以上)での区分において、本物件が最も早く竣工(建物の建築工事が完了)。(2024年12月時点)/対象期間:一般社団法人住宅性能評価・表示協会事例データ一覧より、集合住宅におけるZEHの定義が確立され、その成果が「集合住宅におけるZEHロードマップ検討委員会とりまとめ」として公表された2018年5月以降にBELS(表示マーク:『ZEH-M』)を取得した物件を対象としたデータ範囲内。(2018年5月~2024年12月)

*22021年6月以降設計に着手した新築物件が対象。共同事業物件や特殊用途など一部を除く。

写真:西池 拓人氏

東京建物

東京建物株式会社

〒103-8285 東京都中央区八重洲1丁目4番16号
東京建物八重洲ビル

https://tatemono.com/

SHARE

記事中の肩書きやデータは公開時点の情報です