投資の新しいスタンダード「Moneybull」その独自性に迫る 投資の新しいスタンダード「Moneybull」その独自性に迫る

「貯蓄から投資へ」が新常識となり、2024年からは新NISAもスタートし、個人の資産形成への関心が高まっている。しかし、世界に目を向ければ、日本の投資環境は依然として「周回遅れ」だと指摘する声も少なくない。そんな中、グローバルな視点と最先端のテクノロジーを武器に、日本の個人投資家に新たな選択肢を提示するのが、ウィブル証券だ。全世界で5000万ダウンロードを誇る同社のアプリを核に、23年、日本市場に本格参入。特に、米国株投資のハードルを劇的に下げ、遊休資金にさえ収益機会を与える特許出願中のサービス「Moneybull(マネーブル)」が注目を集めている。フィンテック業界で経験を積み、日本の投資環境を深く理解する同社の代表取締役社長、小島和氏に、サービスの独自性と日本の投資の未来について話を聞いた。


「運用後進国・日本」の課題 「運用後進国・日本」の課題

 ウィブル証券の日本事業を率いる小島氏は、まさにフィンテックの進化と共にキャリアを歩んできた人物だ。1995年に英国の大学を卒業後、一貫して金融とテクノロジーの分野に身を置いてきた。

 「私が大学を卒業した95年はWindows 95が登場し、インターネットが世に出始めた年でした。テクノロジーが世界を大きく変える予感に満ちており、自然とITの世界に惹きつけられました。最初のキャリアは英国にある日系IT企業で、日本の金融機関向けのバックオフィスシステム開発に携わりました。そこでファイナンスとテクノロジーの融合を実務で叩き込まれたのが私の原点です」

小島 和 氏 ウィブル証券  代表取締役社長

小島 和

ウィブル証券 代表取締役社長

 その後、日本の取引所システム、デンマークの大手銀行の日本法人立ち上げ、暗号資産スタートアップの日本代表など、多岐にわたる金融分野でシステムと実務の両面から経験を積んできた。そんな小島氏は日本の投資環境について次のように分析する。

 「海外での生活が長かったからこそ、文化的な違いを強く感じます。例えば、海外ではクレジットカードの分割払いや若いうちからの住宅ローンなど、生活の中に自然な形でレバレッジをかける文化が根付いています。金利やインフレが当たり前の環境で、自分の資産をどう運用するかを常に考える『ストリートワイズ』とも言うべき知恵が身についているのです。一方、日本は長年のゼロ金利政策で『円で預金しておけば安心』という感覚が定着してしまいました。この違いが、投資に対する姿勢の根本的な差につながっていると感じます」

 さらに小島氏は、システムの「ガラパゴス化」も日本の大きな課題だと指摘する。「多くの金融機関は、何十年も前に作られた基幹システムに新しいサービスを後付けで開発しているため、どうしても制約が生じてしまいます。例えば、東京証券取引所が取引時間を30分延長するだけで大変革となりましたが、ニューヨーク証券取引所はすでに24時間取引の実現に向けて動いており、スピード感が全く違います。また、投資家保護を目的とした日計り商いのルールも、世界ではほとんど見られない日本独自の規制です。こうした状況が、日本の投資環境の進化を阻んでいる一因と言えるでしょう」

遊休資金が利益を生む。唯一無二のサービス「Moneybull」 遊休資金が利益を生む。唯一無二のサービス「Moneybull」

 こうした日本の課題を乗り越え、グローバルスタンダードの投資体験を提供するためにウィブル証券が投入したのが、スマートフォンでの取引に特化したアプリとその中核サービスである「Moneybull(マネーブル)」だ。

 「Moneybullのコンセプトはシンプルで、『お金に常に働いてもらい、1秒たりとも遊ばせない』ことです。もともとは海外で提供していた同サービスを日本にも導入したいという思いから開発が始まりました。しかし、日本の既存の投資信託のシステムでは、私たちが目指すシームレスな体験は実現不可能でした」

 そこで同社は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントをパートナーに、ゼロから独自のシステムを構築する道を選んだ。その結果、他にはない、まさに唯一無二のサービスが誕生した。

 「Moneybullの最大の特徴は、証券口座にある米ドルの待機資金が自動で外貨建てMMFによって運用されるだけでなく、そのMMFの残高がリアルタイムで米国株の買付余力に反映される点です。通常ならMMFを一度解約して現金化する手間と時間が必要ですが、Moneybullではその必要が一切ありません。さらに、米国株の売却代金や受け取った配当金も、すべて自動でMoneybullに再投資され、複利効果を最大化します。この一連の仕組みは現在特許を出願中です」(小島氏)

【 Moneybullでの運用の流れ(総合口座内) 】

 多忙なビジネスパーソンにとって、市場をチェックできない時間も、資金が自動で運用されるメリットは大きい。この機能により約3.84%という利回りを実現している。為替変動のリスクはあるものの、円だけで資産を持つことのリスクもまた高まっている時代だ。「給料は円、投資先も日本株というポートフォリオは、見方を変えればリスクが極度に集中している状態です。これからは米ドルのような他の資産にも目を向け、グローバルな視点で資産を分散させることが不可欠です。Moneybullは、その第一歩として最適な選択肢だと考えています」と小島氏は語る。

* 直近利回り(2025年4月末時点)の実績は過去の税引前のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

テクノロジーが開く「投資の未来」とコミュニティの力 テクノロジーが開く「投資の未来」とコミュニティの力

 ウィブル証券の強みは、Moneybullのような革新的なサービスだけではない。全世界で5000万のユーザーを抱えるプラットフォームだからこそ生まれる「コミュニティ」の力もその1つだ。

 「私たちのアプリ内にあるコミュニティ機能は、当初から計画されたというより、世界中のユーザーが集まる中で自然発生的に成熟していったものです。そこでは、インフルエンサーではない一般の投資家による、リアルで忖度のない情報が活発に飛び交っています。企業の決算発表があった際など、社内で情報が共有されるより早く、コミュニティにユーザーがまとめたレポートが投稿されることさえあるほどです。その情報の速さと質は、私たち自身も驚かされるほど強力です」(小島氏)

 日本のユーザーも、アプリを登録するだけで、翻訳機能を使いながら海外投資家の生の声をリアルタイムで知ることができる。これは、従来の日本の証券会社では決して得られなかった貴重な情報源となるだろう。さらに小島氏は、フィンテック企業としての技術力が、日本の投資の未来を大きく変える原動力になると語る。

 「現在、米国市場では取引時間の24時間化に向けた動きが加速しています。もしニューヨーク証券取引所が『来年から24時間取引を始めます』と発表すれば、古いシステムを使う多くの証券会社がすぐに対応することは難しいでしょう。しかし、私たちはすでに24時間取引に対応できるシステムを構築済みです。おそらく取引時間が延長される初日から、日本の個人投資家の皆さまにご提供できるでしょう。このスピード感こそが、レガシーなインフラを持たないフィンテック企業である私たちの真の価値です」(小島氏)

 テクノロジーの力で、かつては機関投資家しか得られなかった情報や取引機会が、個人に開かれていく。ウィブル証券が目指すのは、まさにそんな投資の民主化だ。単元未満株の導入など、少額からでも始めやすい環境を整え、投資への敷居を徹底的に下げていく。この世界標準のフィールドで、日本の投資家が資産を形成していく。小島氏とウィブル証券が描く未来は、日本の「貯蓄から投資へ」の流れを加速させる可能性を秘めている。

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