会員限定プラチナカードは本邦初「銀行預かり残高」連動型 三菱UFJ銀行に新たな会員組織 富裕層ビジネスは次なるステージへ 会員限定プラチナカードは本邦初「銀行預かり残高」連動型 三菱UFJ銀行に新たな会員組織 富裕層ビジネスは次なるステージへ

2027年3月、MUFGの総合金融サービス「エムット」に新たな会員組織が誕生する。対象となるのは、三菱UFJ銀行の預かり残高の多い上位顧客層。金利優遇だけでなく、グループの総力を結集して付加価値を提供するための特別なプラットフォームだ。

富裕層戦略の新展開 国内最大規模の組織へ

2025年6月に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がスタートさせた「エムット」は、個人向け金融サービスブランドだ。個人の金融ニーズを包括的にサポートする体制を整えてきたが、2027年春、富裕層領域へと拡張する。従来の会員組織を刷新し「エムット Excellent Club」として富裕層向けサービスを開始するのだ。

対象となるのは、三菱UFJ銀行における預かり金融資産残高が3000万円以上、または資産運用残高が1000万円以上の顧客だ。入会資格を満たせば会員として招待され、入会金や年会費は無料。金融・非金融の両面でさまざまなサービスを受けられる。会員数は75万人超を見込み、国内の富裕層向け会員組織としては最大規模だ。会員数は同行の個人顧客約3300万人の2%に過ぎないが、会員の預かり残高総額は約50兆円に達し、同行の預かり残高全体の5割を占めることになる。

「金利ある世界への回帰で、預金金利の引き上げ競争も過熱しています。しかし、単純な金利優遇だけでは富裕層のニーズは満たされません。金利プラスαの付加価値をしっかりとご提供していくためにも、まずはお客さまから見て分かりやすいよう、明確な“枠組み”を設けることが必要だと考えました」と、三菱UFJ銀行執行役員の七條真輔氏は「エムット Excellent Club」設立の背景と意義を語る。

本邦初の銀行残高連動型 会員限定プラチナカード

MUFGの富裕層戦略の中核プラットフォームとなる「エムット Excellent Club」。その象徴の一つが会員限定のクレジットカード「エムット Excellent Club カード プラチナ」だ。三菱UFJニコスとタッグを組んで、これまでになかった全く新しいタイプの富裕層向けクレジットカードを発行する。入会金・年会費は永年無料だが、さらに注目すべき点は、ポイント還元の仕組みにある。通常、クレジットカードは決済額や年会費に応じてポイント還元率が決まる。しかし、本カードは本邦初の本格的な「銀行預かり残高連動型」だ。銀行に“預ければ預けるほどポイント還元率が上がる”という画期的な仕組みで、特許も出願中。還元率は最大で業界最高水準を目指す。

「本カードは単なる決済手段ではありません。手にすることで三菱UFJ銀行の最上位のお客さまの証しとなる、いわばステータスを証明するカードです。お客さまの預かり残高を最大限生かし、三菱UFJ銀行に預けて良かったと実感いただける設計としました。従来の常識とは一線を画した異色のカードと言えます」と語るのは、三菱UFJニコス執行役員の谷下直哉氏。クレカ積立も最大7%のポイント還元率と業界最高水準、コンビニやカフェ、スーパーなど対象店舗での利用なら最大20%還元となり、日常のあらゆる場面でメリットを享受できる。その他の付帯サービスも充実しており、もちろん三菱UFJ銀行などのさまざまな金融サービス優遇も受けられる。本カードはまさしくカード業界の“黒船”となりそうだ。

従来の常識を覆す、新しいタイプの富裕層向けクレジットカード。
三菱UFJ銀行の預かり残高が増えるほどポイント還元率も高まる仕組みだ。
付帯サービスも充実しており、カード業界の“黒船”として注目が集まる

※このカードは、アメリカン・エキスプレスのライセンスに基づき、三菱UFJニコス(株)が発行・運営。
「アメリカン・エキスプレス」は、アメリカン・エキスプレスの登録商標。

他にも、「エムット Excellent Club」では特別な優遇措置が用意されている。一例が、会員専用のリモートプレミアムアドバイザリーだ。これは銀行・信託・証券の各領域を代表する専門家や外部税理士を揃え、相談内容に応じて最適な専門家を会員がセレクトできる仕組みだ。「総合病院の専門医にいつでもどこでも直接アクセスできるような感覚」を提供していくと七條氏。資産運用や財産管理、相続や不動産に至るまで、MUFGのグループ総合力を生かして応えていく狙いだ。

“積み重ねてきた日々”に敬意を払うサービス設計