Cisco Systems Inc. グローバルセールス担当エグゼクティブバイスプレジデント
兼 最高営業責任者
オリバー・トゥジック

PROFILE

Oliver Tuszik [オリバー・トゥジック]
シスコ最大のゴールドパートナーであるドイツのコンピュータセンターでCEOを務めたのち、2014年に入社。欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)プレジデントとして年間130億ドル以上の収益を上げる。現在はグローバル営業組織を統括し、顧客の技術変革要件の実現と、AI時代におけるデジタルデバイド解消の支援に注力している。

「One Cisco」の強みを生かした
シンプルなネットワークで
AI時代のビジネスを支える

One Cisco/One Portfolioで
求められるITインフラを提供

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は、「One Cisco/One Portfolio」というビジョンを掲げてビジネスを展開しています。

 これは、ネットワークからデータセンター、クラウド、各種セキュリティー機能まで、ビジネス現場で求められる要素をエンドツーエンドで提供するということです。これにより、当社のお客様はテクノロジーの細部を意識することなく、洗練されたユーザー体験を実現するITインフラを手に入れられるようになります。

 このビジョンを掲げた背景には昨今のIT環境の劇的な変化があります。かつてITネットワークに求められたのは、「つながっているかどうか」でした。それが現在は、AIをはじめとするデジタル技術が普及し、「いつでも」「どこからでも」「遅延なく」使えること、さらに「セキュアである」ことが大前提となっています。この状況下では、複雑化するITインフラの管理をシンプル化して、運用負荷を軽減しなければ適切に扱うことはできません。必要なものすべてをシスコが提供することで、お客様はAIを駆使した新たな価値創出に集中できるようになります。

 既に世界中でお客様との取り組みが進んでいます。国内での事例の1つが熊本県、熊本県立大学との取り組みです。シスコが有する最新のAI技術や情報通信技術、シスコネットワーキングアカデミープログラムと、熊本県立大学の教育・研究資源を最大限に活用し、地域課題の解決やBPR(業務改革)などを推進しています。また、実践的な学びの機会をつくることで未来のデジタル人材を育成し、熊本県の持続的発展に寄与することも目指しています。

 ほかにも、ネットワークの大幅な省電力化を実現するオール光ネットワークを、ソフトバンクとの共創によって全国の都市部に展開しています。2025年9月には大阪府エリアへの展開が完了しました。

AIが自律的に活動する
次世代IT運用モデルを提唱

 一方、日本にはまだAI活用を本格化できていない企業も少なくありません。大きな原因の1つがセキュリティーの不安だと私は考えています。日本の企業は情報保護への意識が高いため、セキュリティーリスクを徹底的に排除しない限り、活用に踏み切れないのです。

 そこでシスコでは、誰もが安心してAIを利用できるようにするための環境を用意しています。具体的には、ネットワーク、プラットフォーム、データセンター、AIのあらゆる層にあらかじめセキュリティー機能を組み込んで提供するのです。同様に、ネットワーク運用に携わる人たちのスキルと意識の向上にも力を入れています。取り組みの一例が、東京に設立した「サイバーセキュリティセンター オブ エクセレンス(CoE)」です。人材育成や知識の共有化を推進することで、日本のサイバーセキュリティー水準の底上げに貢献しています。

 また、セキュリティー領域で重要な役目を担うのが2024年に買収・統合したSplunkです。システムのオブザーバビリティ(可観測性)とSIEM(セキュリティー情報イベント管理)を実現するSplunkのプラットフォームでは、あらゆるデータを一元的に集約・分析することでネットワークの全体を可視化し、他社が真似できない価値を生み出します。このSplunkとシスコのネットワークを融合することで、「AgenticOps」と呼ぶ次世代IT運用モデルを実現するのです。

 監視機能が組み込まれたAI エージェントが自律的に動き、ネットワークの信頼性、正確性、ガバナンスを確保します。ここで重要なのは、AgenticOpsは人を完全に代替するものではないということです。AIエージェントは人の意思決定をより速く、正確にするための支援を行うものであり、何をどこまでAIに委ねるかはお客様自身が決定します。Splunkのソリューションは、その境界を適切に制御し、透明性を確保するための要となります。

確固たる産業基盤を持つ日本は
AI実装フェーズに優位性を持つ

 そして、一連の価値をお客様に届ける上で欠かせないのがパートナーです。シスコでは「トレーニング・教育への継続投資」「ジョイントプロジェクトを通じた技術支援」「創出価値に応じた報酬」の3つの柱でパートナー連携を強化しており、技術の標準化とローカルニーズへのきめ細かな適応を両立しています。

 様々な強みを持つパートナーとの連携によって、パブリッククラウド、オンプレミス、ハイブリッドクラウドのいずれにおいても、One Ciscoのアプローチで複雑性を抑えながら最新のITインフラを構築できます。

 その先に見えてくるのが本格的なAI活用です。先ほどお話しした通り、日本はAI活用でグローバルにやや後れをとっています(Late)。しかし、決して手遅れ(Too Late)ではありません。理由は明確で、AIが開発段階を終えて実社会に展開されていくとき、大きな優位性を持つのは確固たる産業基盤を持つ国にほかならないからです。

 日本には高度に発展した製造業があります。ものづくりや研究開発の現場にAIが実装されるこれからの時代に、日本ほど大きなチャンスを持つ国は世界にもそれほど多くないでしょう。また、日本企業の経営者の間には、「いま変わらなければ勝者にはなれない」という認識が確実に浸透しています。自社のビジネスモデルを根本からつくり変えようと、強い思いで変革への一歩を踏み出すお客様を、私たちはOne Cisco/One Portfolioでご支援します。

シスコシステムズ合同会社

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