分断されたデータを集約し
全社で活用できる基盤へ
ルゾンカ氏会社組織でデータ活用に本格的に取り組むと、データの所在や管理体制が不明瞭で、部署横断的な活用も難しいといった壁に直面することが多いのではないでしょうか。結果として限られた範囲での運用にとどまり、期待していた成果を得られない……。当社グループも、同様の課題を抱えていました。
私は2021年にCDOとして着任し、まず社内でデータを扱う部門や担当者へのヒアリングに着手しました。すると、分析環境は旧来型のツールやExcel作業に依存し、多くの従業員が非効率な環境で苦労している実態が見えてきたのです。
もちろん、それらを一気に刷新することは現実的ではありません。まずは、「データのオーケストレーション」。つまり、社内に散在する断片的なデータを結び付け、事業部門が活用しやすいかたちに整えるところから始めました。このデータ基盤構築とデータガバナンス構想が、データ活用への第一歩となったのです。
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コスモエネルギーホールディングス
株式会社 常務執行役員CDO
〈最高デジタル責任者〉- ルゾンカ典子氏
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菊地氏当初、当社グループには事業会社ごとに独立したデータウエアハウスがオンプレミス環境で存在していました。この構造を見直し、クラウド基盤上で当社グループが持つデータを統合的に管理・活用できる仕組みづくりをDatabricksで進めました。
真砂氏一方で、データサイエンティストの観点からも分析基盤の導入に向けて検討を進めていました。Databricksの試験的な導入(PoC)を開始したのは2022年7月です。決め手は、オープンソースでRやPythonなど複数のプログラミング言語に対応し、異なるスキルを持つメンバーが同じ環境で分析できる点。クラウド基盤のため、オンプレミス環境で課題だった拡張性も解消され、データの蓄積からETLなどの加工、BIツールでの可視化、AI実装までを、開発工程を見据えて一元管理ができることも魅力でした。PoC導入から3年半を経た現在、Databricksは多様なユースケースとビジネス実装の創出を支える基盤として活用されています。
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コスモエネルギーホールディングス
株式会社 コーポレートDX戦略部
データエンジニアリンググループ長- 菊地将氏
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ルゾンカ氏Databricksは現場の声を尊重できる柔軟性と、導入後の手厚い支援体制もポイントですね。外資系ツールながら日本法人のテクニカルな対応力が高く、的確なアドバイスなどに即応できる点が、他社にはない強みだと思います。
菊地氏導入当初は、事業部門とDX部門の意思疎通が思うように進まない場面も多かったのですが、Databricksで整備したデータをもとにBIツールでグラフや指標を可視化すると、両部門の認識が揃い、一気に理解が深まりました。
笹氏データ活用には大きく2つ目的があります。1つは、データを見て示唆を得ること。もう1つは仮説を立てて、その裏付けを見つけること。この2つを身近に体験してもらうことが、データ活用で重要視されている取り組みです。コスモエネルギーグループは、このプロセスを丁寧に進められたのだと感じます。
DX人材の裾野を広げて
データ活用文化を根付かせる
ルゾンカ氏当社グループはデータ活用コア人材を3年間で900名育成する計画を2年で達成し、足元では約1,150名が社内認定を取得しています。
菊地氏我々コーポレートDX戦略部が、データストラテジスト・データサイエンティスト・データエンジニアの人材育成を座学だけではなく、現場実装までを支援しています。ワークショップや現地訪問を部門の状況に応じてカスタマイズしながら推進してきました。
真砂氏認定された人材の情報は人事システムと連携され、スキルの見える化やプロジェクトへの最適配置に活用されています。また、現場での実践支援や継続的なフォローアップを通じて、データ活用人材の着実な成長と定着を促しています。
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コスモエネルギーホールディングス
ス株式会社 コーポレートDX戦略部
データサイエンスグループ長- 真砂 愛氏
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笹氏ツール導入にとどまらず、人材育成と組織設計を両輪で進めるコスモエネルギーグループの姿勢は、DXの持続的な推進モデルといえるでしょう。
ルゾンカ氏Databricksの活用が進んだことで、経営判断に必要な情報が以前よりも早く揃うようになり、意思決定のスピードが明確に上がりました。また、DX推進チームによるデータ抽出や整備などのサポート工数が大幅に減少し、「データの民主化」が進む中で、現場主導の自律的な分析が行われるようになっています。
真砂氏業務効率化の取り組みとあわせて、Databricksの導入はコスト構造の改善にも寄与しています。利用状況に応じて柔軟にスケールできる仕組みにより、必要なリソースを最適に活用でき、さらに全社のデータを統合することで基盤運用がシンプルになり、持続的なコスト最適化を実現しています。
ルゾンカ氏Databricksの最大の価値は「つながる力」でしょう。BIツールやマーケティングアプリ、デジタルプラント向けツールなど、私たちが活用する多くのコアシステムと連携でき、社員はデータをコピーせずにシームレスに活用できます。
菊地氏当社グループでは複数のクラウドを併用していますが、Databricksがハブとなることでクラウド間のデータ連携がスムーズになり、一元管理と柔軟な活用を両立できています。
笹氏データ基盤が整うことで現場起点の改善サイクルが回り始めます。一方で、信頼できる判断を支えるデータ品質の維持が、今後ますます重要になっています。
ルゾンカ氏まさに今データガバナンス(データの管理ルールや品質基準を整備する仕組み)の基盤づくりに注力しています。属人化していたExcel管理を廃し、誰がプロセスを担当しても同じ結果を得られる環境に整えています。こうした取り組みを通じてデータ活用の意識が浸透し、各部署にインフルエンサーのような存在の方が育ち始めて、オーナーシップの醸成が進みます。組織の底力は確実に高まっていると感じています。
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データブリックス・
ジャパン株式会社 代表取締役社長- 笹 俊文氏
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真砂氏最近は販売データなどをもとにした需要予測で一定の成果が見えてきたので、今後は生成AIモデルの開発・管理がしやすいDatabricksをフル活用して、業務自動化やオペレーションへの組み込みを加速させ、AIを日常業務の延長で自然に使えるようにしていきたいですね。
笹氏多くの企業でデータ活用が進まない背景には、データをためる文化が根強く、活用の成果が見えにくいことがあります。Databricksは契約件数ではなく、どれだけユースケースを創出できたかで評価される会社です。顧客と共に活用事例を生み出し、成果を共有する。単なる売り切り型ではなく、実装と成長を伴走するパートナーとしての関係を重視しています。
データ・インテリジェンス・プラットフォーム
企業内のデータを統合し、AIによる分析と活用を支援するプラットフォームです。効率的で安全なデータ活用環境を提供します。
Databricksが提供する統合データとAI基盤


