丸の内“まちまるごとワークプレイス”構想

まちが拡張する人的資本と成長力 まちが拡張する人的資本と成長力

もはやオフィスは、単なる仕事場ではない。価値創出とワーカーのエンゲージメント向上装置としての役割が期待されるが、企業が自前で賄うにはハードルが高いのが現実だ。そこで、高度なオフィス機能を“まち”全体で肩代わりし、さらに進化させようという取り組みが本格化している。企業成長をブーストさせる新時代のビジネス街の仕掛けに迫る。

オフィス回帰が進む中、脚光を浴びているのが日本屈指のビジネス街・丸の内だ。ここで三菱地所が推進する“まちまるごとワークプレイス”構想は、高度化・多様化するオフィスニーズを「フロア」ではなく「まち」全体で満たす意欲的な取り組みだ。

そもそも丸の内エリアの企業の約8割はオフィス面積300坪以下で、先端設備やコミュニティ拠点、休養場所を自前でそろえるには限界がある。ならば、多様な機能を「まち」がインフラとして肩代わりすれば、企業は事業成長に経営資源を集中できるのではないか。加えて、「まち」のアセットを活用し新たな価値創出まで後押しできないか。こうした発想のもと、ワークプレイスを目覚ましく進化させている。

多様なオフィス環境はその好例だ。企業の成長ステージやニーズに合わせて選べる什器付きフレキシブルオフィスは短期契約可能で、入居コストも軽減。ビジネス支援型オフィスなら、まちのアセットを生かした協業先や顧客候補の紹介、資金調達の相談もできる。

多彩なプレイヤー同士の出会いと共創も支援する。日本経済をリードする大企業をはじめ、スタートアップやアカデミア、VC(ベンチャーキャピタル)をつなぎ、イノベーション・エコシステムを形成。新規事業創発プラットフォーム「TMIP」には、大企業の新規事業担当者が集い、共創プロジェクトが精力的に進む。丸の内仲通りなどの公共空間を活用した実証環境など、価値創出から検証、社会実装までを一気通貫で支援する体制を整えた。

働く人々のウェルビーイングに寄与する仕掛けも充実する。680を超える飲食店に、緑豊かな屋外空間、カフェ利用可能なラウンジにシェア休養室や美術館といった施設がワーカーをケアし、モチベーションを高めていく。企業の枠を飛び越えたラジオ体操や綱引き大会、夏祭りなどのイベントも人気だ。別企業のワーカー同士がゆるやかに交流し、意図しない出会いも生まれている。

個社の壁や限界を「まち」の力で突破し、イノベーション創出へ追い風を吹かせる。新時代のワークプレイスが今、力強く駆動し始めている。 ※TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)
丸の内エリアのイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ、産・官・学・街との連携で事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォーム。会員、パートナーを含めると400団体を超える組織になる。

丸の内をまるごとワークプレイス化するには 丸の内をまるごとワークプレイス化するには

事業成長をバックアップする仕掛けは? 事業成長をバックアップする仕掛けは?

企業と人が集い、交流することで進化していくまちを目指し、丸の内エリアの「オープンイノベーションフィールド」化が進む。400団体を超える日本最大級の新規事業創発プラットフォームTMIPや、国内外のスタートアップが入居するビジネス支援型オフィスの運営を通して、様々なプレイヤーの偶発的な出会いを誘引。その他、ビジネスイベントも出色だ。年に1度開催されるイノベーション創出の祭典「Marunouchi Crossing」のほか、すでに100社以上がIPOを達成している毎週木曜朝7時からの「Morning Pitch」では、5社のベンチャーにピッチの場を提供。大企業との提携を促進している。

出社したくなるビジネスエリアとは? 出社したくなるビジネスエリアとは?

シェア休養室、開放的な屋外空間やラウンジ、フィットネス施設などをまちが包含し、就業者の心理的安全を確保しながらウェルネス向上を目指す。2026年7・8月には夏祭りなどのイベントを『MARUNOUCHI SUMMER FEST』として拡張し、丸の内エリアにある 50 社以上の店舗や、企業と連携したワークショップなどを開催した。企業の枠を超えるだけでなく、就業者の家族に至るまでアプローチの幅を広げ、まちのファンづくりを進めている。

ランチもお得に
就業者限定サービス開始

2026年3月にスタートした、三菱地所グループが所有・管理するビルで働くワーカー向けの会員制サービス『MARUNOUCHI WORKERS』。イベント情報やランチチケット、限定クーポンなど、まちをまるごと使いこなせる情報や特典を一元的に提供する。ワーカーの声や行動データは今後のまちづくりに反映していく予定だ。

詳しくは「丸の内エリアポータルサイト」へ
大企業×スタートアップの共創 「まず行動」で動かす組織の壁

TMIP Innovation Award 2026 事業エントリー大募集 TMIP Innovation Award 2026 事業エントリー大募集

事業成長の起点となる、
共創型アワード

大企業を対象に「社内外の壁を越えて新たな価値・事業創出に取り組んでいる優れた事例」を表彰する「TMIP Innovation Award」。市場性や革新性、社会インパクトに加え、事業を生み出すための仕組みや工夫にも着目し、新規事業の“実践知”を発信。大企業がオープンに新規事業に挑戦できる社会を目指します。アワード受賞事業には発信機会のご提供や事業成長に必要なプレーヤー、技術の探索から共創まで、TMIPが事業に伴走し支援。ぜひエントリーして、自社のイノベーション促進にご活用ください。

応募資格

大企業において、
過去5年間(2021年~応募締め切りまで)
立ち上がった自社の事業
または新規事業として設立した
新会社の事業

表彰対象

社内外の壁を越えて新たな価値・事業創出に
取り組んでいる優れた事例

スケジュール
■TMIP最優秀賞(1事業)
TMIP事務局による事業伴走支援【6カ月】
MOONRAKERSによるチームユニフォームTシャツのご提供
■日経ビジネス賞(1事業)
日経ビジネスで事業概要を紹介(記事体広告)
■オーディエンス賞(1事業)
三菱地所(株)イノベーション・ワークプレイス事業部所管施設利用権
審査員
特別審査員
入山 章栄
早稲田大学大学院
経営管理研究科
早稲田大学ビジネススクール教授
審査員
守屋 実
新規事業家
審査員
藤本 あゆみ
一般社団法人スタートアップ
エコシステム協会 代表理事、
FoundersNation株式会社
代表取締役社長
審査員
松井 健
日経BP
執行役員・日経ビジネス発行人
過去受賞企業(2023-2025)※50音順

本気の大企業とともに挑戦する
新規事業創発プラットフォーム

Tokyo Marunouchi Innovation Platform、通称TMIP(ティーミップ)は、一般社団法人TMIPが運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ、産・官・学・街との連携で事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームです。会員、パートナーを含めると400団体を超える組織になります。

お問い合わせ先:TMIP Innovation Award事務局 
award@tmip.jp