途上国の女の子たちが、自ら未来を切り拓くために── 日本を支える中小企業が生き残るために考えるべきこと シチズン時計 執行役員 サステナビリティ推進部長 塚田京子氏

途上国の女の子たちが直面する、児童婚や教育機会の喪失。この深刻な社会課題に対して取り組んでいるのが、国際NGO プラン・インターナショナルだ。同団体の支援活動に賛同し、パートナーとして長年支援を行っているシチズン時計。同社サステナビリティ推進部長の塚田京子氏へのインタビューを通じて、同社が目指す事業を通じた社会貢献活動の真意と、プラン・インターナショナルが支援の先に目指す世界についてひも解く。

早すぎる結婚・妊娠、暴力
過酷な状況下の女の子たち

国際的にSDGsの目標が掲げられて以降、貧困やジェンダー平等などの取り組みに前進は見られるものの、依然として課題は多い。中でも深刻な課題が、途上国に暮らす女の子たちの現状だ。児童婚、経済的自立の困難さ、性暴力など、過酷な実態を数え上げれば枚挙にいとまがない。

こうした状況の背景には、途上国ならではの理由がある。古くから続く慣習や宗教、家父長制的な価値観などが残っており、人権がないがしろにされてしまう現実があるからだ。

それらの課題解決のために支援活動を行っているのが、プラン・インターナショナル(以下、プラン)だ。プランは、世界80カ国以上で、子どもや若者、とくに女の子が平等に権利を実現できる世界を目指し、教育をはじめとする様々な人道支援活動を行っている。単なる寄付にとどまらず、近年では、企業との連携に力を入れた取り組みを行っており、企業側の「社会課題への取り組みを企業価値向上や従業員エンゲージメント向上につなげたい」というニーズに対し、広報・社内啓発・発信面も含めた連携を行っている点が特長の一つである。CSR・サステナビリティ推進、DE&I、人権方針、次世代育成といったテーマに沿って、多くの企業と様々な協働を行っており、シチズン時計もその企業の一つだ。

シチズン時計が行う
13年間に及ぶ支援活動

シチズン時計は、「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念を根幹に、事業を通じた社会貢献活動に注力している。

同社がプランの支援を始めたのは2013年。事業を通じた社会貢献活動について模索していたころ、電車内のプランの広告が、同社の当時の役員の目に留まった。女性に生まれたという理由だけで不遇な環境に置かれている女の子たちがいることを知り、衝撃を受けたという。この過酷な現実を真摯に受け止めて支援していける覚悟があるか、同社内で議論を重ねていた中で、その背中を押してくれたのがプランであったと、同社執行役員 サステナビリティ推進部長の塚田京子氏は当時を振り返る。「プランが親身になって相談に乗ってくれ、当社にとってのベストな支援方法をご提案いただいたことで決断できました」(塚田氏)。

事業を通して社会貢献することを目指す同社にとって、プランの支援にふさわしいブランドがあった。女性向け腕時計ブランド「シチズン クロスシー」だ。「ブランド発足から一貫して、身に着けるすべての女性に前を向く自信と安心感を提供してきたブランドです。このブランドでの支援には大きな意義があると考えています」(塚田氏)。

シチズン時計は、13年間にわたり様々なプロジェクトの支援を続けているが、中でも、塚田氏が印象的だったのは、21年にベトナム ハザン省にある古い慣習の残る山間地域の小中学校で実施された「女子寮の環境整備プロジェクト」だ。

「この小中学校では、衛生環境も悪く、女子トイレもない、貧困のため月経衛生用品を購入することも困難な状況でした。ジェンダー平等の知識も乏しく、女の子たちは早すぎる結婚のリスクにもさらされていました。こうした状況を改善するため、女の子のための環境設備を核とした様々な支援が行われました。この活動で、学校に通う児童数が200人ほど増加したと報告を受けています」(塚田氏)

これまでに支援したプロジェクトでも、児童婚の減少や経済的自立といった成果が上がっているとのことで、塚田氏は、プランの地域における地道な支援と啓発活動によって、大人たちの意識変革も進み、女の子たちが将来のなりたい姿を描けるようになってきているのを実感しているという。

こうした成果は、プランからの定期報告で社内に共有・周知され、社員が社会貢献について考える機会につながっているとのことだ。「事業を通じて社会貢献をするという当社の思いが形になり、ブランドの価値向上にも寄与しています」と塚田氏は言う。

「シチズン クロスシー」を通じた女の子への支援内容

シチズン時計は女性向け腕時計ブランド「シチズン クロスシー」の売り上げの一部を、プラン・インターナショナルのプロジェクトに寄付している。ベトナムの小中学校におけるプロジェクトでは、女子寮や浴室併設トイレを建設し、衛生キットの支給やジェンダー平等に関するトレーニングを実施。この支援により、女の子たちが安全な環境で生活し、安心して学習を継続できる機会が促進された。さらに、地域全体でジェンダー平等への意識向上や行動変容が図られるなど、構造的な課題解決に向けた大きな成果を得ている。

女の子たちへの支援を通して
構造的な課題解決を目指す

こうした問題は、慣習や宗教に起因する課題ゆえ、一挙に解決できることではないが、塚田氏は、まずは学ぶ機会を提供することが重要だと話す。

「女の子が学び、自立できるようになることが、構造的な課題の解決にもつながると考えますし、『シチズン クロスシー』のブランドの思いとも合致します。地域の事情を熟知し、長期的に支援に取り組み続けているプランは、同じ方向性を目指すパートナーだと感じています。これからも継続的な支援を続けてまいります」(塚田氏)

適切な支援や後押しがあれば、女の子たちは自分の意思で学び、夢や将来を“選択する力”を育んでいくことができる。すべての子どもたちが、自ら未来を切り拓き、社会を変える力を持つ一人として成長していくことが、世界の課題解決につながるはずだ。

その信念を広げるべく、プランの働きかけで国連に制定されたのが「国際ガールズ・デー(10/11)」。その日は“女の子の未来を考える日”として12年より世界中のプランでイベント等を開催している。シチズン時計もその活動に協賛し、登壇や展示出展を行っている。

プランは、すべての子どもたちが、自分の人生を自分で選べることが当たり前になる社会を目指し、これからも支援を続けていく。

SDGs×DE&Iを実装する最短ルート
国際ガールズ・デー協賛/海外支援パートナー募集

国連が定めた「国際ガールズ・デー(10/11)」は、世界中で女の子のエンパワーメントを推進する日です。プランは、この日に合わせて企業と協働し、社会課題を“行動”へ変えるキャンペーンを展開しています。単年で参加できる協賛プログラムから、教育や緊急支援を支える中長期プロジェクトまで、目的や予算に応じて設計可能です。ブランド価値の向上と社員エンゲージメントの強化を同時に実現しませんか。

支援メニュー
「国際ガールズ・デー」協賛(単年キャンペーン)
海外教育支援・緊急支援など(中長期プロジェクト)
  • 寄付は税制優遇(損金算入)対象
  • 活動報告書・PR素材の提供により社内外への展開が可能
7/31までの相談で「CSR活動スタートガイド」進呈。
まずは無料相談予約を。
TEL:03-5481-6100(企業連携チーム)
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公益財団法人
プラン・インターナショナル・ジャパン

https://www.plan-international.jp/